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第21話 「ツインリンク茂木 BMW DAY −2−」

(作成:1997年11月14日 改訂:1998年3月25日)

(TEXT : YOSHI / E36-323i)
(PHOTO : 328DemoCar / E36-328i)

さて、いよいよフリー走行です。走行がGr3→Gr1→Gr2の順となるため、 Gr3の走行中からピットで待機。暇なので、事務局の人をつかまえて、 「フリー走行って、実質何分位ですか?」と聞いてみると、
「大体30分です。でもその前にブレーキ持ちませんよ、きっと。」
と脅かされます。
しかし、そう思ってちゃんとフロントのブレーキパッドだけは、交換してあっ たのでした。ものは、サンライズさんのオリジナル、スポーツというサーキッ トからストリートまでOKのパッドです。

サスの固さは、前々日に筑波スカイラインをしんなりと走ってブレーキとの 相性から決めた前後同じ固さで18/18、最強のレベルから2段階のマイ ナスです。

車の列がゆっくりと動きだしついに本コース入り。午前のファミリー走行と パレードを含めて3回目のコース入のため、だいぶ精神的には余裕がありま す。
そのまま前の車について1周し、ペースカーがピットロードに入って停 車、裏のストレートのところから、一気に各車のペースがあがりました。

筆者もアクセルペダルを一気に踏み込み、キックダウンさせて全開です。
「ギュワン」
1瞬の間を置いて加速態勢に入ったものの、すぐそこの下り坂の先に直角コー ナーが待っています。ブレーキをじわじわと踏み込んで減速し、コーナーク リアー、また全開です。この先は変形S字のようなコーナーからメインスト レートにつながっているため、2つ目のコーナーの立ち上がりを考え、1つ 目のコーナーにうまくインから侵入しないとメインストレートにまで繋がっ ていきません。
思ったよりも直角コーナーからの直線が短く、インに侵入するのにブレーキ を残した形になりましたが、リアのズリッ ズリッという動きを感じながら クリア、そのまま次のコーナーをクリアして、メインストレートに出るとこ ろで、おっとっとしていた325をパス。
メインストレートへでます。750mの直線となり、アクセルまたまた全開 です。しかし、悲しいかな筆者の車は、やっぱり170psの323。後ろか ら、グォーンという排気音とともに加速してくるE36のM3が抜いていき ます。そしてその後、グォーンという音とともに数台の車が追い抜かれて行 きました。M3とM5に加速でかなう訳がありません。数台のリアに光るM のバッチを見せつけられているうちに、第1コーナーです。
100m手前からブレーキング開始、すごく短い直線のあと第2コーナーが あるため、第1コーナーに気を取られて、第2コーナーでは、思うようにイ ンにつけないまま立ち上がってまた直線。こうしたストップアンドゴーが続 いく中、130Rを超えたS字で、後ろに迫ってきたM5をコーナーで完全 にブロックする形になってしまい、直線に出てフラッシャーを出して減速、 パスしてもらいます。
そして、裏ストレートに入るとエンジン音に比べて車速が伸びない・・・。
「???」
と思っていると、タコメーターの針は6500rpmを指っぱなし。車速が 140km/h強、3速ホールドのSモードにいれたままだったのです。
(これじゃ、メインストレートでもがんがん抜かれるわけです。)
4速に入れようとしたときには、既にブレーキングポイント直前、そのまま ブレーキングに入りました。
次のメインストレートでは、4速に入れて1コーナーに入る前でATレバー を操作して、3速に入れて無理やりシフトダウンをしてみました。普通のA TではDレンジから2速ホールドまで、レバー操作で一気に動かせてしまう ため、目的のレンジにきっちり入れるのが困難で、かえって危険と判断、直 線のスピードの乗るところにあわせて4レンジを選択し、コーナーの立ち上が りはキックダウンという運転を余儀なくされてしまいました。
こうして数週するうちに、前方にMバッチの車が・・・。
「お〜、Mに追い付いてしまった?」
と思ったら325M-tecでした。
M-tecの後ろを走っているうちにチェッカーフラッグが振られフリー走行は 終了です。


さて、フリー走行をしてみてですが、

■コース

茂木のコースは基本的に直線で全開加速、ブレーキング、コーナークリアの が基本レイアウトで、これが連続的に続いています。ただし、コース幅が12 〜15mと広いため、アウトインアウトのライン取りがしやすくなっていま す。筆者には、走りやすいコースという感じでした。
ただ、コースの両側にほとんど何もなく、スピード感を感じにくいのが難点 でしょうか。コーナーに距離表示があるので、しっかりと車速の感覚に合わ せてブレーキングをしないとコースアウトしそうです。実際、ファミリー走 行でコースアウトしちゃった車もいました。


■コーナーリング

ブレーキングを残してコーナーに侵入すると、リアがズリッ ズリッという 感じで出ますが、ごくわずかなアクセルオフでグリップが回復してくれるの で非常に安心感があります。また、フロントからはほとんどスキール音をた てることもなく、グリップ感も残ったままでしたので、本当の限界は筆者の 運転技量よりもさらに高いところにあるのでしょう。
筑波の最終コーナーのように高速コーナーがなく、車高が落ちた分重心が低 くなっているのと、サスのおかげで横Gとロールに関しては問題なし。
これは、十分にオーリンズとアイバッハの効果が堪能できました。
また、サンライズさんのパッドもきっちり踏み込んでいくとがっちり制動力を 発揮してくれて、GOOD。


■加速&ATの限界

これが、いうまでもなく、絶対的なパワー不足。
特にストップアンドゴーが連続し、直線が長めの茂木では苦労します。
さらに筆者はAT車のため、車速の伸びるところでは4速まで使わざるを得ず ブレーキングで回転を落としてしまうと、そのままとなるので致命的です。


■裏ストレートでブレーキングに入ったところ

(Special Thanks:PHOTO by Mr.328DemoCar)


MOTEGI


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