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第34話 「オルタネーター(発電器)点検」
(作成:1998年10月13日 改訂:1998年10月14日)
(TEXT & PHOTO : M / E36 325i IDING 3.0 & E36-M3 IDING M3-S2)
「オルタネーター(発電器)」点検
前オーナーがメーターユニットを交換していたらしく、実走行距離がわかりませんでした。
それを確かめる意味もあって「オルタネーター」のブラシの残量を確認しました。
作業は「オルタネーター」をはずす必要があります。
ついでにファンベルトの張りを調整している「プーリー」のベアリングも点検します。
この単体で回っているベアリングにはグリースアップという手があります。
スプレーグリスをベアリングのリップシールから細いノズルを差し込んで
スプレーします。
こうすることでベアリングの保ちが違ってきます。
なお、E36の場合はフリーで回転している「プーリー」ベアリングは
ファンベルト用に2個、エアコンベルト用に1個あります。
<作業手順>
1,バッテリ−の端子をはずします。
(ショートの危険があるため必ず!)
2,エアークリーナーボックスとエアマスメーターをはずします。
M3はアルミカバーもはずします。
(このときにパワステオイルタンクの油量チェックもできます。)
3,ファンベルトをはずすために、ベルトプーリーのキャップをはずします。
(マイナスドライバーを使い、こじってはずします。)
4,ベルト調整用のプーリー中心にヘキサレンチをかませて下に押し、
ベルトをたるませてオルタネーターからはずします。
張り調整はダンパースプリングで行っています。
5,オルタネーターを固定しているボルト2本をはずします。
(1本はベルトプーリーと、とも締めです。)
6,オルタネーター後ろの配線ケーブル2本をはずします。
7,注意深くオルタネーターを取り出します。
組付けはこの逆で行います。
取り出した「オルタネーター」裏の黒い冷却ダクト(カバー)をはずします。
中心の回転軸に接触している2本がブラシです。
ブラシを固定しているナットをはずし、ユニットからブラシを分離させます。
「オルタネーター」はValeoというフランス製でした。
出力表示は(14V、43/105A)となっていて、E36M3−3.0は
これが標準です。
ブラシ残量は残り8ミリというところでしょうか。
まだ大丈夫でした。
ブラシ残量からメーターの走行距離とそれほど違わないことがわかりました。
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