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第37話 「Z3と私」
(作成:2004年10月16日 改訂:2004年10月30日)
(TEXT & PHOTO : 江工作 / Z3)
私のZ3は,初度登録2001年5月のロードスター2.2i.右ハンドル5AT,オプション一切なし,チタン・シルバーの中古車を2003年春に購入しました.
Z3には,007ゴールデンアイを見て一目惚れ.これ以後,まだ高校生だった私は,いつかこの手に入れてみせる,とばかりに時が経過し,中古車を
安く買えるであろう時期が来るのを待つことにしたのです.国産車と違い,輸入車はモデルチェンジまでの息が長いので,車を買える頃にはちょう
ど次のモデルに切り替わって新車は買えないだろうけど,活きのいい?中古車が出回りはじめるだろうと.
ご存知のとおり最初は4気筒のみだったZ3.BMWといえば直6っていうよなぁ,直6モデルもでないかな,と思っていると6気筒の2.8が登場.
でも328iと同じ2.8はオーバーだなぁ,2.0も出れば将来ほしいな,と思っているとなんと本当に2.0が登場.リヤ周りのデザインも自分好みに.
しかもマニュアルも選べるときた.しかしマニュアルは左ハンドルのみ,左ハンドルは何かと不便そうなので右ハンドルがいいがこちらは普通の4AT.
そのころ,同じエンジンを持つE46・320iには憧れのステップトロニック付き5ATが.
年々熟成を重ねるドイツ車のこと,必ずあの5ATがZ3にも装備されるに違いない!
ところが!5ATは予想どおり標準装備となったものの,エンジンは2.0から2.2へ拡大.
「え?名実ともに3ナンバー?」
こんな少しの差で税金が1クラス上に…などと言うと,BMWを買おうとしているのに何を貧乏くさい,とツッコミがきそうですが,天下のBMW直6,ど
ちらも私にはもったいないくらいすばらしいに違いない(この時まだ試乗経験なし).だったら小さい方がお得じゃないのというわけです.
こうなると,もはや小排気量エンジンをとるか,憧れのステップトロニックをとるか,それが問題です.
しばし考えた結果…やっぱりステップトロニックで遊んでみたい!寄り切って2.2iの勝ち!任意保険の線引きが2,500ccまで変わらないのも決め手
になりました.にしても…数年間考えた私の車選びなんてこんな程度です.ボデーカラーだって「小さい車体だから,少しでも大きく見えて,汚れ
も目立たないシルバーにしよう」という具合でした.シルバーの中古車も多いみたいだし.
Z3は私にとってはじめての輸入車ということもあり,多少高くても正規ディーラーの認定中古車から買おうと決めていました.
そんなある日,連休で埼玉の実家へ戻った時,同県内の正規ディーラーへ車を見に行った時のことです.ちょうど条件に合う車がたまたまあり(こ
の時は本当にただ見に来ただけで,買うつもりなど毛頭無し),こういう車がいつか欲しい,と店員につぶやいたのが運の尽き(?)あれよあれよ
と絶妙な営業トークにまんまとのせられて数日後には契約してしまいました.「私が背中押して差し上げますよ」
負けた.心からそう思いながらも,心のモヤモヤがきれいになくなるのを感じたのでした.あの営業課長さんはきっと,こうやって売って売って売
りまくってきたことでしょう.流石です.(私は宮城県在住ですが,事あるごとにわざわざ連絡をくれたりします)
かくして,Z3ロードスター2.2iとの生活が始まりました.
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