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第233話 「ステアリングボスの交換完了!」

(作成:2007年10月8日 改訂:2007年10月9日)

(TEXT & PHOTO : 中橋 / E90-320si & MINI Cooper Convertible)
(Special Thanks : レーサー伊藤さん / E39-M5)
(Special Thanks : Studie横浜)


さて、前回紹介したチルトアップするステアリングボスの取り付けのお話です。

 BMW

ノーマルのステアリング周りって↑こんなんですが、

 BMW

現在ステアリング交換をして、↑こんな感じになっています。
この部分をまるまるリプレイスするのかと思ったら、
ここは汎用ステアリングをつけるための土台になるのでそのまま
使わざるを得ないということで、
若干ステアリングが手前にきちゃうということが判明しました。
でも、僕はもともとステアリングを手前側に動かして乗っていたことも
わかったので、それを押し込めば追加するステアリングボスの長さは
吸収できそうです。
よかったっ。

 BMW

そうとわかれば作業開始です。
通常ホーンボタンの配線だけなのですが、僕の車はステアリングで
ホーン、ハザード、DTC、そしてなぜかドアロック(爆)が操作できるので
配線がえらいことになってます。

 BMW

すべてをはずして、もともとのステアリングボスに配線が通るような
加工をほどこしたりして、とんでもない作業になってます。
気楽にお願いしちゃいましたが、なんだかんだで丸一日作業に・・・。

 BMW

新たにつけられたチルトアップボス。
ここが可動式なので配線にも細心の注意が払われながら
長さを計算していきます。
スタディの安間メカさんの細かい仕事ぶりに感動です。
いつもありがとうございます。

 BMW

そして無事取り付け完了しましたっ!
メカニカルな雰囲気がたまりませんっ。
WTCCマシンとはそりゃ違いますけど、ロードカーとしては
相当雰囲気でてるんじゃないでしょうか。
ステアリングの位置的には特に不具合を感じません。
安心しましたっ。

と、思ったらウィンカーレーバーやワイパーレバーの位置が遠いよぉぉぉ。
グローブしながらサーキット走行するならむしろうれしい感じだと
思うのですが、普段の街乗りでは意識してウィンカーを操作しないと
空振りします。
慣れの問題かもしれませんが、ちょっと予想外でした。
対応するレバー延長キットみたいなものもステアリングボス販売元では
用意されているのでしばらく乗ってみて気に入らなかったら
購入を検討しようと思います。

 BMW

そして、ステアリング下にある金属レバーを引きながらお楽しみの、 お楽しみのチルトア〜ップ!
うをぉぉ。すんげぇ〜〜。
まるでトラックみたいなステアリングポジションです。

 BMW

一番上に上げるとここまでチルトアップします。
心配だったメーターパネルへの干渉はありません。完璧です!
と思ったら、製品の構造上長く使い込むと最大限チルトアップする場所での
ポジションを保持できなくなるようで、ちょこっと下がった位置まで落ちてしまいます。
ま、それほど気になりませんけど。

 BMW

配線もたくさんあるんですが、見事に処理されています。
それにしてもこの金属の質感、いい味だしてます。

 BMW

さて。
肝心の乗り降りのしやすさが向上したか?ですが、
もちろん改善はされましたが、それでも十分乗り降りしにくい状況でした。(爆)

ぶっちゃけ、ステアリングが完全に脱着できたとしても、
ロールケージ+フルバケで乗り降りがしやすいわけがないよね、

なのでチルトアップして少しはよくなったけど、劇的には改善されてはいない、
というのが今回の結論です。
ロールケージなし+フルバケの場合劇的に改善されそうな気がしますが、
サイドバーまで含めたフルバケの場合は改善幅に限界があるのは否めません。

あ、でも、それ以上に見た目のかっこよさは非常にイイです。大満足です。
すさまじいインパクトがあります。
レーサー伊藤さんには再び大感謝であります。
見るたびに、いじるたびに、うっとりしちゃいます。

同じようにステアリングをいじっているZ4MのBOB師匠も
おれもやりてぇ」とおっしゃられていました。
ついでに安間メカは「やりたくねぇ」といっていましたが、
まぁ、僕にはそんなの関係ねぇ♪

ロールケージを入れていなくても、フルバケを入れている人で
乗り降りを少しでも改善したいという人にはオススメな製品だと思います。
興味のある方はぜひオフミのときに見てみてください。


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