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第2話 「中古車ってどうなの?」
(作成:2008年6月1日 改訂:2008年6月4日)
(TEXT & PHOTO : NAKACHAN / E30-M3 & E36-M3)
厳密にいうと日本に走っている車は全て中古車なんですね。
新車もナンバー付けた瞬間に中古車になります・・・
値段も一気に100万円安!M-Roadsterだったりすると・・・www
まあ、これは極論ですけれども、極上中古車っていうものはそう簡単に転がっているものではありません。
だって、そんなにいい車が新車の100万円安とかで販売していたら、
わざわざ新車を購入する必要なんてないのですから!!!
しかし、中古車には新車にはない魅力もあります。
例えば、純正部品はしっかり確保されていながらも、ホイールとかマフラーとか
いろいろな部分に手が入っていたりして・・・
新規に購入することを考えるとかなりお買い得!
(基本チューニング代は車両価格に反映されませんから・・・)
でも、自分好みのチューニングに出会うことは稀ですね。
最悪、事故車を繕うために有名チューナー系のエアロがフル装備されていて、
目くらましのネタになっていたりします。
でも、現行車ではない車が欲しいときはどうしても中古車になってしまいす。
そんな時・・・
@できれば事故車には乗りたくない!
Aメーターを巻いている車も遠慮したい!
B距離もとんでいない車が欲しい!
Cメンテもきちんとしているのがいい!
とかは問題のない選択なのですが・・・
D色はお気に入りの○色が欲しい!
E内装は黒皮じゃないと嫌だ!
Fナビ付じゃないと困る!
なんていっていると、極上中古車に出会う確率は非常に低くなってしまいます。
やはり、極上中古車なんて滅多に出会うことはありません。
値付けの高い車を選んだからといっても、状態ボロボロ・ただ値段が高いだけ
なんて車がたくさんあります。
フェラーリの328GTSが欲しくて10軒以上の中古車屋さんを回りましたが、
中古車屋さんのいうことバラバラだし、見てくれはきちんとしているし、
なにせロッソコルサ見ちゃうと冷静になれないので購入を見送りました。
フェラーリこそ値段と状態がかけ離れている可能性が最も高い車ではないでしょうか?
でも、10台以上見ていると自然と分かることがあります。
ほとんどの328GTS・GTBが鼻上がりの状態でした。
重いエンジンをリアに積んでいるのでブッシュが逝かれてフロントが浮いちゃうのですね。
同じ車を何台も眺めていると自然と分かってくることもあります。
じゃあ、プロには絶対かなわない素人が、何を頼りに車を選べばいいかというと、
これはもう「整備点検記録簿」しかありません。
こいつはじっくりチェックさせてもらいます。
今回、E30M3を購入した際も30分以上、「整備点検記録簿」と「修理明細書」を確認させていただきました。
チェックするポイントは・・・
@メンテナンはどこで行っているか?
(ディーラー整備か?専門店か?地場の認証工場か?)
A時期・間隔におかしいところはないか?
B「整備点検記録簿」に記載の走行距離におかしなところはないか?
Cディーラー整備以外の場合、消耗部品(ゴム・燃料ホースなど)がきちんと交換しているか?
DBMWに共通のウィークポイント(ステアリングギアボックス・エアコンなど)はきとんとメンテナンスされているか?
などです。
特に、走行距離はきちんとチェックした方がいいですね。
オーナーが代わった際に今までの点検ごとの走行距離に比べて極端に
走行距離が短いとメーターを巻いている可能性があります。
昔の車にはメーターにメモリー機能はありません
(E36まではないです!E46は所有していないので分かりません。)ので、
事前にメーターを巻いてから、整備に出されてしまうと合法的な記録が作られてしまいます。
普通の車でここまでする業者は少ないですが、BMW(特にMモデル)などは
高額で販売できるのでいじられる可能性が高いです。
BMWオーナーだけにできる裏技としては、車体番号を控えて、いきつけのディーラーで
前回の点検時期と走行距離を確認してもらうという手もあります。
個人情報保護の問題があるので、やってくれる所は少ないと思いますが、
フロントと親しくなると画面は見せてくれませんが、あやしいかあやしくないかは確認してくれます。
今回は、初代オーナーが半年毎にディーラーでメンテナンスしていること
(社外マフラー交換でメンテナンス拒否されていました(爆))なども考慮して、
全体を見た感じでは「整備点検記録簿」上は問題ないと判断しました。
後は、固体の確認と乗り味です。
乗り味ですが、今回の試乗は助手席でしたので、段差を乗り越えてもらいボディーが死んでいないか確認しました。
後は、きしみ音・異音などが発生していないかです。
中古車を5台以上乗り継いだ実感としては、ボディーが死んでいなければお金をかければいい感じになります。
しかしながら、ボディーがボロボロの車は、どんなにお金をかけても元には戻りません。
以前、購入したE36M3Bがまさしくそうでした。
やけに元気のいい6連スロットルに目がくらんで購入してしまいましたが・・・・(汗)
最後に固体をじっくり眺めます。
ちょっと距離を置いてみる、角度もいろいろ変えてみる・・・
10分以上眺めていたでしょうか?なんとなく、いい感じだなと思ったので問題なしとしました。
いろいろ経験するとへたな修復の車だとちょっとおかしいと思うようになりますよ。
それに走りそうな車というのはなんかしらオーラが出ていたりします。
今回は、高めの価格設定に相応の状態のようでしたので、購入することに決定しましたが・・・
一般的には即決せず、最低一晩は検討した方がいいと思います。
でも、結局冷静になれないし、理屈じゃないのですよね。
欲しい車に出会ってしまって、たまたま2台並べてあった場合・・・・
ちょっと高目だけど低走行・極上物の嫌いな色の車と、手ごろな値段でボロボロだ
けど好きな色の車・・・
極上物を購入するかというと、状態よりも色とかで選んでしまって・・・
だから人間は面白いのだと思います。
追記:私の中古車の選択基準は、自動車評論家"福野礼一郎"氏の考え方にかなり影響されていますので、ご注意ください。
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