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第6話 「IDING車初体験 その1〜E34 M50型エンジン」

(作成:1998年10月28日 改訂:1998年11月21日)

(TEXT : てっちゃん / E36 325i IDING 3.0 )


初めてIDING製エンジンを体験したのはE34 のM50型ベースのものでした。
白いセダンボディに、BBS製7本スポークホイールを履いた車両でフロントがグッと 前屈みになった姿勢がGOODでした。
担当の方に話を聞いたところ、エンジンはアイディング製(当然!)排気系については 触媒から後ろがスーパースプリントを使用しているとのこと。
アシ周りはショックがアイディングオリジナルながらもスプリングはオーナーの希望に よりアルピナ製を用いて前傾姿勢を強調したとの事でした。
まずはH氏(今は退社されている方です)の運転で大黒PAまで走ることになり、 助手席に僕が、リアシートに家内が乗り込みエンジンスタート。

走り出しは重低音が強調された排気音以外は特に変わったところはなく、乗り心地も 18インチと感じさせないほどソフトなものでした。
新山下の料金所から上がり徐々に車速を上げて行くと100km前後での乗り心地も しっとりとしており、振り向くとリアシートに収まっている家内もご満喫の様子。
エンジン音も想像したほど勇ましくなく平和そのものでした。
そんな気分に浸りながらも車は進み、ベイブリッヂの中程にさしかかりました。
車は3車線の内、中央寄りの車線を走っていたので大黒PAに入るためには一番外側の 斜線に移らなければなりません。
“そろそろ分岐点だけど、どーするのかな?”などと思っていると一瞬H氏の雰囲気が 変わり刹那、アクセルが全開になりました…

危なげもなく車は大黒PAに到着。
もっともリアでシートベルトをしていなかった家内は、先程の全開走行中シートが 皮だった事も手伝い、若干(?)左右に振られたようで何か一言口にしたそうな 顔をしてました。
“それじゃ帰りはお願いしますね”
と言いながらH氏が車を降りるので、僕もそれに つられて車を降り運転席へ向かいました。
ドアを開け黒い革張りのシートに腰を下ろし、E36とは明らかに違うE34の重厚な ドアを閉めると、否応なしに先程の加速感と横Gそして初めてIDING製エンジンを 自分の手で運転出来る!といった感覚・気持ちが一気に押し寄せて来ました。
助手席のH氏に気が付かれないようにチョットだけ深呼吸をしてアクセルを 踏み込んでいきます。
出だしは“525より軽い!”感じでしたね、、、258馬力エンジンとは思えない、 スッと、本当にスッと動き出したのが印象的でした。
アクセルを踏み込むと、電気モーターが回るような音をともないながら回転数は上昇し 車速が上がっていきます。
本線に合流し、ある程度速度の上がった時点でATシフトノブを3速にホールドしてアクセル 全開にすると“シュイィィィ〜ン”というエンジン音と“フオォォォ〜”という排気音 を引き連れて車速が伸びていきます。
5000rpm近くまでタコメーターの針が上昇した時点でアクセルを戻し、シフトノブ をDの位置に戻しました。

“2.5Lエンジンと比べたら断然早いですね!それでいてエンジン音は思いの外ジェン トルになってる。それと排気音が静か過ぎるのはちょっと意外でしたよ。”
こう助手席のH氏に話しかけると、
“エンジンについてはその通りだけど、排気音は E36でうちのマフラーにしたら全然違うよ。 34用のオリジナルマフラーは作ってないから、仕方なく市販マフラー使ってるんだけど、 何本か使ってみた中でこいつが一番相性が良かったんですよね!”
という言葉が返ってきました。
そして畳み掛ける様に一言、“戻ったら325−S3にも試乗してみますか?”

以下続く…


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