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第16話 「4/6オフミ報告 −その2− M3−3.2試乗」
(作成:1997年5月2日 改訂:2008年7月7日)
(TEXT :O−chan / E36-318is)
イエローM3−3.2の出戻りおたくさんから神のお告げを受けたのだった。
「ちょっと乗ってみる?」
「えぇぇぇぇぇ!! 乗りますぅぅぅぅぅぅー!!!」
いやー!待ってました。そのお言葉をー!
私は神のお告げには逆らいません。
「乗ってみる?」はイコール「乗りなさい」です。
(遠慮を知らないらしい)
さぁ、試乗だぁぁぁぁ。
あれ?出戻りさんは乗らないのかな???
当然助手席に座ると思ったのに全く座る気配がない。
(マジ?)
いやー、出戻りさん度胸あります。この私に完全に車を任すなんて!!
でもラッキー!…と思ったのは一瞬だけです。
完璧に任されたってことは信用してくれたって事。
(そりゃそーだ)
その信用を裏切れない思いが溢れてきた。
う〜ん。まずい。
一人じゃ…まずい!…。
直感的に感じたので、「助手席に乗りませんか?」と、
とっさにM318isさんを助手席に案内した。
こうすれば絶対ムリしないだろう…。
まず、クラッチを踏みエンジンをかけた。
「あれ?」
思ったよりクラッチが軽く拍子抜けした。
321馬力を伝えるのだからもっと重いと思ったのだ。
これなら渋滞でも疲れないし扱いやすいと思いました。
シートポジションを合わせ、半クラと使ってゆっくりと出発した。
「シューン」という我がisの4気筒エンジンとは明らかに異なる音を発し、
M3はスタートした。
おたっきーずの皆さんの視線がとても熱い。
正直いい気分だ。
M3オーナーになるとオールタイムこんな気分なんだろうなぁ。
(うらやましい)
しかも出戻りさんのM3は黄色ですからねぇ。
目立ちまくりです。
低速トルクが十分にあるので、is程回転を上げなくてもスルスルとスタートしま
す。
駐車場を出る頃にはクラッチの感覚が分かってきました。
駐車場を出ると下り坂に差し掛かった。
2速のままアクセルを少しだけクィっと踏むと間髪いれず
トルクが立ち上がり加速を始めた。
これは1800ccのisにはない感覚です。
2速4000回転くらいまで回してブレーキング。
我がisよりも遊びが少なくてカチっとしたタッチでした。
制動力もグット。
さて一般道に出ると、ようやくエンジンを回すことが出来ました。
何度か(何度も?)7000回転くらいまで回してみて、このエンジンの性格が分
かりました。
と言っても私の個人的な感覚ですが…、
3000回転までは大排気量車特有のトルク感です。
3速1000回転からでもスルスルと加速するって感じ。
isだと絶対2速に落としたい場面でも3速のまま行って、
その後も普通に加速して行きます。
しかしこの回転域だけを使ってたらきっとこのエンジンがM社の手による
スペシャルチューンが施されていることなど分からないでしょう。
3000回転を越え、4500回転まではの領域は、
おそらく一般道でもっとも使う回転域ではないでしょうか。
この領域の特徴は…ちょっと表現が難しいのですが…
「ゆとり」と「高級感」ではないでしょうか。
きっとターボ車だとブーストが立ち上がり急にトルクが出るところ、
小排気量車だとチョットがんばって加速してるってところ。
つまりターボ車と小排気量車がチョットムリして成し遂げる事を、まったくストレ
スなく涼しい顔してやっちゃうっていう力(ゆとり)を感じるのです。
しかもそれが嫌みなくらいさりげないのです。
これが高級感を生み出すのでしょう。
最後に4500回転以上ですが、これは説明する必要がないでしょう。
きっと。
さっきまでのジェントルで高級感のあるエンジンがまさに豹変して
快音を発しながらロケット加速を生み出します。
特に2速6500回転以上は快楽の極地です。
タコメーターの針は一瞬に跳ね上がり、体はシートに押しつけられ、
景色はまるでピンボケのように後方に飛んでいきます。
7000回転をやや越えたところで3速にシフトアップ。
この段階で約100キロ。
そのまま踏んでいくとこれまた一瞬で130キロくらいまで加速するのですが、
路面がウエットだし、道は不慣れなのでビビッて減速しちゃいます。
(当然か!)
コーナー入り口でブレーキング。
カチっとしたタッチはいくら踏んでも変わらない。
ヒール&トゥで2速に落とし、5000回転程度をキープしながらコーナリング開始。
アクセルに対するトルクのツキが尋常じゃない。
まさにミリ単位のアクセルワークが可能です。
たとえリヤが流れても修正が楽だと感じました。
(もちろんそこまで攻めてません)
もっともっと乗りたかったけど出戻りさんが心配してると思い帰りました。
私はBMWを買ってホントによかったと思ってます。
こんな体験ができたのですから。
大人4人がしっかり乗れて、速くてカッコよくて、
MTで、高速もワインディングもOK。
M3−3.2は現在考えられる最高の車だと思いました。
うぉぉぉぉぉー!ぜったい買うぞ。将来!M3を!
(終わり)
いやー、ずいぶん前の事でタイムリーな話じゃないけど、
ホントにM3はいいですね。
今でも2速全開加速のフィーリングは忘れてません。
NAの300馬力ってあんな加速するんですねぇ。
すばらしいです。
私が将来買えるとしたら、きっとM3−3.0のアプルーブドカーでしょう。
でもしばらくisで練習します。isなら思いっきりブン回せるから…。
さぁ、筑波走行会がまってるぞぉぉぉぉー!!
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