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第17話 「番外編:塗装面の補修方法」

(作成:1998年1月8日 改訂:1998年2月6日)

(TEXT : BOND / Z3)

今回は、Z3の話題からちょっと逸れて、塗装面の小さな傷のタッチアップの 方法です。
"自己流"なので、もし『この方がいいよ』とかありましたら、フォロー下さい。>みなさま
私、結構おっちょこちょいで、isのドアミラーを両側ともぶつけてしまって いて(しかも、そのうち一方は'止まっている時'(^_^;))、自分で補修してい ます。

以前の車でもタッチアップはやっていましたし、プラモでも鍛えたので、ドア ミラーのような小さな部品の補修なら、自分でも手間暇かければかなり目立た なくなります。(ドアやボンネットなど、広い面積の部分補修は難しいですが。) 今回は、その時の補修方法を紹介します。 傷によって補修方法も色々だと思 いますが、参考になればと思います。



用意するものは、

1.タッチアップ・ペイント
(これがなきゃ、始まりませんものね。自分の車のカラーコードで ディーラーで購入して下さい。)

2.スプレータイプのクリアー
(メタリックの場合。 BMW純正のタッチア ップ・ペイントにはハケ塗りのクリアが付属していますが、スプレーの方が断 然仕上がりが奇麗です。 カー用品店で購入して下さい。 狭い範囲の塗装なの で、ペンタイプの小さなもので充分です。)

3.コンパウンド
(カー用品店で購入。)

4.爪楊枝

5.布切れ

6.ワックス

7.時間とクルマへの愛情

です。



では、作業です。 作業は風の無いところで行って下さい。

1.下地処理

まずは下地からコンパウンドで磨きまくります。 脱脂も兼ねていますので、 よ〜く磨いて下さい。
磨いたあとは傷口に残ったコンパウンドのカスをキレイに取り除きます。
(爪楊枝が便利)


2.タッチアップ

で、タッチアップ・ペイントを爪楊枝の先に付けて(タッチアップペイント付 属の筆はだめ。塗料がのりすぎる)、傷口を埋めるようなつもりでちょんちょ んと塗料を落としていきます。
この作業を何度も何度も繰り返します。 少しずつ、少しずつ、乾かしては塗 り、乾かしては塗りを繰り返します。 できるだけ薄く塗り重ねていった方が 仕上がりは奇麗です。 焦らず、気長に作業しましょう。
傷口より少し盛り上がるぐらいまで作業を繰返し、3日間ほど放置して塗料を 完全に硬化させます。


3.磨き

塗料を完全に硬化させてから、またまたコンパウンドで磨きます。 オリジナ ルの塗装は硬く、タッチアップ部分は軟らかいので、磨きすぎるとせっかく埋 めた傷がまた開いちゃいますので注意。 この時はクッション付きのあて木使 った方が場合によってはいいかも。 僕は傷の範囲が狭かったので、布だけで 磨きましたが。
「2.」で盛り上げるようにしたタッチアップ部分が、オリジナルの塗装面と 滑らかに面一になるまで磨いて下さい。
ここまでで、かなり目立たなくなったと思いますがいかがですか?


4.クリア

メタリックカラーの場合、この作業が必要です。 ソリッドの場合も行った方 が仕上がりは奇麗だと思いますが、状況により判断して下さい。
クリアのスプレーを傷の範囲より広めに吹きます。 必要ならば、マスキング して下さい。 これも薄く何度も重ね塗りが原則です。
で、同様に完全に乾かしてから、また磨きます。 この時、オリジナルの塗装 面にのったクリアは剥ぎ取っちゃうぐらいの気持ちで構わないと思います。


5.完成!

最後にワックス掛けておしまい!



色は同じ車種の同じカラーでも、製造ロットにより微妙に異なりますし、経年 変化によっても異なってくるので、タッチアップで完全に傷を隠すことは不可 能です。
目立たなくすることはできますが、必ずいくらか跡は残ります。

のんびりやるのが、キレイに仕上げるコツです。
クルマに愛情持って、ゆっくりと作業して下さい。


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