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第2話 「出会い」
(作成:2005年7月16日 改訂:2005年7月17日)
(TEXT : Haruyuki / E24-635csi)
最初に試乗したのは、なんと恐れ多くもM6でした。
ポールポジションさんという80〜90年代のBMW専門店で、のちのち我が635の整備で大変お世話になることになります。
この時が生まれて2度目の左ハンドル体験!!
M6だから当然MT!! 緊張しました〜。
ちなみに、初めての左ハンドル体験は友人のM3でした。
その時はいきなりエンストこいて大笑い。
なんか妙に贅沢な左ハンドル入門を経験したものであります。
M6に試乗した感想は「・・・・よくわからん・・」というお粗末なものでした。
一方で嫁さんからは「うるさい、乗り心地わるい、本皮シートがボロイ」という、
極めて的確かつMモデルに無理解な感想がありました。
ただまあ、私としても、M6という希少かつ精密な車を、ガイシャ初心者が
入手するのは分不相応だし、維持できるか不安だな、という思いがありました。
やはり635に絞るべきかな、などと考えつつ、次のお店へと向かいました。
で、次に試乗した車を購入することになりました。
635csi、87年式、105,634km、ディーラー物、4速AT、ラピスブルー(濃紺)、法人所有のワンオーナーカー。
価格はコミコミで約100万円。
新車時からの記録簿がきっちり揃っているのと、内外装の
状態が非常に綺麗で、丁寧に扱われていたに違いないと感じました。
特に気に入ったのは、無改造でオリジナル状態が保たれていることでした。
(見えないところがどうなっているか不明ですけどね、無改造と思い込めたのが大切、ってことで)
私としては、ホイールひとつとっても、社外品(死語?)を入れるのは嫌いなんです。
で、さっそく試乗しました。
やはり635はM6よりはずっと「優しい生き物」な感じでした。
特に緊張せずに気楽に乗って、「まっすぐ走る」「エンジンはスムースに回る」「ATの滑りや変速ショックは、
よく分からんけど、まあ許容範囲だろう」くらいが確認できました。
総合的に見て、かなり満足できる個体であると判断しました。
購入したのは、横浜の港北インター近くにある古めの外車の専門店です。
しかしBMW専門ではなく、また自社整備をやっていないので、メンテには不安を感じました。
営業担当のお兄さんが「こんなに程度がいい635は滅多にありません。」とか営業トークを言うのはいいとして、
「クーラーも問題ありません」と断言するのを聞いて、不安は不信へと変わりました。
なぜなら、別な営業マンが別なお客さんに、「この車クーラーが死んでいるですよね」と説明している
のを立ち聞きしていたからです。
しかし、簡単にばれる嘘を言うとはねえ。。。
前述のとおり試乗した車自体は気に入っていたので、この店とのつきあいはこれきりだな、
と心につぶやきつつ、購入を決めました。
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