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第2話 「スロットルワイヤーについて」

(作成:1996年12月2日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT & ILLUSTRATION & PHOTO : M / E36 325i IDING 3.0)
BMW(AT)仕様はアクセルペタルを踏み込んでさらにキックダウンスイッチ を踏み込まねば、スロットルが全開になりません。
これでは、全開付近でのスロットルワークがまるでできませんし、 キックダウンさせずに息の長い加速を楽しむなんて到底できません。
幸いE36になってからアクセルワイヤーでミッションに情報を送っていませんので、 ちょっとした加工で、踏めば全開さらに踏むとキックダウンスイッチ作動という 加工ができるのです。
これはいいですヨ!
同じストロークで今までより早く全開になるのですから、レスポンスが抜群にあがります。
スプリングとストッパーで加工でき、弊害は全くありませんので、おすすめです。

加工は単純、ワイヤー先端の取り付け位置をもう一つの位置に変更。
(マニュアル用?オートクルーズ用?)
スロットルの位置は年式によって縦軸・横軸とあります。

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そして先端のストッパーとタイコ状の金具の間に1.5cmくらいの幅のスプリング を取り付けます。(東急ハンズ等で購入できます。)

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ワイヤー先端とスプリングの間にはスプリングがはずれないように 薄いワッシャーをかませますあとは遊びを調整するだけです。

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わかっていただけたでしょうか?
これで、通常のスロットルワークでは、スプリングが堅いため縮みません。
踏み込んで全開になり、スロットルバタフライがストッパーにあたり、 さらに踏み込むとスプリングが縮んでキックダウンスイッチが踏めます。
加工後のイメージはこんな感じになります。

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組み付けたら、アイドリングの時に全閉を確かめ、ワイヤーのアジャスターを 調整します。
これをやるには最低限エアフローメーターとパイプをはずすわけですから エアフローメーターの汚れを綺麗にし、ついでにスロットルバタフライも キャブクリーナー等できれいにしましょう。
くれぐれもホットワイヤーにはさわらない方がよいです。
(なお、ホットワイヤーのバックファイヤーによる切断のため、 最新型では形式を変えているようです。)

またこの作業を行うと、組み付けた直後のアイドリング時に、 多少回転がハンチング(回転が上下する)が起こるかもしれませんが、 すぐにコンピューターの学習で元に戻ります。

ちなみに、通常アイドリングが不安定な場合、

  1. 燃料パイプのどこがで燃料が漏れている。
     寒くなると特に年圧が高めになるためエンジンがあたたまるまで漏れ続けます。
     これはガソリン臭くなるのでわかります。

  2. バッテリー電圧の低下。
     セルは回り、エンジンはかかるのに、規定電圧を保てない場合、
     インジェクターに影響を与えます。
が、考えられます。


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