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「No.309 たくさんの体験談」

(作成:1997年7月4日 改訂:1997年7月18日)


(TEXT : たく / E36 318ti)
小さな事故ですが,BMWの安全性を実感しました.
事故の手続きなどで初めて知ったことも多かったので,お役に立てればと思い報告します.


事故発生:

 自車はE36コンパクト,運転席に私,助手席に妻が乗っていました.休日の,まだ明る い夕方の都内の片側3車線道路で,信号で停車中でした.
 「がしゃん」といきなり衝撃が来て,一瞬何ごとかと思いましたが,すぐさま追突され たことに気がつきました.二重衝突には至らなかったものの,ショックで自車も前に動き ました.私も妻も衝突体制をとっていなかったので,むち打ち状態になりました.
 車を降りて,相手の確認,車両の路肩への移動,警察への連絡,けがや車の損傷の確認 などの事故処理を開始しました.


けがと車の損傷:

 私と妻のむち打ちは,幸い救急車を呼ぶほどではありませんでした.これは以下に述べ るようにBMWの衝撃吸収能力に助けられたことが大きかったように思います.
 相手の車のフロントグリルは潰れ,バンパーはめくれあがっていました.ラジエータか ら水が漏れているようでした.助手席の人は頭をフロントガラスにぶつけたのか,ガラス にひびが入っていました.衝突の衝撃は小さくはなかったのです.
 自車はリアバンパーの塗装がはがれ,バンパー下のスカート(?)がぶらさがっている 程度で,ぱっと見は大して壊れていません.しかしよく見ると,ナンバープレートの止め 具が変形し,その周辺のボディの塗装にも損傷があります.また,リアバンパーは通常位 置より2センチほど奥に入り込んでいます.この状況から推察すると,衝撃吸収バンパー が衝突時に最大限に奥に入り込み,相手の車のフロントバンパーが自車ボディに接触した と思われます.衝突後,バンパーは完全には元の位置に復元せず,2センチほど残したと ころで止まっていたのです.
 バンパーどうしがまともにぶつかる事故であったことが幸いし,衝撃吸収バンパーが最 大限に機能し,衝突のエネルギーが人体に及ぶのを防いでくれたのです.


事故の相手:

 BMWセーフティとは直接関係ないのですが,今回の事故の相手の対応には閉口しました .相手の車の乗員は中年男性3人でしたが,3人とも酒が入っていたのです.酒のせいか どうかわかりませんが,まともに事故処理の話ができる状態ではありませんでした.あき れて,相手が逃げないだけでもよしと思うことにし,警察と相手の保険屋とだけ話をする ことにしました.


警察の事故処理:

 都内の真ん中の事故なのに,警察の登場まで1時間弱を要しました.ここでの教訓は, 事故の連絡は公衆電話がよいということです.公衆電話には,番地などが書いてあるから です.私は,最初携帯電話で連絡し,通りの名前やおおよその地名を言いましたが,不十 分だったのか,実際に警察が来てくれたのは,その後公衆電話からかけ直してからです.
 事故相手の対応は,警察に対しても要領を得ず,警察はきわめてこちらに同情的でした .相手の連絡先をきちんと聞いたのも警察を通してです.
 警察署での調書作成の後,リアバンパー下のスカートをはめ込み,何とか長岡まで自分 で運転して帰ってきました.


相手の保険屋:

 事故後,相手とはなるべく話を避け,「とにかく早く保険屋を出してくれ」と主張しま した.これは正解でした.保険屋が登場してからは,通院,自車の修理ともきわめてスム ーズに運びました.「このたびはご迷惑をおかけしました.止まっている車への追突事故 なので,すべてこちら持ちでやらせていただきます.」やっと安心できました.


むち打ち:

 事故直後より首と頭が重く,右腕がしびれていました.女性は首が細いので,妻の方が 症状は重かったようです.事故後数回通院しました.


車の修理:

 リアバンパーは塗装のはがれ,変形が修復できそうにないので完全に交換となりました .衝撃を吸収してくれたクランプチューブも一方を交換しました.ナンバープレート周辺 のボディの損傷は,塗装にとどまったので,大きな修理歴にはならず査定には影響しない とのことです.修理中は相手の保険屋にレンタカーを出してもらいました.


自分の保険屋:

 自分の任意保険には,真っ先に連絡しました.自分に過失はなくともこれは正解でした .事故処理のアドバイスをしてもらえるし,何よりも,搭乗者傷害保険が使えるからです .これは今回初めて知ったのですが,自分の等級を下げずに,また相手の保険から出る医 療費とは無関係に支払われるのです.高い加入費を払っている任意保険は自分のためであ ると実感しました.

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