【Report by 玉テク】 話題のバルブトロニック搭載の新型V8パワーユニット。ダブルVANOS+バルブトロニック+ インテークマニホールド長の全てを無段階で制御するNEWエンジン。 燃費、出力ともに、14%向上している。 VANOSと、バルブトロニックの詳細はここでは省略するが、新開発のインテーク マニホールドは、低回転時には吸気管長を長く、高回転時には短くすることにより 吸気効率を最適化するシステムを装備している。 −−試乗した感じでは キーをホルダーに挿入、ブレーキペダルを踏み、START/STOPボタンを押す。 全く新鮮な手順の中、V8エンジンはヒューンと目覚める。 そのまま軽くアクセルを踏んでみると、控えめながらも、はっきりとエンジン音が室内に入ってくる。 国産のハイクラスとは違う、走る気にさせる雰囲気だ。 シフトをPからDに移動するがまったく振動が発生しない。ATのクリープの設定はあり/なしの 設定が可能であり、なしとすると、マニュアル車の如くブレーキを放しても車は微動たりしない。 そこからアクセルを軽く踏むとクオーンという至ってジェントルな音と共に軽く加速した。 巨大なボディにしてドライブトレーン廻りの遊びをまったく感じない、車全体が滑るように加速する。 試乗は、場内の僅かなスペースのみであったが、735iに対して十分なトルクと、 出だしの加速を味わうことが出来た。 絶対的な加速やパワー感については、これから出るであろう、760iにて是非試してみたいものだ。 −DATA− 735i 最高出力:272ps 最大トルク:36.7kgm 745i 最高出力:333ps 最大トルク:45.9kgm 【Report by 中橋】 この車のハイテクさかげんはエンジンをかけるところからひしひしと伝わってきます。 まずリモートコントロールマルチファンクションキー(長い名称だ・・・)をレシーバーユニットに セットします。ぽこっ。 それから横にあるスタート/ストップボタンを軽く押します。 すると勝手にセルが動いてアイドリング開始。 エンジンがかかるまでセルモーターを動かす必要すらありません。 止めるときは逆の手順。 一種レーシングカーを思わせる儀式にちょっと胸が高鳴ります。 恐る恐るアクセルを踏むとすぃーっと前にでる。 もちろんエンジンの振動をほとんど感じません。 排気音もきわめてジェントル。 試乗コースが狭いし、スラロームを要求されるので飛ばせてませんが、 E38にくらべて、735iで十分すぎる性能、ということはよくわかります。 まったくにぶさがありません。 |
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【Report by 玉テク】 シフトバイワイヤーで制御されるミッションは世界初の6速オートマチックミッション(ZF製)。 先代に比べ11kgの軽量化、全長50mm短縮されている。 ステアリングの右上のシフトレバーと、ステップトロニックとしてステアリング リムのボタンでシフトアップ、ダウンを操作する。 このステップトロニックは、M3などのバドル式の操作とはまた別の、他車にないオペレーション であり少し慣れも必要と感じたが、バドル式よりもこちらの方が慣れとしては早いだろう。 【Report by 中橋】 セレクターレバーでの操作がコラムシフトっぽくてある意味昔風、ある意味今風です。 上でR、真ん中がN、下でD。 いままでセレクターレーバーのあった場所にiDriveのコントローラーがあるので こういう配置になったのでしょう。たしかにそれほど頻繁に操作する場所ではないので これでいいのかもしれません。 ステアリングのステップトロニックボタンは、最初はどっちがどっちなのかわかりませんでした。 手前側の左右のスイッチはシフトダウンで、その背面にある左右のスイッチがシフトアップです。 見える方を間違って押してもシフトダウンにしかならないから安心設計なのでしょう。 6速であることのメリットが正直体感できていませんが、存在感を感じさせないオートマ でした。これで本来いいんでしょうね。 |
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【Report by 玉テク】 オイル交換は、40,000キロ!毎 オイル交換時期を少しでも延長する為、新しいセンサーが導入されている。このセンサーは オイルレベル、油温の他、オイル状態までをモニターし、従来モデルに比べ、約3割のロング ライフとなるらしい。また交換時期までに走行出来る距離がインストルメントパネルに表示 される。 【Report by 中橋】 近年のBMWではインスペクションが当たり前になっていますが、この7シリーズでは さらに徹底したモニタリングがなされています。 オイルの状態(量・温度だけでない)、マイクロフィルター、前後ブレーキパッド、 クーラント、ブレーキ液、プラグ、次回整備時期、排ガステスト時期、車両目視点検時期、 などをオーナーに応じて設定することができるようになっています。 電球や照明ランプについても常時電源電圧を一定に保つことで寿命がのびているそうです。 また、驚くべきことにすべて車両サービス情報は、キーが保有するシステムになっています。 ディーラーにキーを渡せばすぐにそのメンテナンスにかかわる情報がコンピューターに インプットされるということでこれも整備時間の短縮に役立ちそうです。 ドイツではさらにテレマチックでリモートモニターしたサービスを展開しているそうです。 まるでF1みたい・・・。 |
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