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第11話 「慣らし運転物語 ―パート1− いざ京都へ」
(作成:1997年3月25日 改訂:1997年7月12日)
(TEXT :O−chan / E36-318is)
人生勝負って感じで購入した新車のBMW318is。
購入物語で述べたように納車は年末でした。
慣らし運転は高速道路を使うのが理想と考えていたので、
当然思いつきますよねぇ…。
…『こりゃ丁度いい。初詣は京都に行こう!』(結構単純!)
そうと決まったら即実行です。
でも慣らし運転って、いろんな意見があるじゃないですか。
現在の工作精度からいって必要ないとか、
一度エンジン単体で動かしてるから特に必要ないとか、
いやいや絶対必要だとか…
私の個人的な意見としては、
『たとえ必要なくても慣らし運転は必ずやる!!』です。
当然じゃないですか!
せっかく新車買って慣らし運転という一大イベントを
自分で企画して自分で行えるっていうのに。
BMWの新車を慣らし運転できるってだけで、
30万の価値があるってもんよ。
(ホントかよ!)
そんなわけで、私は次の目標を立てたのです。
…『京都往復で5000回転まで使えるようにする!』です。
★ 出発の日
さぁ、待ちに待った慣らし運転の日がやってきました。
(パンパカパーン!)
うれしい、うれしい、あぁ うれしい。
幸せ、幸せ、あぁ 幸せ。
(しつこい!)
とりあえず行きの京都までは時速100キロまでしか出さないぞ−。
シフトもゆっくり丁寧に。クラッチミートもデリケートに!
朝比奈ICから横横道路に入り、保土ヶ谷バイパスを抜けて東名横浜ICへ。
これから長い長い旅が始まります。
横横道路で初めて5速に入れたときは感動したなぁ!
『うわぁぁぁ!ご、5速に入れてしまったぁぁぁ−!』
なんか、もったいない気分。
(おバカさん!)
横横道路の料金所で左ウインドーを開けたときはシビレました。
『あ、この瞬間が左ハンドルだね!』
(前もこのフレーズ使ったなぁ)
途中、パーキングエリアで休憩する。
なんか混み込みしたところに止めるのが嫌で、
(ぶつけられそう!)
レストハウスから離れたガラガラ地帯に車を止めた。
(この気持ち分かるでしょ!)
車から降りてしみじみと車を見てウットリする。
写真を一枚撮って、さらにウットリする。
エンジンを切って、またウットリする。
タバコに火をつけ、もっとウットリする。
『ねぇ、早くトイレ行こうよ!』
(いい加減にしろ!って意味?)
『あ、失礼!忘れてました。つい見とれてしまって…』
もうダメぇぇぇぇ、メロメロですぅぅぅぅ!
なんかその場から離れられません。
誰かに触られたら…
誰かにイタズラされたら…
車が無くなってたら…
すべてが夢だったら…(そんな無情な!)
結局勇気を出してトイレに行きました。(早く行けって!)
最初に約束したように100キロ一定で進む。
後ろに車がいなくなったら減速して、低速ギヤから再加速する。
もちろんゆっくりと。
そうしてる内にどんどんシフトフィールが良くなっていった。
うれしい。とにかくうれしい。
徐々に回転を上げていき、ついに4000回転まで回しました。
ちょうどこのエンジンに活気が出てくる回転数です。
『アァー、もうチョットだけ回したい!』
そんな気持ちを抑えて、淡々と進む318is。
う〜ん、絵になるぜ。(どこが?)
目前に迫る京都の町並みを想像し、思わず笑みが
こぼれるO−chanでした。
(続く)
さぁ、次回は『慣らし運転物語 ―パート2― 京都にて想う』です。
お楽しみに!
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