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第56話 「本編17『2度目の脚交換』」
(作成:2002年9月22日 改訂:2002年9月23日)
(TEXT & PHOTO : 宮田 / E36-M3 )
また脚を交換してしまいました。
こんどはiDingのサスペンションキットです。
約1年ちょっと装着した3D
Design車高調整式サスペンションキットですが、
十分馴染んでいるのでしょうが、自分の描いてた味とはちょっと違っているのに
気付きはじめてました。
コーナーで思った以上にロールしないのと、自分にとってはちょっと硬すぎかな?
という想いが強くなってきていたのです。
(スタビライザーも交換してたのでロールし難いことには変わらないのですが。)
サーキット走行(あくまでも遊びです。)等ではいい感じなのですが、
街乗りがほとんどなので、もう少しロール感としなやかさが欲しかったのです。
またBO No.2145のikeさんが操るiDing ///M3 S-IIにサーキットや街乗りを含め
何度も試乗させて頂いてるうちに自分の脚と比べると、なんと上手いセッティングに
なってるのか。と感心させられるばかりだったことも事実でした。
さらにリップをiDingにし
た際、iDing井手社長が宮号の試乗インプレ時に一言言った
「この脚、仕事してないねぇ。」という言葉が交換するきっかけにもなりました。
“仕事する脚”とはどういうものなのか?井手社長から考えをみっちり仕込まれ?、
車、そしてバランスとしてどうある姿が理想なのかをいろいろ勉強させて頂いたのです。
また、同じように“仕事する脚”についてはRed Hot Companyの山田社長
(実は山田社長は某有名脚メーカー(こういう表現も変ですが...)の開発セクションに
いらした方で脚については半端じゃない知識と実績をお持ちの方なのです。)
からも同じようなお話を聞いていましたので、ここで変えないと...
という思いが強くなっていたのです。
iDingサスペンションキットは///M3専用に開発されたもので、
脚そのものはiDing ///M3 S-IIと同じです。
ビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スプリング
のベーシックな組合せですが、
味付けはiDing専用となっています。
見た目で違うのはアイバッハスプリングがiDingのイメージカラー?でもある
明るい紫に塗装され、iDingの///M3専用であることが白文字で書かれているところでしょうか。
またスプリングは直巻きではなくノーマルと同じ形状となってます。(リアは樽型形状)
ダンパーそのものはビルシュタインオリジナルの黄色です。
そして車高調整式ではありませんが、ノーマル脚よりは低くなってます。
3D Design脚のときにはファミレスやコンビニの段差でiDingリップを擦るのでは?
と心配してた高さも、これなら大丈夫。と自信が持てそうな感じです。(笑)
また脚の交換に伴いアイバッハのスタビライザーも純正スタビライザーに戻しました。
井手社長曰く、iDingの脚をちゃんと仕事させるには純正スタビの方がいいとのこと。
さらに3D Design脚ではフロント側のタイヤ&ホイルと干渉してしまうために
7mmのスペーサを入れてましたが、iDing脚では干渉しないので外しました。
さて、肝心の乗り味ですが、3D Design脚に比べマイルドです。
3D Design脚でもノーマルから交換した直後は硬さの中にマイルドさを感じてましたが、
それ以上にマイルド、そしてしなやかです。
しかし、柔らかい訳ではなく、剛性感ある硬さも持ち合わせています。
そしてコーナーでGのかかり方に応じリニアにロールしていき、そのロールの懐は深く、
踏ん張るのがよく分かります。しかも限界がよく分かり、その限界近くになると
リアタイヤ(P-Zero Rosso)が少しずつジリジリと流れ気味になるので、
以前よりもコントロールすることが楽しくなっています。
また、素人の私でもサスペンションがちゃんと動いて仕事してるというのが分かる
ような気がします。
さらに、オーバーホールも可能なので、環境にも優しい?仕様です。(笑)
それでいてリアの乗り心地も確保してあるようなので、これも◎です。
iDing・・・リップスポイラーの件から井手社長のところに入り浸ってますが、
行くまでは過激なマシーンに仕上げるチューナーで、素人の私なんか...と、
とても敷居が高いところだと思ってたのですが、ちゃんとロードユースを考え、
且つ、BMWという車を隅々まで研究してる堅実なチューナーであることを
改めて認識した思いです。
・・・それでも宮号が本物のiDingマシンになることをはない...と思いますが。。。
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