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第22話 「こんな事もある? ブレーキパッドのお手入れ」

(作成:1998年3月25日 改訂:1998年4月17日)

(TEXT : YOSHI / E36-323i)

それは、3月21日BOHP公式オフミの筑波サーキット走行会でのことでした。
慣熟走行が終り、フリー走行1周目の第一ヘアピンへの侵入直前、いつものよう にS字の2つ目のコーナーの縁石あたりからフルーブレーキングしたろころ、
「???」
ABSが作動する前に足元に不快な振動を感じました。
「ジャダー?、ローターが大分減ってるのかな?」
登録から1年半、走行距離1.5万kmと標準的な使い方ではありますが、筑波2 回とツインリンク茂木1回、成田1回とかなり酷使されているはずのブレーキで すから、十分有り得る話です。
走行会の方は、ブレーキを大事に使ってそのまま走り続けて2ヒートまで無事終 了しましたが、エア混入でフニャフニャ状態になるおまけが付きました。
走行終了後、ホイル超しに覗いたロータは目視上は問題がなさそうなため、そのまま帰宅。
翌日、サンライズさんでブレーキ関係を診てもらいました。

リフトに乗せられ、タイヤがはずされて、むきだしになったローターを視ても問題なし。
それではパッドは?と、ブレーキパッドを外してみると・・・。
パッドの表面が、ところどころ黒くなっているのがはっきりわかります。
削れたパッドの粉がそのまま表面に付着してしまっていたのでした。
さらに2ブロックに分かれているパッドのすきまにも結構入り込んでいました。
これがパッド表面の摩擦力の不均等を作り出してて、パッドとロータのあたり方 に影響していたようです。
しかも、左右のパッドで付着している範囲も量もかなり違う状態でした。
そういえば、街乗りの時に停車しようとしてブレーキを踏むとカクッとハンドルを 取られる感じがしていましたが、これもその影響だったのでしょう。

対策は、表面を荒めの紙ヤスリ(ウォーターペーパー)で磨いて本来のパッドの 面を出す、という簡単なものです。

ロックピンを抜いてパッド交換を自分でできる人なら簡単な作業です。
もし、自分でやって見ようという方は、平らなところに紙やすりをおいて上からパッドを 平行にあてて均一に削るようにするのが良いでしょう。
変なあて方をすると全くの逆効果になります。

この作業終了後、ブレーキのエア抜きをしてもらい、無事、YOSHI号のブレー キは復活したのでした。
停車しようとしてブレーキを踏むんだ時のステアリングのカクッもすっかり解消され、 同時にブレーキのダイレクト感も回復しました。


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