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第2話 「BMWとの出会い その2」

(作成:1997年8月31日 改訂:1997年9月2日)

(TEXT : Papparah / R1100R )
 結局、それから約1年半はBMWの話題は私の前では語られることは無く、私は私 でエンジンをオーバーホールして乗り続けていた。しかし不満が解消したわけではな い。ニューモデルが出る度に雑誌を見たり、機会があれば試乗もした。しかし購入に 踏み切れるモーターサイクルは無かったのである。そして1994年も終わる頃、突 然電話がかかってきた。
「今度出るBMWは絶対気に入ると思うよ。騙されたと思って乗ってごらんよ」
R1100RSの試乗は印象が悪かったので余り乗り気ではなかったのだが、せっか くなので試乗させてもらうことにした。それがR1100R。私が購入したモーター サイクルなのである。
 R1100RS(以降RS)とR1100R(以降ロードスター)では、どう違う のか。エンジンは両者とも新型の水平対向2気筒(別名ボクサーツイン)エンジンで スペックも大きく違うことはない。外観では、RSにはカウリングがついていて、ロ ードスターにはついていない。その程度である。(注:モーターサイクルに興味が無 い人には、そういう風に見えるそうです。)更に言うならRSはカッコいい。ロード スターは突貫作業で造った出来損ないのようにカッコ悪かった。
「ぶさいく・・・」
というのが第一印象。しかし乗ってみると、あら不思議。あいかわらず変な所もある のだが、いいのである。特にハンドリングが凄く気に入ってしまったのである。
 気に入ってしまうと即決で購入してしまうのだが、今回はそうはいかなかった。高す ぎる。諸費用込みで約160万円もするだ。国産車なら2台買えてしまう金額である 。ニューモデルなので中古車は無い。しかたない、あと1年待つか‥‥。
 しかし一週間後、奇跡が起こった。
発売後1ケ月にもかかわらずR1100Rの中古があったのである。前のオーナーは RSよりもロードスターの方が安かったので購入したらしいが使い勝手が合わなくて 約300km走行後RSに買い換えたらしい。
 中古のお値段は新車の3割引き。しかもパニアケースのオマケ付き。よぉし!買った ぁ〜!

‥‥とゆーことで5年近く乗り続けた愛車を下取ってもらい、R1100Rを購入し たのである。

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