【Report by 玉テク】 新しくアクティブ サスペンションの構成として、3つのシステムが連動している。 ダイナミック ドライブ、EDC-Cダンパー、ニューマチック サスペンションがそれぞれダイナミックにマッチング して動作する仕組みである。 ダイナミック ドライブは、市街地などでは、最大0.3Gの横Gまでは、100%ボディロールを 抑え、ワインディングなどでは、最大0.6Gまでまで、80%以上のロールを抑えるらしい。 EDC-Cダンパーは、路面状況や、走行状態により減衰力を無段階にコントロールし、 スポーツモードとコンフォートモードの切替もiDriveのメニューより変更が可能になっている。 また、ニューマチックサスペンションは、車輌の積載量に関係なく、スプリングの動作範囲 を一定に制御することにより、キャンバー、キャスターの変化を抑え走行安定性を保つ ようになっている。 −−スラロームしてみました 路面はウエット、パイロンは20m〜22mくらいに不等間隔で置かれているコースでダイナミック ドライブ装着車(735i)、非装着車(735i)、メルセデスベンツS320の3台をそれぞれ 試乗してみました。 まずは、ダイナミック ドライブ装着車でスタート。速度は約45km/hで進入、切りはじめ一発目 から軽いステアリングと相まって車はスッと1本目のコーンをクリアします。すぐに2本目のターンの 為ステアリングは一気に反方向へ切り込みます。ここで、普通なら1.9トンものボディの過重移動 で相当なボディーロールが発生するところ、しかしこの車に至ってはフラット。ほとんどロール感 なく鋭くターンしていきます。この感は3シリーズ並みの軽快感と、かなり引締められたサスを 持つ車の感じです。プロの方の同乗では50km/hにてスラロームしましたが、4名乗車にも かかわらずスパッ!スパッ!と車はターンして行きました。乗っていると7シリーズと思えません。 いや、これぞ最新7シリーズなのですが。(笑) 次は、ダイナミック ドライブなしの車輌に乗りました。こちらは至って自然な感じです。先の 装着車が不自然とは言いませんが、ロールしないのでステアリングだけで曲がる感じの操縦 になります。さて、こちらもステアリングは軽く、ターンではノーズがスッと入っていくとともに、今度 はしっかり踏ん張りながらもロールしていきます。そしてロールと共にキャンバー変化も手伝い車は 回り込んでいきます。この足の方が玄人受けするセッティングかもしれません。 最後に、こちらも初乗りのメルセデスベンツS320。最近街でよく見かけるので気になってました。 乗った感想は、スラローム・・・やって面白くありません。ロールはたっぷりとしますし、何かにつけ 操作系ならびにそれに対するレスポンスがゆったりしています。決して曲がらないわけではない ですが、たっぷり、ゆったりといったフィールで車は動きます。プロの方の後部座席で735iと 同様に50km/hで走ってもらったら、体が左右に吹っ飛んでしまいました。ボディも運転している とこちらが大きい感じがします。全長以外ほんとは小さいのですが。。 ダイナミック ドライブ装着車、非装着車の価格差はダイナミックパッケージとしてオプション扱い で40万円。人を乗せて走る方にはフラットな乗り心地で、絶対に装着して損はないでしょう。 乗り比べると違いは誰でもわかる程のものですので、是非試乗されることをお奨めいたしますね。 【Report by 中橋】 運転席では、雨の中、高級車、スラローム、という状況で恐る恐るしか運転しなかった のですが、それでもダイナミックドライブ装着の有無はわかりました。 特にこの車の後ろでゆったりしたい人は、乗り比べて選ぶ価値があるかと思います。 荷重移動しながらグリップをたしかめうんぬん、という運転をしない人には、 常に車体のスタビリティが前後左右にずれない電子制御のすごさを享受できるはずです。 インストラクターの運転&後ろでくつろく僕、という状況下では信じられない速度で ぐいぐいまがるのにロールしないスタビライザー制御と、運転技術に驚きました。 (さすがBMWドライバーズスクールの講師だわ・・・。) Sクラスを買うなら7シリーズの方がいいなと、思いますよ。 巨大な7シリーズが駐車場に入るかどうかだけは事前に確かめないといけませんが。 |
|
【Report by 玉テク】 ボタン式パーキング プレーキ装備。 渋滞時など、発進と停止を繰り返す時などパーキングブレーキが自動的に機能する オートマチックホールド機能によりドライバーはブレーキを踏みつづけておく必要がなくなった。 また坂道発進などにもしっかりとブレーキが掛かった状態からの発進となるわけだ。 また、このブレーキシステムは非常用のハンドブレーキとしても、ボタンを押し続けることで ABS制御を含めた4輪ディスク制動が可能な仕掛けになっている。ボタンは、ステアリング 脇にあり咄嗟に押すことも可能な位置になっている。 実際に低ミューな路面(写真の緑な部分)で非常操作を体験したが、ボタン一つで ABSの作動時音(タイヤのダダダッという音)と共に車は真っ直ぐ停止した。比較試乗の メルセデスでは、フット式のパーキングブレーキだが、こちらはABSの制御も働かずリアがロック、 即スピン状態となってしまった。 【Report by 中橋】 ペダル配置は一般的です。じゃないと危ないよね。 で、ボタン式パーキングブレーキは面白いので何度かこれで急停車を試みました。 小指一本で押すだけでOKな操作感。まるでゲームです。 足元に缶がころがてフットブレーキが踏めない状態や、足がつっちゃってうごかせなくても 止まれる安心感。 (ってそんなシチュエーションがどれほどあるかはわかりませんけど。) ブレーキ性能そのものはウェット路面かつヘビー級な車体の割にはすんなり止まります。 ハイスピードからのブレーキングを試したわけではないのですが、BMWクオリティーを感じさせます。 気になるオートマチックホールド機能ですが、万が一運転手が車外に下りたとしても シートセンサーでクリープしないように設定されるなど安全性も考慮されているのは さすがです。 |
|
【Report by 中橋】 この車の機能を100%ひきだすためには、必読でしょう。 かなり分厚いマニュアルですが、結構中身は丁寧に解説されていて わかりやすかったです。 これを読めるのもオーナーの特権、うらやましい限りです。(^-^) |
|