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第37話 「アイドルコントロールバルブ」

(作成:1998年11月22日 改訂:1998年11月22日)

(TEXT & PHOTO : M / E36 325i IDING 3.0 & E36-M3 IDING M3-S2)


IDING−M3のアイドリングが、この2ヶ月ほどで100rpmほど下がってきました。
バッテリー端子をはずした為かと思い様子を見ていたのですが、1週間ほど前から 信号で止まるときなど、クラッチを切った瞬間タコメーターの針は 500rpmから1200rpm位のあいだを2,3回上下して800rpmに 落ち着く様な感じです。

思い出してみると、以前は1000rpmくらいで一瞬針が止まり、スーッと900rpmに落ち てくるの思い出しました。
何かが影響しています。
アイドリング時はスロットルは閉じていますから、必要な空気を「アイドルコントロールバルブ」 で調整しています。
つまりスロットルをバイパスする吸気回路を使っているのです。
これはS50エンジンに限らず他のエンジンも同じ回路です。

この「アイドルコントロールバルブ」の作動がスムーズでなくなる原因は 「ブローバイガス」の配管が原因です。
制約上このガスは再燃焼させなくてはなりませんので、配管は必要です。
したがって「アイドルコントロールバルブ」の汚れも致し方ないと言えます。



さっそく掃除をしてみます。
用意するのはスプレー式の「キャブクリーナー」だけです。

○「エアーマスメーター」先のゴムダクトを2カ所のバンドを緩め、はずします。

○エアーチャンバー内の中央部分下にある「アイドルコントロールバルブ」入り口に
 キャブクリーナーをたっぷり吹き付けます。

○ついでにエアーチャンバー内の汚れもキャブクリーナーできれいにします。
 汚れはペーパータオルで拭き取ります。

○ゴムダクトを元通り取り付けます。

エンジンをかけますが、最初はなかなかかかりにくいかもしれません。



この作業で「アイドルコントロールバルブ」の回路は「ブローバイガス」の汚れが無くなり、バル ブの作動がスムーズになったのでしょうか、アイドリングが力強くなりました。
以前のようなハンチングも全く見られません。
回転も以前の900rpmに戻りました。

今回の僕のような症状が出る方は、是非一度おためし下さい。

注意:IDING−M3エンジンのアイドリング回転数は高めのセッティングです。


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