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第25話 「本編1『モディファイ:HID』」
(作成:2000年2月24日 改訂:2000年2月25日)
(TEXT & PHOTO : 宮田 / E36-M3 Coupe)
序章や番外編ばかり書いてきましたが、やっと本編です。
'99年12月26日に納車されたことを序章3で書きましたが、
旧宮号(E36-320i Sport-Edition)で装着していたHIDと
ブラウプンクトスピーカ(純正オプション)を手放す前に外していたので
それを移植するために、納車後わずか1時間でStudie Yokohmaさんへ入庫させました。
まずはHIDです。
HIDそのものについては、既にいろんなメンテ記事や読者の声等で紹介されてきてる
ので、ここでは基本的な説明は省略させて頂きます。
モノはKranzより製品として発売されているキットです。
('99年2月、旧宮号時に購入/装着)
発売されているキット製品の中で唯一バルブのガラスが二重になっているというこ
とで、紫外線の放出を抑え、リフレクターの焼けを防ぐ構造になっているものです。
ここで一つだけ紹介させて頂きたいのが、積算通電時間計というデバイスを付けた
ことです。
目的はHIDバルブは寿命が2000時間以上と言われてますが、
いつまで品質が保持されるのかを見るためです。
積算通電時間計というのは、電気部品の一種なのですが、
その部品に通電(電圧を印加)している時間を計測する部品です。
通電が途絶えてもそれまで計測してきた時間がそこでリセットされることなく保持
され、さらに再度通電すると、そこからまた時間計測を開始するというものです。
つまり、通電しているトータル時間を計測することができるのです。
もともとは、レコード針やコピー機のランプ等、部品の寿命、及び交換時期の表示
をさせるために使われたり、電気機器の使用時間を計測したりするための部品のようです。
今回、HIDバルブの使用時間を見るためにこのデバイスを用いることにしました。
接続方法は図のように、HIDコントローラの電源入力のところから並列に接続し、
ヘッドライトスイッチがONになると同時に積算通電時間計にも通電されて
HIDバルブの通電時間を測定しています。
この積算通電時間計、入力電圧、計測時間別で様々な仕様があり、
今回は富士セラミックス社製TM25型DC12V/1000Hというものを用いました。
(実はこの部品の入手にはかなり苦労し、秋葉原中を探して
在庫してたのはたった1店のみ。それもすでに製造中止となっている部品らしく、
店頭在庫のみしかなく、その中から車で使えるものだけを購入。)
このTM25型、目盛り中に黒い小さな点があり、通電することによって
それが移動する仕組みになっています。
また、10目盛りでそ規定時間を測定できるようになっており、
1000時間仕様のものなら、1目盛りが100時間相当です。
また+−の極性が一応あるのですが、極性を反転させるだけで
黒い点の移動方向が変わるため、1000時間仕様でもそれ以上の
時間を測定することができるようです。
画像は、HIDを装着したとき(旧宮号にHIDを装着したとき)から測定し始め、
現在、120時間程度使用したところです。
途中、2ヶ月間のブランク(旧宮号手放し〜M3納車までの間)があるものの、
約10ヶ月でこの時間使用したことになります。
また部品精度としては、電源電圧が規定の12Vから何%高い/低いかによって、
黒い点の移動速度が変化するが(電圧が10%高ければ移動速度が10%速くなり、
10%低い電圧なら、10%遅くなるとのこと。)、仮に30%高い電圧であったとして
も実際の1500時間程度はバルブの品質保持があって欲しいものと思ってます。
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