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第6話 「ザ・ユーザー車検!」

(作成:1996年12月10日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT : 玉テク / E36 320i)
玉テク320は、今年7月にめでたく新車登録3年目を迎え「車検」時期となりました。
今回は、BMWおたきーずに送る実録BMWユーザ車検レポートをお送りいたします。
(走行距離は32000Kmでした。)
  1. 車検1週間前
    まず、検査を受ける車検場に電話予約です。ナンバーに関わらず全国どこでも受けれます。
    玉テクは「横浜」ナンバー、受験地は「千葉」の「習志野試験場」です。
    この時にユーザ車検であることを伝え、予約番号と時間を確認しておわりです。
    整備は基本的に車検証入れにある、「整備記録簿」の24ヶ月点検項目を1つずつ点検しました。
    点検項目は96年4月の法改正によりかなり少なくなっていますが、 玉テクの整備記録簿は旧式で項目の多いままのものにチェックし、今回の車検に望んでいます。
    旧様式でも全然OKと言うことです。
    点検は、Co2濃度の測定は空欄(未チェック)としたままで結構ですし、 その他はある程度のメカ知識とジャッキアップが可能である方ならなにも問題ないでしょう。
    最後に整備担当者名のところに自分のサインをして、車の走行距離を記録して終わりです。
  2. 当日準備
    朝一番に洗車をしました。 ガラスは外から内から特にきれいにしておき、後は下回りをホースで水洗しました。
    特に日頃と変わらない程度の洗車で十分だと思います。
    下回りがかなり汚れている方は、洗車場の高圧水でよく泥汚れを落としておくことは必要でしょう。
    スチーム洗浄が車検時の常識の様なとこがありますが、 下回りのホットワックス(防錆用)を痛めてしまいますのであまりすすめられません。
    それと、光軸チェックはハイビームのみですので、4灯式のBMWはロービームにマスキングをします。
    これは段ボールを適当なサイズに切り、ガムテープと共に持参し車検場に行きます。
    (気にならなければ、貼ったままで車検場に向かっても良いでしょう。)
  3. 当日車検場
    車検場へは、指定時間の1時間前に行きます。
    まず指定の用紙を購入し記入、自動車税、自賠責保険の支払いを済ませ、いざ順番待ちです。
    (このへんは、ユーザ車検の本を1冊買って予習して下さい。)
    検査ラインは複数あり、書類を出した特に指定されたラインの前に車に乗って並びます。
    順番は早い人順ですので素早く並びましょう。
    周りがプロばっかりで少々場違い?の様な困惑もありましたが、ここは度胸です。
    BMWのユーザ車検は目立ちますので、 業者風な服装(つなぎとかです)をしていくと少しは馴染めるかもしれません。
    検査項目と注意点は次の通りです。
    1. 外観
      外車の差別はありません。 試験管の言うとおりすればOKです。 シャーシ番号は、右ワイパープレートの下の小窓から見えます。 ボンネットを開けなくても確認できますが、開けてから見てもらいましょう。
    2. アライメント
      ライン進入前にとにかく真っ直ぐに進めるようにし、 そのままハンドルを切らないように真っ直ぐ進入です。 日頃の直進性に問題なければまずOKでしょう。
    3. ブレーキ
      ぐいぐいと踏めば問題ありません。 ただし、いきなりのロックは禁物です。(公道と同じですね)
    4. スピードメータ
      玉テクは失敗しました。 メータが40km/hを指したららボタンを自分で押すのですが、 260km/hスケールでの40km/h合わせ、あわてて加速中に押してしまい×となりました。 焦らずじっくりと合わせるのがコツです。
    5. 排気CO2濃度
      マフラーにぶち込んで30秒、問題なし。 新車3年なら基本的に心配無用でしょう。
    6. 光軸
      玉テク失敗その2です。 左光軸不良で×。 (実は自分で過去にいじったことがありました。その為でしょう。)
    7. 下回りの検査
      定位置に止めたら、すぐエンジン停止。 玉テクはエンジン停止が遅れ、地下にいる検査員にハンマーでどつかれました。 あとは、検査員の指示でハンドルを左右にぐりぐりして、はいOKでした。
    以上で1回目の検査結果、2カ所の不具合でみごと不合格!!となりました。
    当日の再検査は無料ですので、 玉テクは近所のテスター屋さんに飛び込み3000円で光軸調整をしてもらい、再検査に挑みました。
    再検査は勝手にラインに並ぶだけでかまいません。
    不合格箇所だけの検査しかいりませんので、今度はガンガン進みます。
    そして2度目の検査、スピードメータはOKとなりました。
    ・・・が、光軸検査の箇所をうっかり通り過ぎてしまい、悲しくも再々検査となってしまったのであります。
    泣く泣くの3回目のライン待ち、しっかり光軸OKとなり車両検査合格印をもらいました。
    (午後からの予約検査で再検査含め当日3回が時間的に限界でしょう。時間内ぎりぎりでした。)
    後は、車両検査合格印のある書類を所定の受付に持っていき、 車検証と新しいステッカーをもらい無事終了です。
  4. 後日
    3年間で何も交換しないわけには行きません。
    車へのいたわりを考え、ディーラでの指定項目整備をしました。
    ●オールベルト交換
    ●クーラント交換
    ●デフオイル交換
    ●ATオイル&ストレナー交換
    合計で5万8千円程度、個人整備で、
    ●プラグ
    ●K&Nクリナーキット
    ●エンジンオイル
    ●オイルフィルター
    合計で2万円程度、のメンテナンスをしました。
    仕上がりの車は、とても快調で長くつき合えそうです。満足、満足(笑)。
    なお近日に、「メンテナンス2」のM氏のアドバイスで、
    ●燃料フィルター
    も交換しようと思ってます。
  5. 総括
    ユーザ車検のメリットは金額的に一番話題になりますが、 玉テクは今回の車検は後日の整備も含めて15万円程度はかかりました。
    (安いか高いかはみなさん判断して下さい。)
    責任ある整備、また安全を確保する整備を自ら行おうと考えられる方は、 ユーザ車検をやって見る価値はあるでしょう。
    しかし、逆に自信の無い方にはディーラ整備をお奨めします。
    安全の義務を果たし、自由の権利を得られる車社会になるようBMWおたきーずなみなさん、 カーライフしましょう。

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