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第3話 「Z1とは?・・その2 」
(作成:1998年2月3日 改訂:1998年7月13日)
(TEXT : 三四郎 / Z1 & E36-328i )
ご無沙汰しております。便りの無いのは良い便り?。希に見る降雪などでかまって
あげられない三四郎号ですが、すねることも無く快調そのものです。
さて、Z1とはどんな車なのか?。引き続きお付き合い下さい。
5.ドア
ドアはこの車の特徴の1つで、車外のドア開閉ボタン、車内のドアハンドルによ
り、電動で上下にスライドするように開閉します。特殊な機構ですので耐久性が気
になるところなのですが、オーナーの話によると、やはり故障はないとは言い切れ
ないようです。
ドアと窓の動きは連動していて、ドアを下げると窓ガラスもそれに連動して必ず一
番下まで下がります。なお、ドアを上げたときは、窓ガラスはドアを下げる前のポ
ジション(全開なら全開に、全閉なら全閉に。中途で止めていたときはその位置
に)まで戻ります。また、ドアと窓には挟み込み防止機能が装備されているほか、
窓は車外からキーにより閉めることが出来ます。
車外のドア開閉ボタン、車内のドアハンドルにはメカニカルロックが付けられてい
て、いずれもドア開扉のときは強めに操作しないと作動しないような安全機構に
なってます。
なお、入手したオーナズハンドブックのコピー(取り敢えずドアの項目だけ訳しま
したが、独語は全く分からないので1日がかりでした)によれば電気系統に障害が
生じた際には、手動でドアを上げ下げできる機構がついています。試したことはあ
りませんので、窓ガラスがちゃんと連動して動くのかちょっと不思議です。特殊な
機構ですのでパーツの供給が気になって、BMW Japanの顧客サービス部署
に書面で問い合わせてみました。確たる答えは得られませんでしたが、当面は問題
ないといったような返答がありました。
ところで、購入後6か月が過ぎましたが、スイッチの接触の関係でしょうか、
1回のスイッチ操作でドアが作動しないケースが左右1回ずつ発生しています。
どうか、出先で壊れないでくれぇぇぇぇ!
6.幌
大雨のときにはウインド周りなどから雨漏りがする車もあるそうです。余談です
が、BOHPのバックナンバー削除を控えて、先日No.1からNo.50までを
HDに落として、もう一度読み返していたら、昨年2月分にZ1の雨漏りについて
の書き込みを発見しました。「雨漏りは運転席側の床だけで、幌からのものではな
いようです。」(2/7日、洗車魔さん)とのことでしたが、その後の経緯は分か
りませんでした。よろしかったら、また、書き込みをお願いします>洗車魔さん
さて、幌の基本構造(前端についているラッチの部品や折り畳み方など)はE30
のicと同様で堅牢な作りです。昨年、夏場に一度激しい夕立に遭遇しましたが、
格別問題はありませんでした。幌を良く見ると、ゴムやマジックテープなど細々と
した手工芸的な細工がしてあって、傷んだときは修理が大変そうです。
Z1はトランクが小さくエアコンもないので、セカンドカー、サードカーとして所
有されていた可能性が高く、幌の痛みも少ないものが多いようです。三四郎号も殆
ど新品同様で、当分は張り替え等の心配はなさそうです。
7.装備
ワイパー、ウインカー、ヒーター、ベンチレーションのコントロールはE30と同
じです。インパネ関係では、燃料、速度、タコメーター、水温計と4つのメーター
配置はBMWの文法どおりです。タコメーターの針だけを赤くしているのがちょっ
とおしゃれです。距離計は機械式で、燃費計、SI、チェックモニターは付いてま
せんが、各種警告灯はE30に準じたレベルで装備されています。
ロービームはエリプソイド、リアフォグは付いてますがフロントにはフォグライト
はありません。なお三四郎号はヘッドライトのレンズカットは右側通行用のままで
した。また、サイドのウインカーランプは我が国の保安基準に従って後から付けら
れたものですが、日本仕様のBMWが付けているのと同じパーツを使用しているよ
うです。
集中ドアロックは左右のドアと幌の蓋に作動し、トランクには連動してないようで
す。なお、燃料タンクの蓋に鍵はなく、専用のキーによりキャップに鍵を掛けるタ
イプです。左右のサイドミラーとウオッシャーノズルにはヒーターが装備されてま
す。その他の装備では、デジタル時計、電動ミラーといったところでしょうか。
トランクリッドの裏にはツールキット、トランク内にはテンポラリータイヤが格納
され、その上が畳んだ幌の収納スペースになっています。なお、トランク上部と車
室は上下にスライドする1枚のボードで仕切られており、トランクスルーになって
ます。
バッテリーは重量配分の関係から運転席後部の車体中央付近に収納されています。
また、助手席の後部は鍵のかかる書類入れになっています。通常グローブボックス
がある助手席側には収納スペースは何もなく、同じようにドアサイドのポケットも
ありません。なお、センターコンソールはE30からの流用で後席用の灰皿がその
まま残っています。運転席および助手席の足元には、ドアの開閉に連動して点灯す
るルームライトがあります。また、バッテリーのボックスと書類入れの間には、
マップランプのような小さなライトがついてます。オーディオ関係では、フロント
の左右トウボードにフルレンジのスピーカーが埋め込まれています(音はひどいで
す。そのうちにトレードインのSPと交換しようと思います)。ラジオアンテナは
フロントウインドにプリントされているようです(残念ながら感度は悪いです)。
8.内装
ダッシュボード、ドア内張り、サイドシル、フロントロールバー?、フロントピ
ラー、シートバック、後部トリムなどすべてがレザー張りです。なお、仕様によっ
ては一部がスウェード風の人工皮革を使用しているものもあるようです。ドア上端
の内張り、サイドシル、シートのショルダー部分は、乗り降りの際に擦れるので、
余り乗られていない三四郎号でも傷んでいます。もっとも、奇麗に張り替えること
が出来るようですので、購入の際はそれほど心配することはないのかもしれませ
ん。
また、乗り降りの際にサイドパネルに靴のかかとを引っかけてしまい、サイドパネ
ルを破損することがあるようですので要注意です。
とにかく、幌が懸かっていると、とんでもなく乗り降りしづらい車です。車を傷付
けまいと用心のあまり無理な姿勢を取ったため、ギックリ腰になったオーナーもい
るそうですが、ありがちな話だなぁと思いました(僕じゃありませんよ)。
9.諸元
Z3と寸法等を比較してみました。( )内がZ3です。Z1の方が幾分ワイド&
ローなのでしょうか。
全長 3921mm (4025mm)
全幅 1690mm (1692mm)
全高 1277mm (1288mm)
ホールベース 2447mm (2446mm)
トレッド(前)1455mm (1411mm)
トレッド(後)1470mm (1427mm)
重量 1250kg (1175kg)
燃料タンク 55L
重量配分 49:51
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