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第9話 「Z3試乗記 ―パート1− 試乗編」

(作成:1997年3月20日 改訂:1997年7月12日)

(TEXT :O−chan / E36-318is)
3/9(日)97年度のカタログもらいにディーラーへ行くと、 笑顔でいつもの営業さんが迎えてくれた。
コーヒーを飲みながら雑談を少々。
営業さんが言いました。『Z3試乗してみます?』
これは願ってもないチャンス。一度乗ってみたかったからね。
(ラッキー!)
知りたいこともいっぱいあるし。
(その通り!)
例えばエンジンが1.9になってどうなったか?
加速はどうか?トルクアップのフィールは?
オープンカーとしての出来は?などなど。

私は自動車評論家じゃないので、難しいことは分かりません。
多車種を同時比較できないので客観性もありませんが、 思ったこと、感じたことを正直に言わせていただきます。
(どうせインプレは主観になっちゃうも〜ん!)

私が試乗したZ3は例のアニバーサリーモデルじゃないらしいです。
タイヤは普通の205サイズだったしね。ウッドパネルも付いてないし。
色は黒、もちろん左ハンドルのMT車。
走行距離2000kmでした。

で、乗ってみると……(約1時間、もちろん一人だけで)

確かに三千回転までのトルクが太くなってました。
しかし、これが排気量upによるものか、車重の軽さによるものか判断できません。
(すいません、判断力無いです)
4千回転から上はほとんど大差なく感じました。
(軽いはずなのに!?)
私のisはマフラー&エアクリーナーが交換されているため、 音の効果も大きいのです。MKサウンドはこれだけで体感10馬力アップだ。
(比較したいのに!)
Z3は上まで回してもそれほどパワーアップしてる感じはしなかったけど、 こいつも吸排気を換えればきっと変わるでしょうね。
(なんて無責任な!)

シフトフィールは試乗車がまだ2千キロしか走ってないので 若干渋さが残っているが、2速のシフトストロークが 少し短くなってるような気がした。
カチッと決まるフィールはグットでした。
(これ本当)

ブレーキは初期制動がしっかり出ていました。
(これもホント)
でも『あぁ、またホイール汚してるなぁ』と思わせるようなタッチですねぇ。
なんて表現すればいいのかなぁ…
パッドがローターに当たった瞬間、『ふわぁっ』というか、なんというか。
で、その直後にグィィィーって感じで減速Gが出ます。
セミメタルのパッドなんか付けてると『ふわぁっ』よりも『グキィ』って 感じなのですが、こんな表現じゃよく伝わりませんね。
(ゴメンナサイ)
少なくとも私のisより町中レベルでは扱いやすいと思いました。

し・か・し、ハードブレーキングを試してみるとABSの効きが かなり早いのが気になりました。
私にその気がなくても、タイヤが『キュッ』と一瞬ロックし、 ABSが効きだしたときは『えぇぇ!』っと、ちょっとビックリしました。
(周りの皆さん驚かしてすいません、悪気はないです)
タイヤの細さが原因かなぁ?
(っていうかグリップ不足?)

高速道路に乗り入れ、高速性能を試した。
1、 2,3速と全開加速。
(エンジンごめんね!)
『ゴォォォォー』風切り音が次第に高くなる。
そして5速に入り、160キロで巡航。
かぶっていた帽子が空に舞いそうになる。
(やめてくれー!)

ここでサイドウインドウが運転席、助手席とも 開けっ放しになってる事に気づいた。
(アホか!)
で、閉めてみると風切り音は少し小さくなったものの、 あいかわらず帽子は飛ばされそうだ。
やはりオープンカーで160キロは辛い。
(あったりめーだ!)

前方に車が接近してきた。
相対速度60キロで、ソコソコのハードブレーキング。
(もちろんワザと)
ごめんね前方のフャミリーカー、どかしちゃって。
『ブオン』と軽くアクセルをあおり、4速へ。

ちょっとリヤ加重のヌケが速く、フロントブレーキに 頼ってる感じがしました。
(っていうか、フロントがよく効くだけかもしれない)
isの方が車重があるせいなのかサスが違うせいなのかは分からないけど リヤはどっしりしてます。
Z3はリヤダンパーの伸び側がやわらかいのかもしれませんね。
私のisはビルシュタインBTS入ってるから反則だけど。
(オイオイ、それで比較できんのかよ!?)

再び5速へと入れ、100キロで巡航。約三千回転。
(ギヤ比って同じ?)
『う〜ん、このくらいが丁度いいなぁ!』
どうやらZ3に高速ぶっ飛ばしは似合わないらしい。
(最初から分かってるけど!)
100キロくらいで風を感じながら、まわりの景色、匂いを 楽しみながら優雅に走るのが似合ってそうだ。
(それがオープンカーってもんよ)

今回は残念ながら約1時間という短い試乗時間だったので ワインディングを楽しむことは出来なかった。
(残念無念!)
しかし、きっとユーノスロードスターとか私のisのように 峠をスキール音を響かせて走るような使い方じゃなく、 潜在能力の7割くらいを使って優雅に流すのが一番カッコイイ 使い方だなぁと思いました。
唯一失敗したのは、一度も幌を閉めなかったことです。
今度機会があれば閉めてみたいなぁ。

Z3みたいな高級オープンカーって、私のような素人がチョット 乗ったくらいじゃ、ホントの価値なんて分かりませんよねぇ。
せめて一ヶ月くらい共に過ごさないと…。
Z3オーナーがうらやましいです。
(続く)

次回は『Z3試乗記 ―パート2− 空想編』です。お楽しみに!

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