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第10話 「Bi-Turbo エアコン修理体験記(補足)」

(作成:1998年8月20日 改訂:2006年9月17日)

(TEXT : 浦部 / E34-ALPINA B10 Biturbo )

前回のメンテ記事UP後、皆様からアドバイス戴きましたので一部 作業内容について補足させていただきます。



エアコンガスチャージをスタンドで借りたフロンガス注入機で行い ましたが、A/Cコンプレッサーなどを交換した場合、当然管内に 大気(水分等)が混入し、真空引きをしないとコンプレッサー破損 や腐食を招く結果になるそうで、私も早速、電装屋さんで真空引き をやって貰いました。(5,000円弱でした)
念のため戴いた情報を皆さんのためにUPさせて戴きます。


■こばさんからの情報提供内容

真空引きをしないと、

1.高圧圧力上昇

冷媒は液化しても空気は液化しないのでコンデンサにガス状態で 残留してしまい、その空気の容積分だけコンデンサの液化させる 面積が減り、熱交換率が低下し、高圧圧力が上がり、冷えなくな ります。

2.エキパン凍結

Hamanoさんが書かれてるように空気に残った水分が凍結します。 つまって冷えなくなります。

3.金属腐食

水分と冷媒が化学反応して塩酸を生じます。アルミ、鉄、銅など を腐食させます。この錆がエキパンなどの詰まりの原因にもなり ます。


■西下さんからの情報提供内容

エアコンを自家作業された方で真空引きをしていないのなら、 出来るだけ早めにガスパージして真空引き&チャージされた方が いいと思います。
大気とフロンが混合していますと、性能低下だけではなく、ガス 回路の中で混合大気中の水分が凍結し、最悪の場合回路閉鎖や 膨張弁の損壊につながります。
真空引きが十分でない場合にもそうなる可能性がありますが、 わずかな量であればドライヤーで吸着されます。全く引いていない と保証の限りではありません。
おせっかいのようですが、後々大物(コンプレッサー等)が危険 になったりすると、せっかくの情熱作業が.....と思いまして。
R12ではそれくらいで済むけど、代替フロン(R134a)だと、 水分と反応して、強酸のフッ化水素が発生して、コンプレッサーが いかれるのです〜。


...と言う事でエアコントラブルはクリアーし、快適に夏を 過ごしています。

皆さん、情報提供有り難うございました。


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