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第23話 「メンテ番外編」
(作成:1997年8月5日 改訂:1997年8月31日)
(TEXT & PHOTO : M / E36 325i IDING 3.0 & E36-M3 IDING M3-S2)
おたっきーずのメンバー、bR93「てっちゃん」の愛車E36−325がアイデ
ィングにてエンジンチューンに入りました。
「てっちゃん」からのお誘いもあり、先日エンジンチューンの見学に
行ってきました。
今回は「メンテ番外編」としてご紹介しようと思います。
「てっちゃん」が選んだチューニングメニューは、エンジンは
3リッターに排気量アップ、IDING製ピストン、リング、ピストンピン、
カムシャフト、クランク、コンロッドなどパーツ交換は多岐にわたります。
エンジンは完全にばらされ、シリンダーブロックをボーリング、ボアを広げます。
ヘッドもポートをきれいに磨きこみ、燃焼室の容積合わせからやり直します。
IDINGスタッフより「てっちゃん」のM50エンジンに組み込む、
それぞれのパーツの説明を受けました。
ピストン、リング、ピストンピン、コンロッドはすでに重量合わせも終わり、
きれいに並べられていました。
薄いブルーグレーのクランクは数カ所、バランス取りのための
新しい穴があき、ピストンと共に置かれていました。
これらのパーツは組み込まれてしまえば、見ることもできません。
今回のIDINGの粋なはからいに「てっちゃん」も感激ひとしおです。
「てっちゃん」のM50エンジンは7万キロを走行しています。
はずしたノーマルのパーツを見せて貰いましたが、圧縮リングの「あたり」は
まだ半分以下しか使っていない状態です、ピストンスカートの減りもなく
BMWエンジンの7万キロは、全くなんともないのがわかりました。
IDINGスタッフからは「20万キロは平気で走りますよ」の言葉、
M号もチューン後13万キロですから、BMWエンジンは丈夫なんです。
はずしたノーマルパーツと、新しく組み込むIDINGパーツの大きな違いは、
それぞれの重量と材質、加工精度です。
特に重量差は大きく、感じとしては「鉄とアルミ」のような違いでしょうか、驚く
ほど軽いのです、これが「レスポンス」に現れるのでしょう。
ピストンリングも接触面は薄く、材質もノーマルとは違うとのことでしたIDIN
Gでは今までにBMW Mシリーズのエンジンは数多く手がけたそうです。
が、なんとノーマル325系のエンジンチューンは国内では10基程だそうです。
このうちの2基が「おたっきーずメンバー」ということになります。
8月の半ば過ぎに「てっちゃん」のエンジンに火が入り、258PSとなります。
エンジン組立室にはBMWエンジンのほかにフェラーリV8などが
置かれていましたが、見たことのないエンジンもありました。
「撮影禁止」でしたのでお見せできませんが、V型とだけお知らせして
おきましょう。
IDINGオリジナルエンジンのようです。
どんな車に積まれるのでしょうか。
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