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第77話 「本編28『タイヤ交換』」
(作成:2005年7月26日 改訂:2005年7月28日)
(TEXT & PHOTO : 宮田 / E36-M3 )
昨年の年明け早々にリアタイヤを交換し、わずか1万km強程度しか走行してない
のだがリアタイヤの溝を見てみると、スリップラインまで僅かしかないことに気づいた。
特に激しい走行をした訳でもなく、コーナーを攻めた訳でもなく、至って一般道
/高速道路をふつうに走っていただけに、ちょっと早すぎ?
・・・という感もあったが、スリップラインまで僅かしかないのは事実であり
交換を余儀ない事情になってしまった。
またリアタイヤが左右とも内減りしていることにも気付き、これについては思い
あたりそうな別の要因があると思い、タイヤ交換とは別で対策することにした。
フロントタイヤはスリップラインまでまだ余裕はあったが、フロントを交換して
から約4年近く経っているので、賞味期限と考え今回は4輪とも交換することにした。
これまでPirelli P-Zero Rossoを履いてきて、
大変満足してきてたので、今回も同じ銘柄を選ぼうとも考えていたが、
他のブランド/銘柄にも興味があり、なるべくニュートラルな思いでタイヤ選びをすることにした。
・・・とはいえ、自分の好みのフィーリングもあるので、それに近そうな銘柄を選
択することから始めることにした。
自分の好みは、
・///M3のパワーを十分に受け止められる。
・ウルトラハイグリップタイプよりもコントロールタイプ。
・しかしグリップレベルは十分に高い。
・タイヤが軽量にあることは越したことはない。
・ショルダーはラウンド形状。
また、今回はリアサイズを試験的に245/35R18から255/35R18にしてみた。
理由はリアタイヤハウスの懐の大きさを確認することと、内減りの要因対策の試策としてでもあった。
懐の大きさについてはリアフェンダーに干渉することも想定していたのでその対
策として、現在よりもさらにフェンダーの内側を折り曲げることも考慮した。
しかし、折り曲げる量が想定以上の場合にはリアタイヤサイズを255/35R18を外し、
従来の245/35R18に戻すリスクヘッジをしていたため、同銘柄で245/35R18と255/35R18をラインナップしている銘柄から選ぶこととした。
・・・となると銘柄は2つしかない。
・GOOD YEAR EAGLE F1
・Pirelli P-Zero Rosso
245/35R18サイズがあればContinental Conti Sport Contact2が最有力だったのだが、今回は見送った。
個人的には残念である。
Continentalブランドはイメージ的によく思ってないユーザが多いようだが、個人的には大変気に入っている。
・・・というのもP-Zero Rossoよりもずっと軽量ではないかと思っている。
実際に///M3と別で所有するVW POLO GTIではContinental Conti Sport Contactを指定銘柄で履いている。
大変相性が良く、乗り心地、静寂性とも申し分ない。
Sport Contact1はBMWでもMエンジン搭載車には、やや性能不足気味だが、///Mエンジン車以外では必要十分以上のタイヤではないかと思う。
その性能向上版がSport Contact2であるから大変興味を持っていたのだが。。。
話は戻って、選んだ銘柄は、GOOD YEAR EAGLE F1。(Made in Germany)Front:225/40R18、Rear:255/35R18である。
タイヤの重量は、225/40R18が10.5kg、255/35R18が11.6kg。
P-Zero Rossoと比べるとやや重いが、重量級BSの比ではない。
リアのフェンダーへの干渉は・・・今までの245/35R18で折り曲げた量だとかなり当たる。
ちょっとしたバウンドを超えただけでも「ザッ!」と音がする。
タイヤの干渉した跡を見ると、フェンダーの内側のようなので、フェンダーをさらに折り曲げてもらう。
ちょっと折り曲げては走行し、バウンドでは干渉しないことを確認するが、さらにロールさせた状態でコーナーを抜けると、
干渉するのでさらに折り曲げる。
それを何回か繰り返し、ようやく当たらないくらいまで曲げてもらったが、前回までの245/35R18のときに比べると、かなり折れ曲がっている。
(多分、これ以上曲げるとなると、フェンダーを膨らませないとならないだろう。)
結論を言うと、リアに8.5J×18インチ、Offset38のホイルに255/35R18を履く場合は、それなりの覚悟をした方がいいだろう。
肝心のインプレであるが、直進安定性、コーナーでの安定感ともP-Zero Rossoとほぼ同等に感じる。
しかし濡れた路面ではP-Zero Rossoよりレベルが上に感じ、とても安定している。
またロードノイズも、P-Zero Rossoより静かである。
トレッド面がVシェイプはノイジーである・・・というタイヤが多いが、これはそれを覆している。
全般的には、路面に対して「しっとり」感があり、好ましい。
小生の場合、ウルトラハイグリップの路面に対して攻撃的な志向ではないので大変好ましいタイヤである。
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