E30 M3のS14エンジンには、インテークマニホールドからエンジンのヘッドへ
とつながる部分に、エアー・インシュレーターという黒い部品が付いています。
この部品は定期交換部品らしいのですが、結構傷みやすく、そこからエアーを吸い
アイドル不調やエンジンばらつきなどの症状が出てきます。
アイドル不調等が出てきたら、インシュレーターをまず最初に疑ってみましょう。
インシュレーターのまわりにCRC556等のスプレーオイルを吹いてみて、
一時的にアイドルアップや安定をしたら「ビンゴ!!」ですっ。
エアー・インシュレーターを交換するには、当然インテークマニーホールドを外さなくては
いけません。
まず、エアークリーナーボックスをごっそりと外します。
これは、エアークリーナー交換したことのある人でしたらごく簡単ですねっ(^.^)。
次にサージタンクを外します。
エアクリーナーから繋がっている、黒くて大きくて、「BMW M POWER」と
書いた箱ですねっ。
サージタンクの根元から外すのではなく、インマニの繋ぎ目の一つめをサージタンク側に
残して外すと、残りのインマニを外す時に楽になります。
(あとで、レンチがちょっとだけ入りやすくなります)
インマニの繋ぎ目の飾りネジを外し、下側で支えているナット1本を外します。
スロットルワイヤーと横と下に付いているエアーホースを外し、
ブレーキブースターのホースを止めているバンドも外せば、サージタンクは外れます。
外す時には、インマニの繋ぎ目に入っているOリングを落としてなくさないように
気をつけましょう。
ここまでは比較的簡単に外れてくれましたっ(^.^)
外したサージタンクです。 インマニの一部が付いているのが分かります?
サージタンクを外すと、なんだか寂しいエンジンルーム(^^;)
サージタンクを外せば、残ったインマニの下側からトルクスのナットが10個見えます。
これらを外せばインマニが外れるのですが、いろいろなホース類が邪魔ですから、
外した時に引っ掛かるもの等はあらかじめ外しておいたほうがよいでしょう。
私の場合、フュエスホースとインジェクターレールはめんどくさかったので
外しませんでしたが、外したほうがかえって楽だったかもしれません。
その他のものは、ほとんど外さなければ作業の邪魔になります。
取り付けの時を考えて、どこに何が繋がっているかを確認しながら外します。
このあたり、かなりめんどくさいのですが、確実に慎重にでも大胆にいってみましょう。
エンジンヘッドからインマニを外すと、インマニ側に黒いプレートがくっついています。
これがエアー・インシュレーターです。
トルクスボルトを8個外せば簡単に外れてくれますので、いよいよ新しい物と交換です。
左側がインシュレーター。 右側がインシュレーターを外したインマニ
おっと、新しいものと交換する前に、ここまでバラしたんだからついでに
インジェクター周りやインマニの中などをキャブクリーナーなどで掃除しておきましょう。
特に、インシュレーターが付いていた部分は念入りに掃除をします。
汚れが残っていて、そこからまたエアー吸ってしまっては、またここまで
バラさなくってはいけなくなってしまいます(^^;)。
新しいインシュレーターを取り付ける時、ボルトを締めすぎるとインシュレーターが
歪んでしまうので、強すぎずゆるすぎず、締める順序も気をつけて....。
あとは外した順序の反対で各部を取り付けていきます。
間違いがないように気をつけます。
締め忘れや取り付け忘れであとでもう一度バラす結果にならないようにねっ。
サージタンクを付ける時、インマニの間に入っていたOリングにラバーシール剤を
うっすらと塗ります。
ここからエアーが漏れちゃったら、本末転倒ですもんね(^^;)。
全ての物を取り付けた事を確認したら、エンジンをかけてみます。
幸いにも1発始動!!\(*^O^*)/
キャブクリーナーを吸ってしまったせいか、しばらくはアイドルが安定しませんでしたが、
そのうちにきちんと安定してくれました。
いやぁ〜、とっても疲れましたが、久しぶりに充実した1日でしたよぉ!
いろいろと勉強にもなったし、何よりも交換工賃の数万円が浮いたしねっ(^_-)-☆
以上、交換総時間6時間(^^;)ゞ。
なかなか簡単には出来ませんでしたが、出来上がってエンジンが1発で
かかった時はとってもうれしかったっす(^.^)。
プロの方々の目で見れば、もっとこうやればよかったのにとか、
下手くそとかお感じになるでしょうが、素人のDIYメンテですので多目に
見てやって下さいませm(__)m
使用した工具は、
○ラチェットハンドル 1/4・3/8
○エクステンションロッド 各種
○ソケット こま 6mm 1/4・10mm 3/8・13mm 3/8
○トルクス(メス)9号 1/4
○ユニバーサルジョイント 1/4・3/8
○メガネレンチ 10mm・13mm
○スパナ 6mm・10mm
○ドライバー
○その他、細々と(^^;)
最後に、工具と作業場をお貸しいただき、作業上のヒントをいただきました、
パクトールインターナショナルの橋本さんにお礼申し上げますm(__)m