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第26話「SIの点きっぱなし&タコメータと燃費計の不動の対応」

(作成:1998年2月16日 改訂:1998年2月27日)

(TEXT :GORO / E30-325iC)
(Special thanks : にちげん星人)


みなさんこんにちは、GOROと申します。

サービスインジケータの点きっぱなし&タコメータと燃費計の不動で、自分 でやってみよう!と決意表明したのを読者の声で書き込んだので、読んだ人 は「ほほう!で、どうなったんじゃい?」とお思いのはず。
さて、結果はどうかと申しますと「やった〜っ!できたよ〜っ!」
そうです自分で直せたんです。
これも皆様の応援のおかげと感謝しています。

E30に乗ってらっしゃる方で、メーターの不動とまでは行かなくても早期 にSIが点灯している場合は、このページを参考にされてDIYにチャレン ジしてみて下さい。
なにせお安くあがります、総額で1000円程度、浮いたお金でハワイへ!っと は(ちょっと古い?)無理でも・おふらんすのふるこーす・ぐらいは十分だ よねっ!

それでは、にちげん星人さんから頂いたMailから読んで下さい。



>こんにちは、GOROです。
>BOHP上で早速のご返事、ありがとうございます。
>車関係か、それに近いお仕事されているんですか?
>さらりと書かれた文面でそんなことを感じました。

ぜんぜんちがいますがくっ。壊れる車がないと落ちつかない病に とりつかれた男です。

>もう何年も前から、インジケータはどうしようかと考えていました(HPへの書き込み
>でーいらねえ!ーなどと言ってるけど)ものですから大変嬉しかったです。
>それで、やってみようと思います、自分で。
>電池のみの交換でしたら、想像をはるかに越えた安値で修理ができることになります。
>ですが、その前におおきな障壁があります、自分一人でダッシュボードが外せるのかど
>うか、先ずはこれが課題です。

簡単に、とはいかないかもしれませんが、ダッシュボードは外す必要はありません。
ステアリングコラム下のカバー、コラム上の細い板とメーター廻りのパネルを 外したら、あとはメーターを止めているネジを外して、コネクター(ロックつき)を 3個ほど外します。かなりせってるのですが、ステアリング外さなくてもなんとか 取り出せるはずです。それからメーターを分解して、基盤を取り出すのです。


1.運転席コラム下カバーの脱離。

ステアリングコラムの延長線上に1つ、それから上端の3つのプラスチックの ビスで止まってるかと思います。90度回して後方に引き抜きます。このカバ ーは紙(みたいなもの)で出来ていますので、力づくでやると破れますよ。
なぜこれを外すのかというと、次の工程でナットに指が届くようにするためです。


2.コラム上カバーの脱着

 ――――――――――― 
│____/ ̄\____│
 ↑         ↑
この裏       この裏
ステアリングコラムとメーターの間の上の図のような板があります。ここをはずさないと、 メータのネジを緩めることができません。
で、さっきコラム下カバーを外したので下方から手を入れることが出来ます。
で、両端近くにナットあるいは、手で緩めやすいようなアルミ製のナットがあります。
ナットを外すとこの板は、少し知恵の輪状態なのですが、取ることができます。


3.メーターパネル

   ↓    ↓
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 /        \
│          │
 ↑ ̄↑ ̄ ̄ ̄↑ ̄ ̄↑
まずメーター前の樹脂部品を外します。
2.でカバーを外すと、4本のスクリューが見えると思います。
これをドライバーではずします。
さらに、メーターの上方に2箇所スクリューがあります。
これも取るとパネルが取れます。
ちなみに、透明のパネルは分解出来ません(というか、このときはとれません)


4.メーターassy

ついにメーターまでたどり着きました。上2箇所のスクリューで留まって います。ところが、簡単には引き吊り出せないハズです。スクリューのあ った部分を持って引っ張るのですが、一定以上の力をかけるとここが折れ ます。なんとかステアコラム上あたりまで出したところで、裏側のコネク ター(ロックを起こして)を外して、ステアリングを避けるように取り出 します。

ここまで、何度もこの作業をやっている私がうまくやって3分。ハマルと 10分かかります。メーターassyがどう落ちついてるのかをよく観察して おかないと、装着するときにこれまたハマルときがあります。

