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第14話 「R80復活への1ヵ月−復活への第3週−」

(作成:1999年7月30日 改訂:1999年7月31日)

(TEXT : さし / R80 )

キャブオーバーフローの原因ですが、ひとつしか考えられません。
フロートニードルです。

先端のゴム部が無事だったので何気に再利用してしまいましたが、それがいけなかったのでは?
もしくは何か大きなコンタミが引っ掛っているのか?

疑問はありましたが,結局このレストアに際し何度もお世話になっている(株)福田モーター商会で フロートニードルを購入。
こんな部品でもあっさり在庫があるんだよなぁ。
やっぱBMWってすばらしい!

もどって早速、何度目かのキャブばらし。
再び友人O氏に手伝ってもらいました。
とりあえずガソリン漏れをおこしていない左キャブも含めて総ばらしです。
やはり前回のばらしの際気づかなかった汚れが残ってます。
ブラシ片手に再度洗浄を入念に行ない、フロートニードルを新品に交換しました。
で、例のガソリンじゃじゃ漏れを引き起こした右ニードルをチェック。
なんとスプリングが効いていない!フロートニードルのお尻の突起物が固着しているのです。
このせいでフロートが上に動いてもうまくシールできていなかったのだ〜。
再びキャブを組み立て、もう何度もやったせいでちょっとコツのいるバイクへのキャブ取付けも難なくこなし、 組立完了です。

恐る恐るガソリンコックを開く!
ガソリンが漏ってこない!やった〜〜〜〜〜!

こうして修理をしていても、原因が分からなくてとにかく新品に換えたら治ったっ!ということがよくあります。
それって消化不良なのですが、今回のように原因がはっきりするとものすごく満足感がありますね!
でも単に前の週にもう少し気を付けていれば防ぐことができた不具合でした。
こうしている間に辺りは暗くなってきています。
ついにエンジンに火を入れる時がやってきました。

若干の不安とともにスターターボタンを押します。
なんと!エンジンは一発で長い眠りから覚めました!
水平対抗2気筒OHV、独特のエンジン音が心地よいサウンドとなって聞こえてきます。感無量です!

でもスロットルを必要以上に煽ることはしませんでした。
オイル交換がまだなのです。しかし日はとっぷりと落ちている。
来週の土曜日にやろう。
こうして復活への第3週は終りました。

つづく♪


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