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第87話 「BMW 320siのライバル、セアト・レオン!」
(作成:2006年7月27日 改訂:2006年7月28日)
(TEXT & PHOTO : 中橋 / E90-320si & MINI Cooper Convertible)
2006年WTCCがやっとシーズン半分を消化しましたが、この間、BMW 320si WTCCのライバルは
アルファロメオ156・・・ではなく、セアト・レオンでした。
320siのライバルがあまり日本で馴染みのないセアトなのでちょっと調べてみました。
脱線気味ですが、まぁ参考ということでっ!
■セアトについて
まずメーカーであるセアト(SEAT S.A.)について。
スペイン、バルセロナに本社をかまえる自動車メーカー。
もともとは政府系銀行、地元銀行、フィアットが立ち上げた合弁会社で、その後VWと業務提携〜完全子会社化という歴史があります。
ということで、現在は完全にVWグループです。
グループ内でのブランドのポジションは、1999年までWRC参戦、最近はWTCC参戦とスポーティー&ダイナミックなポジションになっています。
■セアト・レオンについて
これがいわゆる量産モデルで、BMW 320iに相当する素の車です。
ポジションとしては3シリーズというより、VWのゴルフ、ですね。
・1600cc ガソリン / 102ps
・2000cc FSIガソリン / 150ps
・1900cc ターボディーゼル / 105ps
・2000cc ターボディーゼル / 140ps
2000ccで150psなので、まさに320iに近いパフォーマンスになりますね。
■セアト・レオン・コンセプトについて
最初にコンセプトカーとして発表されたのがレオン・コンセプト。
派手なエアロ、19インチホイールが特徴的で、エンジンはゴルフGTIの2000ccターボで197ps。
ミッションは6速DSGまたは5速MT。
パフォーマンスは0-100km/hが6.9秒、最高速237km/h。
■セアト・レオン・クプラについて
コンセプトの雰囲気をそのままレオンFRというモデルが発表され、
今回のブリテシッシュモーターショーで、2007年発売予定の市販車両として発表されたのが、WTCCの雰囲気プンプンのレオン・クプラ。
(レオンFRとレオン・クプラでは微妙にバンパーの色使いなどが違ってますね。)
先に発表されたコンセプトモデルに比べて出力が上がっており、2000ccFSIガソリンターボで240ps。
パフォーマンスは0-100km/hが6.4秒、最高速247km/h。
これがBMW 320siとイメージ的なライバルになるモデルだと思います。
といっても、WTCCに向けたレギュレーションとははずれたターボエンジン搭載ということで
FIAのホモロゲーションとは無関係ですが、逆にパフォーマンスの高さはWTCCマシンに近いので
マニアにはたまらないモデルなのかもしれませんね。
サイドミラーが黒いのは320siみたいですね。
■セアト・レオンWTCCについて
そしてこれがWTCCで320si WTCCのライバルとなっているレオンWTCCです。
出力は260ps/8500rpm、もちろんNAです。
重量はドライバー込みで1,140kgまで軽量化されています。
エアロの処理はもちろんワイドフェンダーなどWTCCの雰囲気プンプンです。
ただフロントバンパーのデザインはクプラよりもノーマルに近いイメージですね。
ということで、今回は320i、320si、320siWTCCに対応する形でセアト・レオンを調べてみました。
WTCCに関しては以下も参考にどうぞ。
第27話 「WTCC 2006を研究するっ!」
第74話 「WTCC 2006を研究するっ!〜その2」
BMWおたっきーず!BLOG / レースカテゴリ
これからも引き続きBMW 320si WTCCを応援していきましょうっ!
続くっ!
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