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第8話 「E30版:ドア内装パネルの脱着とサイド・ウィンドウの調整」

(作成:1997年9月12日 改訂:1997年9月25日)

(TEXT & PHOTO : DAB / E30-325iカブリオレ)
カブリオレに乗っている人で、写真の様にドア・ウィンドウで幌を挟み込んでしまう という症状の出ている人はいませんか?

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この症状、ディーラーに問い合わせると「幌が古くなるとどうしてもこうなる」 とのことだったのですが、どうも納得が行かず自分であれこれ試していたら、 サイド・ウィンドウの調整で簡単に直せる事が分かりました。 そこで、このサイド・ウィンドウの調整方法をご説明したいと思います。

さてこのサイド・ウィンドウの調整ですが、この作業を行うためには まずドアの内装パネルを外さなければなりません。
ところでこのドアの内装パネル外し(&取り付け)は、 E30の2ドアも4ドアのフロントも同じ要領で行えます。 (4ドアのリアもほぼ同じ。)
そこで、内装パネルの脱着とサイド・ウィンドウの調整を分けて説明することにします。
作業は、どちらも初級レベルです。


◆ドア内装パネルの脱着

★対象:E30−2ドア、4ドア(フロント)、カブリオレ
★用意するもの:+、−ドライバー

【取り外し】
1.ドアを開け、ウィンドウ・ガラスを全開にします。

2.ドアハンドル周りのプラスチックプレートを、 車両後方へスライドさせて取り外します。

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3.アームレストを止めているビス3本を外します。
上部のビス1本は、電動ミラースイッチまたは目隠し板の奥に隠れているので、 これらをマイナスドライバー等でこじって外します。 また、電動ミラースイッチはコネクタから外します。 なお電動スイッチ奥のビスを外す時は、ビスをドアの中に落とさない様に注意します。
そして、アームレストを前方にスライドさせて外します。 (上下に一個所づつ爪があります。)

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4.内装パネルは、矢型のクリップ9個所で止まっています。 壊さない様、丁寧に下部の端から順番に引っ張り外します。 (矢型のクリップは、内装パネル裏側の前・後・下にあります。 上はU型のクリップによる保持で、矢型クリップは有りません。)
すべてのクリップを外したら、内装パネルを真っ直ぐ上に持ち上げて取り外します。

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【取り付け】
1.内装パネルにドアロックのノブを通した後、ドア上部のU型クリップに引っかけます。 そして、ウィンドウ・ガラスのゴムパッキンの形を整えます。

2.内装パネルの内側にある矢型クリップを、順次ドア側の穴に合わせて押し込みます。

3.電動ミラースイッチがある側の場合、まずアームレストの穴に配線を通します。 次に、アームレストの爪2個所を後方へスライドさせながら内装パネルに引っかけます。 そしてビス3本を取り付け、電動ミラースイッチまたは目隠し板を押し込みます。

4.ドアハンドル周りにあったプラスチックプレートを、 前方へスライドさせて取り付けます。


◆サイド・ウィンドウの調整

★対象:E30−カブリオレ(バウアーを除く)
★用意するもの:10mmボックスレンチ、カッター、鉛筆等、 50mm巾位のテープ(防湿シールの穴塞ぎ用)

【上限位置の調整】
1.調整ポイントは、矢印で示したボルト1個所だけです。 防湿シールに作業用の切れ目を入れ、ボックスレンチがボルトに届く様にします。
(防湿シールを作業に必要な分だけ剥がすという手段も有りですが、 この場合粘着部分に埃等を付けてしまわない様注意しましょう。)

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2.調整は、ここにある金具を上下させることで行います。
移動量の確認や元の位置に戻す時の為に、現在の位置に印を付けます。

3.ボルトを緩めます。
少し緩めれば、動かせる様になるはずです。 動かない場合は、ウィンドウを動かします。
(ボルトの奥の金具は角度の浅いV型で、プラスチック部品を挟み込んでもいるので、 ボルトを緩め過ぎて金具を回転させてしまったり、 プラスチック製部品を落としてしまったりしないようにしましょう。)

4.金具の位置を調整します。
この金具の位置を上げると上限位置が下がり、下げると上限位置が上がります。 ボルトを仮止めし、ウィンドウを動かして位置を確認します。

5.位置が決まったらボルトをきちんと締め直し、防湿シールの穴をテープで塞ぎます。 (防湿シールを剥がした場合は、元に戻します。)

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