[メンテ12]  (←前) (次→)

第4話 「新たなパートナーを求めて〜1〜」

(作成:1997年5月22日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT : YOSHI / E36-323i)
さて、車を乗り変えようという気になった私ですが、「またBMWにするかしないか 、新車か中古車か。予算どうする。」の選択で迷いに迷い、ずいぶん色々な車をみに いろんなディーラさん回りましたね〜、この頃は。
(ちなみに最終的に候補となったなったは、BMW、アウディ、サーブの3車(社?)、 どーもスバル、BMW、サーブと飛行機屋さんの作る車がYOSHIは好きらしい。)
ある中古車屋さんでは、あまりの下取り査定の額の低さにショックを受け、めまいを 起こしそうになったオーナーの気持ちを知ってか、325まで右のウインカーのバル ブがきれるありさま。
Aカーを見に行ったのに、いきなり新車の328iの試乗をさせた営業さん。
「ま〜、乗ってみてください。」営業さん軽い言います。
「あの〜、Aカー探してるんですけど・・・。」
「ま〜、ま〜、ま〜、ま〜」と運転席に座らされて、レッツゴー。
営業さん「ここから好きなだけ、思いっきりアクセル踏んでいいですよ」。
というわけで、こっちらも遠慮なしにアクセルあおります。
『クォーン、クォーーン、クォーーーン』。

M52のアルミエンジン特有の若干高めのエンジン音を立てて、328は加速してきま す。かなり低い回転からでも太めのトルクできっちり加速していく快感。
「はっ、速い」。体感上の加速感はなかなかのものがあります。
快楽モード(ちなみに巷では、Sモードを快楽モードとか極楽モードとかいうらしい が、ここでの快楽モードは筆者の頭の中の状態を意味します。)に浸っていると営業 さん、「そろそろ減速して下さい。この先、行き止まりですから。」
「えっ?今なんて言った? イ・キ・ド・マ・リ・・・???」。
と、確かに前方には工事中のバリケードが圧倒的な存在感で建っています。
ブレーキをきつめに踏んで無事減速。「ブレーキ効くでしょう、この車。もう少し、 きつめだとABSの効きも分かるんですけど・・・。
いつもここで試乗してもらってんです。」営業さんニコニコしてます。
しかしどういう神経してるんでしょうか、この営業さん。

でも、この作戦は大成功、これで「もう一回BMW乗るぞー」の決心がついた私でした。
さて、ここまでくればあとは車種の選択です。
予算から考えて、93年式以降の320か325にしぼって、あっちこっちのACCに電話を入れ、 在庫を確認してもらいます。そんなある日、あるディーラーさんから電話が入りました。
「条件にぴったりの、お勧めの車が入る予定です。見に来られます?」
いそいそと出かけて、営業さんお勧めの車と御対面、93年式走行3000万キロ、 色はダイヤモンドブラックの325i しかしよ〜く見ると、 「何じゃこれ?」特別サービスなのかリアウインドーにはブラックの フィルム、ナンバーは蛍光色でピッカピカ、どこかの神社の交通安全のステッカー付でした。
営業さんにこやかに「いや〜、早く見ていただこうと、入庫したまんまの状 態なんですよ〜。
このまんま乗っていただいて、もし気なるところがあれば、通常整備の他にそこも整備 しますよ。」と何ともはや気の早い営業さんです。
さっそく試乗、328と違ってグィーンとパワーでもっていくフィーリング、ちょっ と重めのステアリングの操舵と相まって、ボディーの剛性感がたっぷり。
「どうでした?」試乗が終わって、営業さん自信たっぷりそうです。しかし、何か「 ピ〜ン」とくるものがない私は、とりあえず返事を保留して「すこし、検討させて下 さい」とその場をあとにしたのでした。

その帰り、道を間違えた私は、気がつくと別のディーラーに出っくわしました。
「ついでに覗いてみよ。」という感じでたちよった私でしたが、ACCはお休み。
やむなく新車のショウルームに行って「ACの在庫表あります?」と大胆な発言を。
居合わせた営業さん嫌な顔一つせず、「こちらです。」。
在庫表を覗き込んだ、私の目に飛び込んできたのは323iの文字。
「もう、323iのAC出てるんですか?」
「ええ、ちょうど試乗用のデモカーを回したもので。お客様323iお考えですか?」
この時営業さんの目が「キラッ」と光りました。

第5話へ続く。
[メンテ12]  (←前) (次→)