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第41話 「キャリパー交換」
(作成:2014年7月15日 改訂:2014年11月5日)
(TEXT & PHOTO : 秀丸 / F30 320i)
パーツも一通り揃いやっと時間がとれたので週末に友人の工場で取り付けです。
作業前に困ったことが一つ。フロントのジャッキアップポイントが判りません。
リフトが有れば問題な無いのですが、友人の工場の2柱リフトが使用できないので、
ジャッキとウマを使用するしかありません。
サイドにはポイントが有るのですがセンターの場所が!!!
まさかウマなしで作業も出来ないし。取り敢えず左をジャッキアップしてエンジン下の
カバーを見るとオイル交換用の蓋の前にフラットな部分があります。
丁度上はメンバーかなと思います。多分ここがジャッキポイントかな!(保証しません)

(構造調査シリーズ参照)
直接当てるとアルミのエンジンカバーが傷つくのでジャッキの上に木を置いてジャッキアップしました。
多分大丈夫だと思います(希望的観測) 無事にウマを置いて作業開始です。
まずフロントからの作業です。
サクサクと作業しますが、キャリパーを固定しているガイドボルトが外れません。
従来7mmのヘキサで固定されていましたがサイズが変わっているようです。
当然工具が無く仕方が無いのでキャリパーのステーごと外すことにします。
(キャリパー・パット・ステーセット)

(Bのボルト2本を外す 6:外れなかったガイドボルト)
ステーを固定している6角ボルトは18mmでした。18mmのメガネレンチとボックスを探しますが
メガネレンチしか見つかりませんでした。取り敢えず頑張ってメガネレンチで何とか外せました。
その後バックプレートを外して撤去完了です。
18mmは、ネジ止めが塗られているようで鬼のように固いです。レンチも入りにくいし!!
リフトで上げて18mmのボックスとエクステンションがあれば結構力が入るので、
もう少し楽に作業が出来たと思います。

通常国産で18mmは使用していませんね。相変わらず外車です。
多分9mmくらいのヘキサがあるとキャリパーが外れるのでスペースが出来るのでもう少し簡単だったと思います。
バックプレートを取り付けてローターを固定、キャリパーを取り付けてブレーキホースを交換。
(11mmのフレアレンチ)別に難しい作業では無いです。
よく言われるローターが外れないと言うトラブルは無かったです。購入2年程度で錆が少なかったからかも。

フロントが終わったので休憩。腰が痛い!!! 疲れた!
休憩後リアを分解します。
リアのキャリパーの取り付けボルトは16mm。
16mmのメガネとボックスを駆使してフロントと同様にキャリパーステーごと取り外します。
スペース的にインパクトが使えないしレンチも回る角度が少ないので一苦労でした。
何とか取り外しその後バックプレートの端が邪魔なのでサンダーでカットします。
(パックプレートは、専用の純正を使用すればカットする必要はありません)
切り口が素人仕事ですが、ローターで見えなくなるのでOKです。

後はローターを取り付けてキャリパー固定してホースを接続します。
フロント同様ローターの直ぐに外れました。

最後は4輪ともエア抜きです。一人では無理なので友人に手伝ってもらい2人作業でエア抜きをしました。
一人で出来る手動の機器があり使用しましたが抜くのに時間が掛かり、2人の方が断然速かったです。
単純にエア抜きの場合は簡単ですが、今回のようにホースキャリパー交換の場合、
エアの量が多すぎて負圧で抜くにはゆっくりすぎます。
注意はカップの中のフルードを空にしないこと。空になるとABS側のラインのエア抜きが大変だそうです。
こまめにフルードを足しながら注意してエア抜きをします。
使用したブレーキフルードは以下です(FERODO DOT5.1)。
考えたらお金払ってないです!!(笑)フルードとパットグリス代がタダかな?
ブレーキフルードは、ほぼ全量入れ替え出来たと思います。
最後は、ブレーキクリーナーで零れたフルードと汚れを落として完了です。
ホイールを取り付ける前にホイールの内側を掃除しましたが、想像通りダストが凄いです。
パットを換えたので今後は少なくなるはずです(笑)


フロント 取り付け前後 19インチなのでまだまだ余裕があります。
17インチホイールもギリギリ使用できそうです。

リア 取り付け前後
フロントは17インチホイールが使用出来そうですがリアが微妙な(多分無理)サイズです。
(純正は売ったので関係ないけど!)
ホイールの内側とキャリパーの間隔がリアの方が指1本分くらい少ないです。
また、キャリパーよりパットが一番外側になります。
今後19インチ以下にホイールに変更しないでしょう。(スタッドレスを履かないし)

ブラックボディにブラックホイールで青色のキャリパーは全然目立ちません。
よく見ないと気づかないレベルですね(笑)ほとんど自己満
年齢的に地味な方が良いのかも知れません。“何処が地味”と突っ込まないで下さいね(笑)
簡単に走行テストしましたが、ブレーキの鳴きも無くブレーキの効きも問題有りません。
若干初期が少し甘く、踏み込むとググっと効きます。
踏みはじめのタッチに関しては、鳴き止め用のメタルスキーも影響していると思います。
少しローターとパットの当たりが出てくると踏みはじめのタッチに変化があると思います。
絶対的な効きに関しては、流石ブレンボです。パットも格安の割に嬉しい誤算です。
ダストに関しては大幅に減少すると思います。
ブレーキフィーリングについては、少し奥で効く感じで結構気に入っています。
純正のカックンも減少しています。
今回の取り付けに関して、相変わらず国産との工具のサイズ違いを痛感しました。
F30はブレーキ交換の資料も少なく、ぶっつけ本番でしたが、運良く工場内に必要サイズの
工具が有ったので完了しました。
作業途中に最悪中止も考えました。
朝11時から始めて終わったのは17時。体がボロボロです。
一人でするのは結構ハードですね。(エア抜き以外は一人作業)
リフトか有ればもう少し作業効率が上がったと思います。
注意
ブレーキ関係は重要保安部品なのでDIYはお勧め致しません。
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