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第26話 「HIDライトシステム取り付け」
(作成:1997年9月30日 改訂:1998年2月16日)
(TEXT & PHOTO : M / E36 325i IDING 3.0 & E36-M3 IDING M3-S2)
最近発売の新型車や長距離トラックのライトに「HID」ライトが登場しています。
白い光でかなり明るく、某ショップでは20万円で販売しています。
「HID」システムの作動原理は、入力12V35Wを25000Vまで昇電、
専用キセノンバルブで放電させます。
このときの光が「白色光」なのです。
国産ディラー各社をまわり、最後に「HONDAベルノ」が必要パーツ単体
での販売をやってくれるとのことで、購入しました。
パーツは9月発売になった、HONDA新型セダンのパーツです。
イグナイターユニット、HID(2個)−−¥23000
インバーターユニット(2個)−−−−¥42000
バルブ−−(2個)−−¥26000
合計で税込み¥95550です。
まだ出はじめのため、パーツ代だけでも高価でした。
さて、取り付けです。
取り付けに当たっての注意点です。
1.非常の場合は、すぐにオリジナル「H1」バルブに戻せること。
2.ユニット取り付けはボディーに穴等を開けないこと。
3.ユニット途中での配線加工や延長は絶対にしないこと。
(高電圧の為危険です)
キセノンバルブは「フィリップス製」で取り付け位置から、発光位置までは
「H1」バルブと全く同じ高さでした。
ただバルブ部分の根元が「H1」より多少太いため、取り付けにはリューターか
ヤスリで拡げる加工が必要です。
拡げても「H1」に戻す場合も問題はありません。
E36ライトのノーマル「H1」取り付け部分の位置決めピンを固定用スプリング
だけ残し、すべて曲げて倒し、平らにします。
固定用スプリングはそのまま残しバルブ固定に使います。
スプリングはバルブに合うように曲げて使います。
ユニットの電源入力は12V35Wとオリジナル55Wより低いため、
そのまま使います。
つまり「H1」に差し込む端子の「+」「−」から入力電源をそのまま使いました。
非常の場合はこの端子をはずし「H1」を取り付け、すぐに戻せるようにするためです。
特別な配線加工は一切しません。
クセノンバルブに接続する専用端子が出っ張るため、ライトボックスふたに
直径4センチの穴を開けます。
この穴は配線を取り出す穴でもあります。
この穴は適当なプラスティックのふたであとでふさいでおきます。
僕はスプレー缶のキャップを加工しました。
隙間はスポンジ製クッション材でふさぎました。
インバーターユニットの固定は左側はステーを一本だけ使いタイラップで固定、
右側はウオッシャータンクがあるため同じ位置には着かず、
12Vの入力部分だけを配線延長し、ジャンプコードを使うときの
「+」端子ボックス脇に同じくタイラップで固定しました。
ライトオンでの印象はちょうど蛍光灯をつける瞬間と同じです。
最初は青白く点灯し、2,3秒で白く変わってきます。
確かに明るいです。3倍は明るくなったようです。
夜のドライブが楽しくなりました。
「追記」
「HID」を取り付けましたが、その後変更した箇所があります。
まずヒューズです。
「HID」を点灯したときには瞬間的に、多量の電量が流れるようで、
ヒューズbP1,12の「7.5」Aが切れるという現象が起こりました。
このヒューズを「15A」にして現在は問題ありません。
また自作カバーは金属製(プリンを焼くカップ)に変更しました。
固定は上下にスプリングを渡し、カバーを押さえています。
固定用スプリングは曲げてそのまま使います。
HIDバルブ本体「D2R」。
取り付け面の加工、広げても「H1」に戻せます。
HIDバルブを取り付けた状態です。
切り取って開けた穴とふたの固定用スプリングです。
プリンカップでふさいでいます。
コードは「ユニット入力用」1本と「D2R」用が2本です。
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