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第30話 「日常のメンテナンス」
(作成:1998年2月21日 改訂:1998年8月10日)
(TEXT : M / E36 325i IDING 3.0 & E36-M3 IDING M3-S2)
ぼくは特別なメンテナンスはしていませんが、日頃の自分で行うメンテナンスと
考え方をまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。
○毎日の走行前の点検と注意点
1.タイヤ
まず目視により、接地しているタイヤ形状を4輪とも確かめます。
左右での違いがないか、タイヤ側面の丸みが同じかどうかです。
全体のタイヤ側面も確認します。
これはキャッツアイなどに乗り上げた場合、まれにサイドウオールを痛め、膨らむことがあるからです。
3、4日ごとに「空気圧」を必ず計ります。
「エアゲージ」の表示があまりにも違っている場合は、バルブからの空気漏れと
パンクを疑います。
タイヤに払う注意と気配りはすべての安全性につながります。
2.エンジンオイル
スティックを抜き、一度ペーパータオルでふき取り、再度差し込んで油量と
オイルの色を確認します。
このとき交換後の走行距離も念頭に置いて減り具合、汚れ具合を読みとります。
僕の場合のオイル交換サイクルは4〜5000qごと、オイルフィルターはオイル交換
2回に1回の割です。
エンジンオイルの減り方、汚れ方を知っておくことは、エンジンの調子を見る
最適なバロメーターです。
3.冷却水
エンジンが冷えた状態なら、必要に応じてタンクキャップをはずし液面で量と色を
確認します。
ホース類も前日との変化がないかを確認します。
異常に減っている場合は冷却系かヒーター回路のどこかで、漏れを疑います。
4.エンジン始動時
始動の時のセルの回り方、音、エンジンが掛かった時の音、エンジン回転の状態、
振動、これらを注意深く感じ取り、CHECKランプや各警告灯のチェックをします。
異常がなければやがて警告灯は消えますが、その消え方のタイミングも
覚えておきます。
においも大切です。ガソリン臭くないか。いつもと違うにおいがしないかを
確かめます。
音、振動、においは異常を知ることのできる、3要素です。
5.走りはじめの注意点
暖機運転は必要ありません。
シフトを入れてATであれば伝わってくるショックを確かめます。
ショックが伝わってくるタイムラグに変化はないか、エンジン振動に変化がないかを
前日と比べます。
冬場はエンジンや駆動系が暖まるのに時間が掛かります。
それまでは低いエンジン回転でゆっくり走らせて、伝わってくる音
を聞き取ります。
タイヤが釘やボルトを拾っているときには「規則正しい音」がわかりますし、
駆動系の異音もゆっくり走っているとよくわかります。
ステアリングの感触やブレーキの利き具合もこのときに確かめます。
ダンパーが暖まり本来の動きをするまでは乗り心地も堅く感じます。
走るにつれて変化していくダンパーを感じ取ると、足回りの好みが判ってきます。
以上5項目にまとめてみました。
これらは皆さんも無意識のうちにやっていることもあると思います。
僕も最初はめんどくさかったのですが、最近では「儀式」のようにやっています。
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