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第1話 「DIYメンテその1− ウインカーの脱着」
(作成:1997年5月18日 改訂:1997年8月25日)
(TEXT & PHOTO : サモア320i / E36-320i)
E36の外見上の変更でもっともポピュラーかつ安価なものの一つが
ホワイト・ウインカーの装着でしょう。
また、時にはバルブ切れのために交換することもあるかもしれません。
というわけで今回はウインカーの脱着についてお送りします。
◆フロント・ウインカー
【用意するもの】:長めのドライバーまたは棒状の物1本。
【難易度】1:☆★★★★ 初級レベル
【所用時間】はじめての方は15分程度、なれれば5分程度でできるでしょう。
【取り外し】
1.ボンネットを開けます。
2.エンジンルーム側からフロントウインカーがついているあたりを覗き込んで
見てください。
ウインカーを固定しているプラスチックのギザギザのつめ(うすい灰色を
していると思います)がボディー側の黒いプラスチックのギザギザに引っかかって
固定されているのが見えるはずです。
3.用意した長めのドライバー(車載工具のドライバーではちょっと短いかも
しれません)または棒をフェンダーとウインカーの隙間にいれて、
ウインカーを引っかけてあるプラスチックのつめを押してロックをはずします。
可能であれば指で押してもいいでしょう。
(ウインカー側のつめを押すか、ボディ側のつめを押すかは状況により
やりやすいほうを試してみてください。)
4.ロックをはずした状態を維持しながらウインカーを車の前方向にスライド
すればはずすことができます。
5.ウインカーについている電球のコネクターをはずします。
【取り付け】
1.ウインカーに電球のコネクタがきちんと接続されているのを確認
してください。
できればバルブがきちんと点灯することを確認したほうがいいでしょう。
ホワイト・ウインカーへの変更の場合には、バルブ(電球)もオレンジ色の
ものに交換してください。
2.ウインカーには位置決め用の突起がありますので、これをボディー側の
ガイドに差し込み、水平に車の後方にむかって差し込みます。
3.プラスチックのつめが引っかかるあたりで一度抵抗がありますので、
やや強めに押し込んでください。
4.はずした時と同様にエンジンルーム側からウインカーの固定部分を
覗き込んできちんとロックされていることを確認します。
ロックがあまいと走行中の振動でウインカーが外れてしまうことがあるので
注意してください。
【メモ】
海外から個人輸入したホワイト・ウインカーの場合、ウインカーについてくる
バルブが日本仕様と異なるために別途オレンジ色のバルブを用意しなければ
ならない場合があります。
これは例えばアメリカ仕様のE36ではフロントのウインカーがポジション・
ランプを兼ねているためです。
(「バルブについて」の項参照)
◆サイド・ウインカー
【用意するもの】:プラスのドライバー1本。
【難易度】0:★★★★★ 超初級レベル
【所用時間】数分でできます。
【取り外し】
1.プラスのドライバーでウインカーを止めているビスをはずします。
2.ウインカーを車の前方へスライドさせると取り外すことができます。
ウインカーのゴムがフェンダーに貼り付いていて動かしにくいときは
一度ウインカーのビス穴側を持ち上げるようにして剥がすと動かしやすくなります。
3.バルブのソケットをまわせば配線とウインカーレンズを分離すること
ができます。
【取り付け】
1.ウインカーレンズにバルブのソケットを取り付けます。
ホワイト・ウインカーへの変更の場合には、バルブ(電球)もオレンジ色の
ものに交換してください。
2.ウインカー裏のクリップの部分をフェンダーの取り付け穴にあわせ、
ウインカーを車の後方へスライドさせます。
ちょうどクリップでフェンダーの鉄板を挟み込む感じです。
3.プラスのドライバーでウインカーをビスで止めます。
【メモ】
最近のモデルではサイド・ウインカーのデザインが変更され、
小型のものになっています。
この場合は上記の方法は適用できませんので、別途オーナーズマニュアル等を
参照してください。
◆テール・レンズ
【用意するもの】:8mmのレンチ
【難易度】1:☆★★★★ 初級レベル
【所用時間】左右あわせて20分程度あればできるでしょう。
【取り外し】
1.トランクをあけます。
2.テールレンズ部分を覆っている黒いプラスチックのカバーを取り外します。
このカバーはカバーについているハンドルを矢印と反対の方向にまわせば
はずれます。
3.テールレンズにつながっている配線のコネクタをはずします。
4.レンチを使ってウインカーを固定している4本のナットをはずします。
5.テールレンズは車の後方にはずすことができます。レンズの縁のラバー
部分がボディーに貼り付いていて多少力が必要な場合があるかもしれません。
【取り付け】
1.ボディー側の取り付け穴にテールレンズのボルトをあわせて装着します。
2.すべてのボルトにネットを組み付けてナットが指で回る程度まで締め付けて
仮どめをします。
3.もう一度テールレンズの装着状態を確認して、問題がなければ4本の
ナットをレンチで締め付けます。
締め付けるときは一度に最後まで締め付けずに、4本のナットを順に少しずつ
均等に締め付けるようにしてください。
4.テールレンズの配線のコネクタを接続します。
5.プラスチックのカバーをとりつけます。
【メモ】
テールレンズをはずすときには必ずエンジンを止め、ウインカーや、
テールランプが点灯してしていないことを確認してから作業を行ってください。
バルブが装着されている部分の銀色の鉄板には直接電流が流れる構造に
なっています。
◆バルブについて
BMWのホワイト・ウインカーに使用されているバルブ(電球)はバルブの
ガラス部分がオレンジ色に着色されています。このバルブはカーショップなど
でもあまり見かけないかもしれませんが、普通の透明のバルブを着色すること
により自分で作ることができます。
着色にはアクリル塗料を使用すればOKです。
私が使っているのは、プラモデル用の「クリヤー・オレンジ」のスプレー塗料
(グンゼ産業)で、近所の模型店で450円程で購入しました。
なお、塗装の際には接触不良の原因となりますのでバルブの金属部分には
塗料がかからないように注意すると共に十分な換気をしてください。
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