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第88話 「トランクスルー自作計画実行!」

(作成:2007年4月6日 改訂:2007年7月17日)

(TEXT & PHOTO : RON / E39 530i)


まず、この件についてヘルプデスクでアドバイスをしていただいた「アンピンさん」「ビーサン☆にーさん さん」 に御礼申し上げます。

第87話にも書いたように以前はカマロに乗っていました。
このクルマは、ハッチバックをもつクーペゆえリヤシートを倒すと深さはないのですが 広大なラゲッジスペースを持っています。
スキーに行く ときは車内積みが可能でした(180cmの板だとセンターコンソールくらいまで侵入しますが)。
しかも前オーナーが、ラゲッジフックを取り付けていたため、スキーをソフトバックに入れ タイダウン・ベルトでシッカリと固定できたのです。
E46(セダン)のときは、スーリー製キャリアにジェットバッグを使っていました。
(今はジェットバッグもキャリアも諸事情で持っていません)。
ジェットバッグもない頃は、スキーをむき出しでキャリアに搭載していましたが、 車内積みやジェットバッグを使用すると帰宅してからスキーの板のメンテが非常に楽なことを実感しました。

ところが530には、ご存じの通りE46のようにトランクスルーが付いておりません。
確かルーフにあるキャリア固定用ボルトを使用すれば、キッチリと装着できます。
ただ、今さら車外にむき出しで板を搭載するのに戻ることもできません。
かといってジェットバッグを再び購入しても、夏場の保管スペースがありません。
何か手はないモノかと、E39用のオプションカタログを見るとリヤシートのアームレストに装着する スキーバッグ(トランクスルーさせる)を発見!
ところが価格は4万円超とスーリーのキャリアを買ってもお釣りが来る金額。
かなり悩み逆転発想。
スキーバッグが付けられるということは、トランクスルーになると。
そこで、ヘルプデスクでみなさんへ質問したら、リヤバルクヘッドを切り抜けばトランクスルーも可能と判明しました。
4月に今シーズン最後のスキーに行く予定だったので(流れそうですが)、早速と作業をしてみました。

まず、トランクのリヤバルクヘッド側の内張外し。
ネジ4カ所+センター部のハメ込みプラスチックで固定されているのですが、 プラスチック製のネジを回しても手応えがありません。
ネジを受ける方が内張から浮いていたのです。


  E39


トランク側のネジです。


  E39


裏側のネジを受ける方。
ここがグルグル回ってしまったのでネジが外れず、 結局トランク左右の内張と一緒に外して(コの字状に)バルクヘッド側の内張を外しました。

E34ではリヤバルクヘッドにトランクスルー用の穴に板が軽くリベット止めされているだけのようですが、 E39はシッカリと1枚板です。


  E39


リヤ・アームレストの奥は、内張をめくると遮音材が入っていますが、 ココにはトランクスルー用の切り込みがされていてカッターナイフでカンタンに切り取れます。


  E39


リヤバルクヘッドの切り抜きは、修理工場でお願いしました。
切り取り作業の効率化とシートを切ってしまう万一の事故を避けて、 リヤシートを外すことになりました。
座面は左右前端の2カ所を持ち上げると外れます。
シートバックは矢印の部分(4カ所)に上からハマっているだけなので、 シートバック左右下側にあるボディとの2本のボルトを抜いて、 センターのヘッドレストを外してシートバックを上方向に持ち上げると外れます。
写真中央の黒い部分がトランクスルーになるところです。


  E39


ドリルで穴を開けた後、遮音材のない部分を電動糸鋸(正式名称はわかりません)でザクザクと切り取り。


  E39


トランク側から見たところです。


  E39


切り取った後、電動ヤスリ(これも正式名がわかりません)でバリ取り。


  E39


室内とはいえ、湿気が溜まり切り取った部分にサビが発生する可能性があるそうです。
乾燥の早いラッカー塗料を添付していただきました。


  E39


切り抜いた部分の縁には、工場にあったゴム製のパッキンを装着(何カ所か接着剤で留めました)。
ドアエッジ保護用モールよりも柔軟性があるので、四隅はもちろん凹凸部分にもピッタリ。
このパッキンは、内張と鉄板の合わせ目に装着するモノのようです。


  E39


完成!
トランク側から見たところです。


  E39


同じようなことをされた方は、トランク側の内張にも穴を開けているようです(ウーハートか入れているようですが)。
私の場合はスキーを搭載するときだけの使用なので、内張には手を加えませんでした。
スキーを積むときは、内張を外したままにします。
ここで再度問題発覚。

先に書いたように、ネジの受ける方がグルグル回ってしまい今回は市販のハメ込み式 リベット(プラスチック製)で仮止めしました。
今後は、ネジの受ける方を接着剤かなにかで固定する予定です。

また、内張中央にある固定用プラスチックが、鉄板に穴を開けたために使用不可になってしまいました。
そのため、やや内張は中央部が浮き気味です。
こちらも近日中に対策(といっても両面テープで貼るくらい?)する予定です。

もしかすると、ネジで固定するよりマジックテープを鉄板側とウチバルの裏側に貼って 取り付け&取り外しをカンタンにできるようにするのもありかもしれませんね。

ちなみに、作業時間はシートまで外したので2時間。
鉄板の切り取り作業自体は10分程度でした。
(参考にはならないと思いますが工賃は鉄板カットのみだったので2000円。)


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