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第４話 「E28-M535i購入までのお話」
（作成：１９９８年１２月２４日 改訂：１９９８年１２月２５日）
（TEXT : 鉄のクラウス / E28-M535i ）
購入した車は、1987年式、8万8千キロ走行の M535i 4ATのディーラー車です。
購入までの道のりは、多分そんなに大したものではありません。
買おうと思いついてから約2ケ月後で納車です。
勇んで試乗しに行ったのに「今日エンジンかからなくてすいませーん」とか、
薄暗くてすごく狭い倉庫の中で、1分しかエンジンかけなかった怪しいオヤジ
とか、スペアタイヤのくぼみが前日の台風のせいで浸水してたとか、試乗中に
クーラントがゴボゴボ洩れちゃったーとかの体験も、今では楽しい思い出です。
【購入目安】
私のE28購入の目安は
ふだんの足に使え、少なくとも向こう3年以上は普通に乗れそうなこと。
ぐらいです。
本音は「右ハンドルのM5」ですが、基本的に6気筒エンジンならなんでもOK。
(つまり520からALPINAまで)
しかし初期モデルは1982年日本登場なので16年車、最終型でも1988年物で10年
車と、探すのは結構むずかしそうです。
しかしここは車から遠ざかっていたブランクの年数を逆手に取り、5年落ちの
中古探しぐらいのつもりで気楽に望む事にしました。
BMWとE28の作りの良さを信じることにしたからです。
思えばE28は本質的にバブルとはおよそ無縁な質実剛健車でした。
【維網探索】
横着な私は、手始めにしたことがインターネット上でのE28情報の検索でした。
早速国内を探してみましたが、なかなかE28のまとまった情報が見付かりません。
しかたなく一番参考になりそうな6シリーズ関連のページをチェックするにとどめました。
ところが海外のホームページでは、E28の情報が結構見付かります。
購入の注意やメンテナンスなどのFAQ情報がストレートな表現で簡潔に整理されている
のには仰天しました。
アメリカのE28ユーザーは意外にもMTが多数派で、M5などの希少車についての話題も多くみかけます。
BMWCCAのbmw-digestというMLでは、15万キロマイル以上の日本では過走行車が普通のようで現役バリバリ、
高性能なのに値段も手頃なため、恰好のDIY対象のようです。
部品もかなり安く入手出来るんでしょう。
国内では大部事情が違うはずですが、これでもりもり元気が出て来ました。
これらのwebsiteを見なかったら、私はこの段階でくじけていたか、購入までにもっと時間がかかったもしれません。
敬意と感謝を込めて、以下にそのURLを示します。
http://www.diac.com/~cguy1/bmw/index.html
(by Chris Guy)
http://www.innotts.co.uk/~fac51/
(by Richard Cartledge)
http://www.geocities.com/MotorCity/Speedway/5679/homepage.htm
(by Phil Reece)
【文献探索】
次が雑誌のチェックです。
中古車車雑誌やバックナンバーなんかを買います。
車雑誌を買うのはちょっと久しぶりです。
E28物件はあることはあるものの、数は結構少ない。
しかもなんか可愛そうになるような値段がついているのもあります。
10年以上の前の車はもう相場とか関係ないのかもしれません。
【電話連絡】
念のため、都内の主要BMW正規ディーラー数件に電話。
E28はアプルーブ物などあるはずもないですが、時々は個別に扱うとのこと。
気を取り直して外車専門店に電話。
程度重視であることを告げて探してもらうことにしました。
【東西奔走】
芝刈りのシーズンにまにあわせるべく、1人で東西奔走します。
めぼしい物件数件に注力し、中古車屋めぐりでの体当りの試乗を行います。
たぶん無我夢中だったんでしょう。
結局、雑誌での中古車の見分け方とか、インターネットでの下調べも私にはあ
まり役に立たなかったような気がします。
【購入完了】
ALPINA B9に後ろ髪を引かれるものの、どうしても試乗出来ないのでやむなくボツ。
87年式のM535iに決定。
最後の決め手は納車後5千キロまたは半年間の保証でした。
車やメカに詳しく、目も肥えており、業界通で買物上手な人がいますが、どれにも該当しない私が実際に
購入した方法は実に平凡で一般的です。
大ざっぱで楽天家な私は売り手にはきっと上客なのでしょうが、今のところは選択結果に不満もないのはなによりです。
楽しくて苦しかった購入のお話はこれで終りです。
次は私のM535iの購入直後の話です。
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