あとは、部屋に持ち込んでメータの分解となります。
メータ面を下にして置くと、裏が見えます(当たり前です)。10数個の ボルトというかスクリューを取りますと、2つのパーツに分けることが 出来ます。メーターの針とかがついているほうはいじりませんから、針面 を上にして邪魔にならないところに置きます。
残りの透明パネル側下方に問題のSIボードがあります。まず、1本のネジ と丸い穴が開いている2cm立方くらいの部品を外します。これで、ボードが 引きずり出せます。長辺が15cm、短辺が4cm、これに別の基盤からなるSIイ ンジケータ部(ダイオード数個付き)が差さってる形です。
いちおう電子部品なので、それなりの扱いをせよ、とのことです。
で、電池の規格を調べて、買ってきます。2個。
ここで分かれ道があるのですが、どうせまた電池劣化するので、もっとアク セスし易い場所に電池ホルダーを置くように改造する、という方法があります。
で、古い電池を外して、新しい電池を繋ぎます。メーターを仮づけして、 タコなどメーターが動くようになったか確認してからちゃんと付けます。
これを怠るととほほです。また取り出さないといけません。

私の場合は、交換する前はタコ動いていたのですが、交換後しばらくして、 タコと燃費計がダウンしました。直接の因果は不明なのですけど、半年ほど は、他の車から取ったメーターを付けてしのいでいました。
結局、ダイオード付近の基盤あたりと、抵抗が密集している基盤の一部に 漏電したような跡があったんで、清掃と、手が届かないところはWD40を塗 って組み付けました。そうしたら、動くようになりました。

それでは、健闘をお祈りします。



いかがです?これだけでも十分です(そう、私はこれを見ながら作業しまし た)が、私なりにアドバイスを加えたいと思います。


1.運転席コラム下カバーの脱離

これは簡単です、プラスチックビスを4コ外したら、手前やや下方に引っ張 るとズズッと出てきます。


2.コラム上カバーの脱離

アルミ製ナットは大きめで、手で回せます。
中央付近に2ケ所、プラスチックのピンが出てますので折らないように。
全体に少しひねりを加えると簡単に外せます。


3.メーターパネル

ここも簡単です、ここまでは鼻歌まじりで「フン♪フン♪フン♪」でした。


4.メーターAssey

ここが頑張りどころです。
上2ケ所のネジ止めしてある所は、プラスチックのステーです、力まかせで やると本当に折れそうです。
結構、弾力性がありますのでジワッと下げて動かします。
なんとかメーター下側を手前に出し、コネクター(左右1ケ、中央1ケで計 3ケ所)を外し、左右コネクタから分岐したバルブ(電球)も抜いたらあと はメーターを取り出すだけです。
私の場合、左側(水温計)を奥へ押し込み、右側(ガス計)を手前に引きな がら上を向かせ、そのままハンドルの外周とボスの間を通して取り出しまし た。
ハンドルを外して作業すれば、何倍も簡単ですから最初に外しときましょう。

○メーターの分解
頭が六角のネジを9ケ外せば2分割できます。
(全部取ってタコ、速度計本体まで取らない事)
丁度、チェックランプの位置に止めてある部品を外し、SIボードを引っ張 り出します。
電池は、単3と同じくらいでプラス側に突起のない形のが2個固定されてます。
+−面ともポイント容着されていますから、マイナスドライバなどを使って 電池と金属板の間をこじるように剥離させます。
(アセッて金属板を基盤からもぎ取らない事)
何年もほっといたら、粉を吹いていますので基盤を清掃します。

新しい電池(私はPanasonicのニカドを2本で800円位)を着けますが、電池 ホルダー(1個100円位)を使った方がいいです。
銅線を金属板に巻き付け(できればハンダで)たほうが作業は簡単ですし、 メーターには使わないランプの穴が2カ所ありますのでそこを通してやるの です。
私は手元にあったオーディオ用の線で、1.のボードの上に来るように配置 しました。

私に出来たのですから、きっと皆さんもできると思います。
そしたら、冒頭の叫びが必ずや出てしまうことでしょう。

疑問、不明な点がありましたら何なりと聞いてやって下さい。
goro@okayama.sfs.ntt.co.jp
それでは、私からも健闘をお祈りします。


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