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第74話 「水回り交換」

(作成:2001年9月28日 改訂:2001年10月6日)

(TEXT & PHOTO: E34BM小僧 / E34 525i )


先にラジエターキャップのトラブルでクーラント吹いたお話を致しました。
結果的にキャップの交換で問題なくトラブル解決致しました。
ですが、、E34の3大成人病(足回り、水回り、AT)の1つでも有るため、 この先、不安を抱えながら維持するより、いっそのことやれるうちに交換してしまおう! と計画を立てました。

まずは国内ディーラ価格の調査です。
この辺は経験者が多数おりますが総交換と言うことでNobuta−S大師匠の伝票を参考に 交換部品の確認と工賃などを確認して、輸入の準備です。

今回は
ラジエター一式(リザーバタンク含む)
ファンカップリング
サーモスタット
ウォータポンプ
アッパーホースとロアホース
リザーバタンクの残量センサ
ファンシェラウド(プラスティックのファンカバー)
Oリング類、ガスケット類、ラジエタを押さえるクリップ等の小物

今回は細かい詳細は記事に致しませんが 個人輸入と国内価格に大きく差が現れたのがラジエタ本体です。
国内価格ではリザーバタンクを含む一体式で

             国内      個人輸入
ラジエタ       約¥92000  約¥23000
ファンカップリング  約¥22700  約¥11000
ウォータポンプ    約¥10400  約¥ 3200

個人輸入では上記の価格差ですでに約¥88000になります。
サーモスタットは国内では約¥4750円ですが輸入すると約¥2000 リザーブタンクの残量センサ(レベルスイッチ)は 国内で¥約3050、輸入で約¥1500です。
細々したパーツを含めても約5万円で部品が揃います。
国内の水回り総交換はパーツ代だけで約15万円ほどかかるようなので 1/3の価格で調達出来る事になりますね、、┐('〜`;)┌

ところが不思議なのは工賃、、雰囲気水回りの交換って工賃高そうじゃないですか?
でもディーラでも約¥25000円なのです。
個人的にはアレだけの物を交換して¥25000円なら他の工賃ももっと安くならないのかと、、???
知り合いに聞いたところによると、、
見た目派手だけど、ラジエタなんてボディのドンと乗せてクリップ2個で留まっているだけだし それほど大変では無いらしいよ、、と、、 それを証明するかのように、E34軍団のお仲間の御用達へ依頼したら 工賃は¥15000でした。
(それでもディーラは高いのね、、)

とまぁ、、個人輸入は良いことづくめ、、、と思いきや今回は個人輸入の失敗談も お話したいと思います。

個人輸入はあくまで個人の責任、相手が間違った物を送ってきたなら別ですが 指定したパーツ番号がどれだけ正しい物なのか!

今回はラジエタなんて年式に影響ないだろうとお仲間の作業伝票だけで発注してしまいました。
本来は有る方法で調べるのですがそれも怠りました。(笑)
マーフィーの法則では無いですが手を抜いたときにトラブルは起きるもので、、



1:ラジエタが違っていた!!

工場から電話があり、

工場「ラジエタなんですが、最初から付いていた物となんか違いますよ、、どうします?」

私 「は?は?何がどう違います?」

工場「余計な穴が2個空いてますよ、なんかのホース受けるような穴みたいですね?
   多分ATオイルクーラじゃないですかね?、一応調べて見ますけど、、」

私 「私も今調べますから少々待ってね」、、、チン!

焦りましたよ、焦りました、、E34軍団緊急連絡網をフル活用して調査です。
同時に工場へ直行!

まず、違いを確認します確かに私の525についていたラジエタと比べると、、
違う!確かに違うぅぅぅぅぅ、、ルルルルル
何が違うかと言いますと、、

(写真1)

 水回り

写真1を見て欲しいのですがコレは交換したラジエタです。
アッパーホースの受け口以外にリザーバタンク側には何もありません。

(写真2)

 水回り

写真2を見ますとアッパーホースの下に金色の受け口が見えると思います。
この受け口はATのオイルクーラの入り口又は出口らしく 写真では見えませんが更に下の方に同じ受け口がもう1つ有るのです。

仲間に電話しまくって、「XXさんのラジエタには穴有りますか?」
と訪ねると「有るどころか、ホース繋がってるよ!(笑)」
ほとんどのお仲間は穴も有りホースが繋がっている、、、
俺のラジエタには何故穴がない????ホースも無い、、???
後期型にはATオイルを冷やす必要は無いのか???
しばらくして工場から電話で

工場「使える見たいですよ、、(笑)」

私 「穴は?」

工場「放って置いて良いみたいです(笑)」

私 「??????本当っすね?じゃお任せします」

なんか納得行かない所へ千葉のお仲間から電話が、、

K○○○I「なんかさぁぁ後期型から、ATクーラはラジエタから独立下らしいよぉぉぉ(笑)」

    と言うことで電話で色々話しを聞きながら自分の車のATからホースをたどると、、 ラジエタの付近まで来たホースはなんとラジエタを下側から避けるようにフロントグリル側へ ホントだ、、、独立している、、、、、
93年まではラジエタ内にATクーラがあったようですが後期型からは独立し ラジエタに穴も無く(よく見るとメクラになっていた)

ほっと一安心です、、┐('〜`;)┌

結果的に「後期型は前期型のラジエタも付く!」と言うことですが 逆だったらアウトなのです!

最近調子よく行っていた個人輸入、基本を忘れるとこういうことになります。(笑)
前期型の方がラジエタ発注する際、パーツ番号は新しければ良いだろう、、
と言う考えも危ないと言うことです。

次はその逆で、最新のパーツ番号を確認しなかった為起こったトラブルは

2:ウォータポンプのパーツ番号が古かった!

購入したウォータポンプはお水を回す羽根(水車小屋の水車見たいな部分) がプラスティック製、、、最新の部品は金属製なんだそうで、、 その後調べてみると番号が3種類有りました。買った番号は2番目のパーツ番号でした。
工場曰く「金属製の方が良い」と言われプロの意見で国内で再調達しました。
ですがコレには色々な意見があり、
「最近のBMWのパーツはコストダウンのせいか、(その割には国内まだ高いぞ?) 耐久性が悪くなったのでハッキリ、初期不良部品(リコール、クレーム)以外は 一概に古いパーツ番号も悪くない」と言う方もおり、なかなか判断が難しいでした。

と言うことで結局はラジエタも無事取り付けられ、現在快調です。
今までも快調でしたが、精神的にも快調です。(笑)

中古からのつき合いですからリザーバタンクから緑色のクーラントが見えたときは 超驚き!買ったときはタンクがくすんで中身は全然見えませんでしたから、、、

(写真3)

 水回り

今回個人輸入又は、緊急連絡網で色々情報を頂いたE34軍団のお仲間に この場を借りて感謝申し上げます  m(._.)m ペコッ



オマケの話(知っていたらごめんなさい)

☆リザーバタンクだけも交換できるそうです。
 リザーバタンクは経年変化で膨張しふくれあがって来るそうです。
 実際外したラジエタに付いていたリザーバタンクも膨らんでいました。

☆サーモスタットは2種類ある。
 なんでもサーモスタットは88度タイプと92度タイプが有りました。
 環境、走り方(笑)で使い分けられますね。


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