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第4話 「電子式か機械式か」
(作成:2004年6月22日 改訂:2004年6月25日)
(TEXT : Bryce / E36-318is)
第4話では、メーターの「電子式」と「機械式」について簡単にご説明します。
第5話以降の説明において、どちらを使用するかで多少書くべき事が異なりますので、最初にご説明しておきたいと思います。
メーターには、その構造上から大きく分類して「電子式(electrical)」と「機械式(mechanical)」という2つの種類が
存在し、メーカーによっては同じ指標に両方をラインナップしています。
電子式はその名の通りセンサーに電気を与え、出力される電気的な変化をメーターの動きとして表示します。
例えば温度計であれば、温度によって金属の電気の通しやすさが変わるという性質を利用します。
つまり、メーターとセンサーの間は電線で繋がれる訳です。
一方の機械式は、計測の対象を物理的にメーターまで引き込み、機械的にメーターを駆動します。
例えば、油温計や油圧計であればホースを使ってメーターまでオイルを引き込み、タコメーターであれば
回転をワイヤーでメーターまで引き込みます。
両者の違いのイメージとしては、最近の電子式体温計と、昔の水銀式体温計、または最近の電子式体重計と
昔の体重計の違いみたいなものです(ちょっと違う・・・?)どちらがお勧めかといえば、断然電子式です。
追加メーターという用途であれば精度は電子式も機械式も同じです。
国産の機械式は電子式より安価というメリットがありますが、これは国産の電子式メーターにピークホールド機能等
様々な付加機能がついているからであり、付加機能のないVDOでは電子式の方が安価です。
逆に機械式は物理的な引き込みが必要なため、取り回しが著しく大変です。
例えば油温であればホースでオイルを導いているので、車に合わせた切ったり伸ばしたりが困難ですし、
引き込み用の穴も大きくなります。さらに言えば車内までオイルが来ていますので、万一ホースが破損した場合、
100℃近いオイルが車内に噴き出すことになります。
比較すると多少高価になりますが、電子式メーターが絶対にお勧めです。
よってこれ以降は、電子式メーターを取り付けるという前提で話を進めます。
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