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第15話 「R80復活への1ヵ月−完結編−」

(作成:1999年7月31日 改訂:1999年8月1日)

(TEXT : さし / R80 )

キャブが言うことを聞かない状態でしたが、とりあえず友人H氏の協力により車検は通せました。
そして今日はエンジンオイル&フィルター交換です。
オイル交換キットをあらかじめ買っており、あっという間に終る・・・・筈でした。

いつものようにオイル受け皿をドレンの下に置き、まずはドレンからオイル抜き。
オイルクーラーの配管も外してホース内のオイルも落とします。
そこまでは順調でしたが、問題発生です。

私のR80には前のオーナーが後づけでつけたと思わしきオイルクーラーがついていますが、こいつが曲者でした。
かつてこれを取り付けた際に、オイルフィルターカバーをどうも標準ではないボルトで締めたようなのです。
オイルフィルターの蓋がそのままオイルクーラーへと繋がっているのですが、これを締めているボルトが 6角穴ボルトの筈なのに!普通のボルトなのです。

ここは排気系やらエンジンガードやらで指も入らない部分で、当然ラチェットなぞ入りません。
ラチェットどころかスパナがようやく入る程度。
入っても回りません。10度くらいかな?回せるの。
結局M6の3本のボルトを外すのに、1時間以上掛かりました。
開けてみるとなんとそこにある筈のガスケットがない!
も〜〜〜ワシは前のオーナー(もしくはメンテしていたバイク屋)を怨むよ!
時間は掛かりましたが、そのおかげでクーラーのオイルも十分抜けたようだし良かったか?

オイルは長い間ほおっておいた罪滅ぼしにREDLINEを入れてやります。
以前海外通販で安く買ったものです。
BMW Rシリーズは自動車と同じ乾式単板クラッチなので自動車用オイルを使っても大丈夫だろうと判断しました。
きっとあのプッシュロッドのカチャカチャ音も静かになってくれることだろう。

ところが取り外すのにあんなに苦労しただけあって、容易なことではフィルターカバーが取り付きません。
何とか友人に手伝ってもらいこれもまた1時間かけて取り付けました。
不器用と笑うなかれ!

オイルクーラーの配管を元どおりにし完成!早速エンジンをかけてみる。
一発でエンジンは掛かり、また独特のエンジン音を奏で始める。
でもふと足元を見るとクーラーの根元からオイルがぼたぼた垂れてくるではないか!
ちゃんとエア抜きしなかったのがいけなかったのか?
いえいえ。そんなテクニカルなことではなく、単にボルトを閉め忘れていただけだった。
よかった。

それからビートル乗りの友人O氏の本領発揮。キャブ調整です。
用意した負圧計が形状があわず使えなかったため、勘だけで左右のキャブの同調を取っていきます。
さすがビートル乗り。
ちょっとすると調和の取れたエンジン音が聞こえてくるようになりました。
やはりキャブは経験がモノを言う。

ということでとりあえずバイクは無事復活しました!
早速、翌日箱根方面にツーリングに行きました。
久々にバイクで走る箱根。楽しかったです。
クルマに慣れすぎたせいでちょっとばかりバイクが恐くなったかな?

今年の夏はこいつで北海道ツーリングです。
楽しみ♪



参考ながらここまでにかかった費用と参考文献です。

★部品代

ベンチレーションホース ×1 ¥320
ストレーナー ×2 ¥1,320
バッテリー ×1 ¥20,500
ニードルフロート ×2 ¥2,880
オイルチェンジキット ×1 ¥2,700
ガスケットフロートチャンバー ×2 ¥980
Oリング キャブレター ×4 ¥520
Oリング KJ ×2 ¥220
計 ¥29,440
(その他キャブクリーナーを始めとするケミカル剤は死ぬほど使ってます)


★車検代

平成11年度分軽自動車税 ¥4,000
自賠責保険料 ¥23,550
重量税 ¥5,000
継続検査指定用紙 ¥30
臨時運行許可証 ¥750
検査印紙 ¥1,400
計 ¥34,730


★参考文献

CLYMER BMW R−Series・1970−1994
SERVICE・REPAIR・MAINTENANCE



この場をお借りしてレストアにおいて知識、工数とも多大な貢献をして頂いた友人O氏、
不完全なまま車検を代行してくださった友人H氏、
及び部品の購入及びレストアに際しアドバイスを頂いた(株)福田モーター商会殿に
感謝の気持ちを述べさせて頂きます。

どうもありがとう!君たちの協力がなかったら、とてもここまではできなかった。

感謝します。


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