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第5話 「どっかに穴があいているんじゃないかい。燃費と燃料のお話」

(作成:1997年5月6日 改訂:1997年7月12日)

(TEXT : やまそうカンパニー / E32-750i)
1. 燃費のお話。

みなさんの、愛車はどのくらい走るのでしょうか。
いやいや、「速さ」の話ではなくて「燃費」の話です。
私が、750を購入してもっとも驚いたのは、そう「燃費」でした。
私の自宅の回りは住宅地でそこそこ渋滞しています。太郎2号は駅と自 宅の往復や近所の買い物などでゴ−ストップを繰り返しながらはいずり 回っていることが多いのです。
初代太郎の太郎1号が初めて納車されたとき、私は、意気揚々とGSへ ゆき、ハイオクを満タンに入れました。750の燃料タンクは満タンで 90リッタ−入ります。積算計をゼロの戻して、都内へ向けて出発しま した。
私は趣味でバンドのまねごとをやっているので、機材一式とともに渋谷 まで25キロを2時間かけて渋滞の中をたどりつき、さくさくとバンド メンバ−と練習をやって、軽く打ち上げをやるために、また、渋滞の中 をずるずると移動し、メンバ−の一人を世田谷の弦巻まで送って、自宅 まで帰ってきました。総走行距離は100キロくらいです。
車を駐車場に入れようとして、ふと燃料計をみると、「あれ、何じゃこ りゃ」状態。
燃料計は「残り40リッタ−」を指しているのです。
すなわち、燃費は、「100キロ割る90リッタ−マイナス40リッタ −」で、「リッタ−2キロ」・・「なんじゃとおおお」
私もロ−タリ−車に乗っていたことがあるのでリッタ−6キロの世界は 経験がありますが、リッタ−2キロではF1と同じではないか。「ふふ ふ,F1と同じじゃ」などと喜んでいる場合ではありません。
「これはどこかに穴が開いているに違いない。」とあわてた私は、くん くんと車の回り、下、ボンネットの中のにおいを嗅いで回りました。
「問題なああし」
そう、都内における750の燃費はリッタ−2から2.5キロなのです。 高速で100キロ巡航で7キロ、150キロ巡航で8.5キロ位は走り ますが、ほとんどを、市街地で使う私にとって、「週1回90リッタ−」 補給は相当辛いことです。渋滞が少ない地域でお乗りのみなさんの燃費 はどんな案配なのでしょうか。


2. 燃料のお話

次は、実際に「どっかに穴開いちゃったよ」事件をお話しします。

ある日、駅まで太郎1号をころがしてきた私は、車を止めて、降りたと たんに激しいガソリンの臭いに、鼻をつんざかれました。(?)
何だろうと思いつつ、またまた、車の回りを嗅ぎ回るとどうもエンジン ル−ムが怪しい。
ボンネットを開けてイグニッションをオンにしてみてびっくり。
左バンクのカムカバ−の運転席寄りを通っている、燃料パイプと燃料ホ −スのジョイント部分から、生ガスが動脈血のように吹き出してくるで はありませんか。「いかん。火がついたら爆発するやん」
とりあえず、燃料ホ−スのクランプを増し締めして、直ちにディ−ラ− へ入庫しました。

フロントのお話では、フュ−エルホ−スは長くて2年、渋滞中心で使っ ていると1年が交換のインタ−バルだそうです。(V12は特に発熱量 が大きいので、厳しいようです。)

このときは、エンジンル−ム内のフュ−エルホ−スを一通り交換して、 部品代が19000円、工賃が21000円の計40000円でした。 これで爆発が防げれば安いもんです。しかし、国産ではフュ−エルホ− スの定期交換なんて考えたこともなかったのですが日本の渋滞というの は本当に厳しいんだなあと思いました。


3. フュ−エルフィルタ−交換

どなたかがメンテコ−ナ−にフュ−エルフィルタ−交換の効用について 書いていらっしゃいます。
私は、ディ−ラ−の勧めもあって3万キロで2つあるフィルタ−を交換 しています。
フイルタ−は右リアの燃料タンク脇にあり、直径8センチ、長さ15セ ンチ位の銀色の円筒です。
フュ−エルフィルタ−を交換する際には、必ず、フ−エルフィルタ−回 りのホ−スも同時に交換します。
部品代はフィルタ−が2本で13000円、フィルタ−回りのフュ−エ ルホ−スセットが一式で9800円。工賃は自分でやったので無料でし た。


4.ハイオクかレギュラ−か

750のV12はご存じのようにコンプレッションが低い。また、ハイ オクを入れたからといって、進角するわけでもないので、レギュラ−で よいのです。これは、懐にはうれしい話ですが、もう少しコンプレッシ ョンを上げてハイオク仕様で360馬力位ならよいのになとも思います。 (新しいE38の5.6LV12はハイオク仕様と聞いています。)


では、また来週お会いしましょう。
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