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第1話 「右ハンドル車はステアがガタつく?!」
(作成:1996年11月17日 改訂:1997年7月10日)
(TEXT : 玉テク / E36 320i)
BMWは、ご存じの通り全車左ハンドルにて設計されています。
重量バランスを考え左にドライバーが座る為、エンジンは直6の場合右傾斜に積まれ、
バッテリーは右後部に積まれます。
エンジンルームを見ても全体的な空間のバランスは、
左ハンの方が右ハンの車に比べ明らかに優れています。
E30のころはATシフトが右ハンでも左用が着いていたり、
右ハンはマスターシリンダからのブレーキラインの取り回しが複雑となってしまうため、
ブレーキレスポンスが悪いという様なマイナーな要素がたくさんありました。
E36では雑誌等の評価もそこそこの様にあまり問題はないのですが、
右ハンの玉テクは次のマイナー点を確認しています。
- ステアのガタつき
これは、ステアリングラックアンドピニオンギア部とステアリングコラムを連結するジョイントアーム
(覗くとシルバーの棒が見えます。それです。)がゆれる様です。
症状は、大きなうねりを通過時に車重がぬけた感じになったとき、「コクッ」とガタを感じます。
国産車の3倍はあるジョイントアームは、その作りの良さを実感させますが、
ガタつくようでは少々がっかりです。
玉テク仕様では、ディーラーのアドバイスでこのジョイントアームを180度反転して
付け替えてもらいました。(無料)
その結果、かなり気にならなくなりました。
- ステアリングセンター(モーメント軸)の位置
これはドライバーの体の中心を示しません。
従って理論的には右手と左手のハンドル握り位置、距離が違い操舵力の違いとなっているはずです。
みなさん気づかれているのでしょうか?
- 足もとの空間
右ハンはどうしようもない点ですね、
あの左ハンの広大なスクエアな足元と比べると情けないです。
窮屈な点を除いて、ペタルレイアウトは悪くはないですが、フットレストはNGです。
玉テク仕様では、市販のフットレスト(アルミ)をつけていますが、
ほとんど意味有りません。
スペースの問題には太刀打ち出来ませでした。
最後に、右か左かの選択は迷われる方も多いでしょうが、
BMWで考えれば基本的に車好きは左がお奨めでしょう。
しかし、玉テクのように不都合もまた個性と考えられる向きには車好きでも右でいけます。
おっと書き忘れるとこでしたが、右のいい点。サウンドが左に座るよりピュアなんですよー。
(玉テクの320だけかもしれませんが・・)
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