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第4話 「排ガス自殺ってこんな感じ?」

(作成:1997年11月16日 改訂:2006年9月17日)

(TEXT : OZW / E34-ALPINA B10 Biturbo & E32-750iL )

<お願い>

前回、個人輸入のことについて書きましたら、30人近くの人に問い合わせ頂き ました。工賃はともかく世界標準の3倍以上という馬鹿高いパーツ代には、やは り皆さんも苦労されているようです。現在メールの返事を書くだけでも大変です 。今、個人輸入をサポートするホームページを制作中で、完成したらお知らせし ますので、それまでちょっと問い合わせ等控えて頂くとありがたいのですが。


<やっぱりB10が最高!>

今回はいきなりB10の話から。
B10ビターボというとスパルタンでレーシーで速い車。アルピナの最高傑作、 というイメージを持っていました。でも実際乗ってみると前回のサーキットイ ンプレでも書いたとおり、実にマイルドな仕上げになっています。乗り心地も 外観のイメージとは違って普通の535よりいいんじゃないかと思うくらいし なやかな設定ですし、ストロークもたっぷりあります。最高傑作ではあるでし ょうが、峠をガンガンに攻めるのは、ちょっと似合わないかもしれません。
その代わり高速走行では天下無敵。最高速がどうこうではなく、どっかの国の あのガタガタ高速道路をストレスなく、それこそ軽くハンドルに手を当ててる だけで250q巡航出来る車は、世界中探してもめったにあるものではありま せん。
チューンドGTRだってこれくらいのスピードは出ますが、怖くてとても巡航 なんか出来ません。AMGはさすがに安定してますが、前に車がいてフレーキ ングした後、元のスピードになかなか戻せない。そうこうしているうちにまた 前に車がいてプレーキング。で、結局このスピードでの巡航は出来ません。
東名「拘束」道路は飛ばそうなんて思いませんが、東北自動車道とか北陸自動 車道を走る機会が多い筆者としては、ビターボに勝る車に未だ出会っていませ ん。
ただMTなので渋滞にはまると年のせいか辛いものがあるもんですから、この 前、新型のB10-4.6の試乗に行って来ました。でもなんかピンときませんでし た。やっぱりビターボが最高ですね。(最近スポエボさんの影響でMシリーズ に浮気心が出てきてはいるけど)


<排ガス臭いぞ!>

日曜の明け方、唯一東名が空く時間帯、気分良く〇〇〇q巡航していると、な んか排気ガス臭い。まわりにトラックなんていないし変だなとは思いつつ、内 気循環にしてしばらく走っているとまた臭ってくる。ありゃ、これは自分の車 だ、と思いSAに入って、ボンネット開けると臭い臭い。エキゾーストのエン ジン側から漏れてるみたいです。まあ、こういうトラブルは経験したことあっ て、パッキン変えればOKという単純なやつです。その後はエンジンをあまり 回さないで、仕事を一通り片づけた後、ニコルに放り込んできました。
簡単な修理ですから、1日で終わるかと思っていたのですが、3日経っても連 絡がない。4日めにようやく電話があって、
「直ったんですけど、クラッチの方がちょっと、、、。どういう運転されたん ですか?」
どういう運転って言われても、サーキット走って、0−400発進、最高速ト ライアルも、なんて言えるわけないでしょう。
「高速中心に法定速度で巡航しただけですよ。」そう答えると
「クラッチ交換するんでもう2日待ってください。」とのこと。
2日後車を取りに行って説明聞くと、排ガス漏れはエキゾーストを留めている ボルトが1本折れていて、それとパッキンの交換で完治。クラッチは寿命だっ たので交換しときました、ということです。ニコルさん、えらい!
でも保証期間中(6ヶ月または5000q)に寿命の尽きたクラッチはもっと えらい!
でも家に帰って明細見てみるとぶったまげ!!
「エエッエンジン脱着!!??」
パッキン変えるのにエンジン脱着ですとーーー。確かに色々外さないと手が入 らないとは思ってたけど、まさかエンジンごと取り出して交換させるとは、ア ルピナも思い切った車を作ったもんですわ。
てことはですよ。もし保証修理じゃなければ、パッキン交換が工賃だけで10 万以上!クラッチ交換が20万くらいって言ってたから、今回の修理は30万 以上の大修理だった訳です。
ひぇー、恐ろしい。やっぱこういった車は、少々割高でも保証付いてるのを買 った方が安心ですね。

この後、保証期間中にまだまだトラブルは続くのであります。
それでは、また。


*購入後、走行3800q      3000q〜3800qの平均燃費8.0q/l
今回のメンテ費用0円    累計のメンテ費用13,200円


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