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第17話 「新装改点!質的向上!!」
(作成:2001年10月28日 改訂:2001年10月29日)
(TEXT & PHOTO : kuma3 / E21-320i )
“バイエルンの山猫” E-21系320iA 再生物語
Vol.7:‘94年9月号 『新装改点!質的向上!!』
先月来、A/Tのリビルドの合間(部品の入庫待ち等)をぬって、内装を一新したのに
続き、ダッシュボード(インパネ)周りの改造を手がけた。さしあたってネックになったの
が前期型の320iと後期型の318iの差だった。もっとも、大きく違うからこそ換装して
みたい気になったのだが、古来「無理が通れば道理が引っ込む」と言いますし…大丈夫?。
320iのダッシュボードは経年劣化で何本ものクラックが入り「再開発の手が及んで
いない旧市街地」状態だったので、考えた末に思い切って後期型を移植する事に決めた。
現在のインパネ周りはこんな感じ。フューエルポンプの
駆動スイッチについては、後で書きます。
ヒーターコントロール:前期型は温度調節・吹き出し口切り替え・内外気切り替え
レバー(両脇に2本)計4本に対し後期型は温度調節と吹き出し口切り替えがツマミを
回す方式になり、内外気切り替えレバーは1本のみになっている。ヒータユニットごめ
換装するのはリスクが大きすぎるので、後期型レバーに小さな穴を開けてワイヤーを
取り付け、1本のレバーで左右の内外気切り替えダンパを動かせるように改造。
ワイヤーの寸法出しや固定に気をつけた分、今も快調。
ただし、温度調節のつまみは表示そのままだと温と寒が逆になってしまうので、薄い
ブルーのペイントを上から塗ってみたのだが、ちょっと苦しい逃げかもしれない…。
@ブロアー本体から各噴き出し口へのダクトの差込みがゆるく、方々で風漏れして具合
が悪い。建具などの隙間塞ぎ用に売られているウレタンスポンジテープ(幅は様々
だが、カサカサしたスポンジテープより、しっとりした手触りの黒色のスポンジテープ
の方が使いやすい)をオス側(細い方=内側)の差込み口外周に貼り、テープが剥げ
ないそうにゆっくり差し込めばOK!。念を入れてその上から布のガムテープを張ると
熱でノリがゆるんだり、乾いてパリパリになったり…と具合が悪い(…経験者は語る)
ので、ウレタンテープに全てを一任。ブロアー内の切り替えダンパ補修にも使えます。
上の拡大で、タコメータ内に赤く見えているのは後期型の特徴である時計です。更にその下赤い四角
の左がハザードスイッチ(前期型を流用)で、その下に黒い楕円形に見えるのは、時計のコントロール
スイッチです。
後期型ではインパネ中央の噴き出し口の間にハザードランプのスイッチがあるのだが、
これが結構、壊れやすいようでドナーの318iも、解体屋で見かけた318iも樹脂部分が
パリパリにクラックだらけ。新品を…とも思ったのだが、前期型のスイッチを再使用して
タコメータ下あたりに移設し、残った穴にアクセサリーソケット(Today用のシガライタを流用し
取付けリングをネジ側から20mmで切断)をつけるのは、ハザードスイッチの配線ショート
を2回ほど体験したあとの話だとは、口が裂けても言えない…。
ハッタリ半分の“なんちゃって後期型”。「あまり浮かれていると、また、手痛いしっぺ
返しがあるかもね?」なんて内なる声にも耳を貸さず、秋は深まっていく。
憧れの635CSiに思いを寄せて・・・。 量販店で売っているフェンダーアーチ用のモールをグリル
周りに貼りつけてみたら、こんな感じになりました。
通りすがりの方が、いきなり尋ねて来られ「5シリーズですか? 3シリーズですか??」。
フェイク…って事で笑ってやって下さい。
〜 続く 〜
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