[メンテ21]  (←前) (次→)

第80話 「ヘッド交換!の巻」

(作成:2002年10月11日 改訂:2002年10月30日)

(TEXT & PHOTO : KAZハルトゲ / E34 525i)


「タイベルが切れるという事態 !」が平成14年8月某日(炎天下のち 雷雨となった昼下がり)に環8の某交差点で勃発。

そのほぼ4ヶ月前にセルが回るのにエンジンがかからない症状で入院し、 フェ−ルポンプをイジリ倒し復調した?!筈だったのに・・・原因は タイベルの滑りにもあったかぁ。
購入時、7.0371万キロ走行車ながら、タイベル交換済という触込みを 過信したのが、裏目にでてしまいました !

E34mente E34taibel E34taibelup

「買って9ヶ月後に排気漏れ(CATALYST警告灯)マフラー全交換 となった辺りで、用心深くなれよと指差されそうですが、車検まで半年だし、 もう少しいけるかなー」などと楽観しておりました。無念です・・・

さて、ディーラ診断を聞いてびっくり !
「ピストンが逝ってなくても・・・! ヘッド交換で、30〜40万コースですね」
むぅ〜仮にこれを治しても次は、ボチボチ天寿を迎えそうなZFミッション 交換60万コースの恐怖と戦うか否か ?
「えぇぃ!エンジンOHじゃ!! 惚れた以上、磨きあげたるぅぅぅ。」
新車時の、シルキー6・しなやかな走り “リバイバルプラン発動” です。

愛するものを弄ぶのはドキドキしますよね !
まずヘッドカバーを外してみると、ロッカーアームが1個真っ二つに 砕けてました。 さらにヘッドを下ろしてみると、インテ−クバルブ3本、エキゾ−スト バルブ6本の計9本がピストンと緩衝して曲がり一部ポート当たり面に エッジがめり込んでました。ピストンは大丈夫でしたが・・・ヘッドは、 まるごと交換するか、曲がったバルブ・砕けたロッカ−ア−ムを抜替え 新品交換するか二者択一に。 う〜ん悩まし〜。
朗報 ! 何と4万km未満のヘッドが見つかったとの事。恋焦がれた シルキー6ですから、「面研・バルブ擦り合わせ・タペット調整・ セッティングシーンの一部始終を撮らせてください」と○○ガレージ さんにお願いし契約しました。

photo by Pole Position GARAGE
シリンダ−ヘッドとガスケット ロッカ−ア−ム ロッカ−ア−ム
シリンダーブロックとピストンのカーボン バルブが曲がり食込んでいます ロッカーアームは、破断しています
シリンダ−ブロック シリンダ−ヘッド 完成
ロッカーアームを新品に交換します 面研したヘッドとパルブの擦り合せ 全部組上げて、タペット調整し完了

「ついに、E34ハルトゲルックが蘇るぅぅぅ ! 」 (←盛り上がりっぱなし ! )
オーバーホール完了。4週間ぶりに試乗するとアイドリングが高く、 ドゥオンドドドドゥオンと脈動が激しくステアリングに伝わってきます???! が、アクセルにおいた爪先に少し力をこめ加速しはじめると従順に、でも 信号待ちで止まると挑戦的なエグゾーストノイズ。
原因は、「腰上が締りアタリがでてるため。1000km慣らすまで 4000rpm以上回さないで。それに燃圧が50%位だからぼちぼちフェール ポンプ交換しないと、給油口から聞こえるジジジィ音がジィジィジィィィンと 倍増したらエンジン止まる前兆だから」と念押されました。がいつ 逝くかは運次第とのこと。
「よし気持ち良く換えちゃいましょう。 ついでに電気系統のディストリビュータも交換 ! 」 しばらくしてビーナスラインも、秋の気配に・・・E34で駆け抜ける歓び、 味わいつくそう。

E34ハルトゲ E34side

「はぁぁ…ついにビマーの深みにはまっちゃったけど、まぁ 嬉しい悲鳴だよな」。(^^;

●部品代
 シリンダーヘッド8万円
 ガスケット1万8350円
 ヘッドボルト5050円
 タイベル一式1万8250円
 オイル交換一式1万1500円
 ウォーターポンプ9800円
 クーラント5000円
 ディストリビュータ3150円

●工賃
 ヘッドOH・タペット調整・ピストン洗浄他10万円
 面研1万8000円

●合計
 26万9160円
(税込28万2618円 ふぅぅ〜、感涙モノの出費額で収まりました )


[メンテ21]  (←前) (次→)