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第36話 「M3セダン:ユーザー車検体験記(1)」
(作成:2000年5月18日 改訂:2000年5月19日)
(TEXT : wata@M3 / E36-M3 )
98年5月、M3は初めての車検を迎えました。
ワタシとしても生まれて初めて「ユーザー車検」を行った日でもあります。
その当時のことを自分のHPに「体験記」として掲載しようと思いテキストにしたモノがPC
に残してありましたので、今回はそれを記事として
アップすることにしました。
以前に自分が書いたテキストを読む&公開するのはなんだか恥ずかしいのですが、
ユーザー車検と言うものがどんなものか、少しでも参
考にしていただければ幸いです。
なお、車検制度そのものや手続きの詳細などについては、書店に行けばいくらでも
各種ガイド本がありますのでそちらをご参照ください。
また、ユーザー車検については他の方もメンテの記事としてアップされています。
今回は、あくまでワタシの体験記としてお読みください。
当時書いたモノをほぼそのまま掲載しましたので、これまでのメンテ記事とかなり
トーンが違います。
ま、テキトーに「読み物」としてさらさらら〜と読んでいただければ、と思います。
■その1:準備
車検は陸運局/陸運支局といったところで受けられる、ということはわかっていた。
事前に予約が必要だということである。しかしどこにある
のかもわからない。
そこでWebでサーチしたところ、運輸省のHPの配下に、全国の陸運局/陸運支局の
リストがあった
(
http://www.motnet.go.jp/unyu/html/car22.htm)。
東京陸運支局(品川)で受けることにする。ワタシのクルマは品川ナンバーなので、
3年前、ここで新規登録を行ったというワケだ。
ちなみに、車検(継続検査)は全国どこの陸運局/支局でも受けることができる。
ワタシのクルマも、例えば大阪で車検を受けてもイイわけだ。
ま、受けないけど。
予約は、アンサーシステムで行った。いわゆる自動応答システムである。
東京陸運支局のアンサーシステムに電話をかけ、あとはガイダンスに従ってダイヤル
操作をするだけである。予約は翌日から一週間後までの日付で、午前/午後を指定する。
ワタシは5日後の月曜日の午前を予約した。予約ナンバーをメモして完了。当日、この
ナンバーを申告して予約の確認とするのだ。
とは言っても、予約時に氏名や車種などは一切聞かれない。TELする際に車検証まで手元
に容易したワタシは、なんだかマヌケだった。
前日に、クルマを点検する。
「24ヶ月点検記録簿」に従って、各項目をチェックした。中にはどう考えてもシロート
のワタシにはチェックできない項目もあったが、それはそれでやむを得ない。空欄にしておく。
日常走っていて特に不具合がなければ、基本的にはOKだと思う。
特に気をつけたのは灯火類。ハイ/ロービーム、ウィンカー、ハザード、バックランプ、
ブレーキランプが正常であることを確認した。
下回りを洗車する。
以前のクルマでディーラーや車検代行業者に依頼したとき、その見積書/明細書に
「下回りスチーム洗浄:5,000円」と書かれていたの
に仰天したことがある(そもそもこのことがユーザー車検を受けようと決心したキッカケ
となった)。
今回は、コイン洗車で500円。
極論すれば、下回り洗車をしなくても車検が通らないワケではないが、これは下回りを
チェックする検査官へのエチケットであると考えたい。歯医者に行く前には、歯を磨くのだ。
あとはエンジンルームをウェスで拭き上げ、終了。
小物を用意する。
当日は何種類もの用紙を持ち歩き、かつ複数の検査官がそれをチェック/捺印するため、
バラバラになったりしたら具合が悪い。そこで、
クリップボード(要は「回覧版」)を購入した。
ついでに、マークシート記入用にシャープペンシルも買った。車検場にあるかもしれないが、
あてにはできない。しめて600円であった。
「ロービーム・カバー」を製作する。
光軸検査はハイビームのみをチェックするため、BMWのような4灯式ヘッドライトは
ロービーム側をマスクする必要があるとのことだ。そこで、
ダンボール紙を適当な大きさに切って、ガムテープで貼ることにした。
念のため、クルマに装着してヘッドライトをONにしてみる。うーん、イイ感じだ。
これならイッパツ合格間違いなしだ(?)。
前日の夜、持参するものを最終チェックした。
・車検証
・自動車税納税証明書
・自賠責保険証明書
・点検記録簿
・印鑑
・クリップボード
・ボールペン
・シャープペンシル
・ロービームカバー
・ガムテープ
カネは10万円ほど持っていく。トラブルがなければ、8万円程度で収まるはずだ。
これで準備OK。明日は早い。もう寝よう。
■その2:当日の手続き
朝、8:30に東京陸運支局に到着。
業務開始は8:45からとのことだが、すでに20人くらいの人がいた。
ツナギやスーツの人たち、つまりはプロの方々である。
なんだか自分がひどく浮いているような気がしたが、ここでビビってはいけないのだ。
書類を準備しなくてはならない。
が、構内はとても広く建物も散在しており、まずどこへ行ったらいいのかがわからない。
構内を見回っていると大きな案内板があった。どうやら「陸運賛助会」というところで
一通りのものが揃うようだ。運輸関連団体の一種で
あろうか。ここで各種書類/印紙の購入、および自賠責の契約を行った。
カウンターのおねいちゃんに「継続検査用の書類を下さい」と言うと、
継続審査申請書/自動車検査票/自動車重量税納付書を渡された。
しめて30円也。
収入印紙も買わなくてはならない。別のおねいちゃんにいくらかよくわかんないけど印紙
下さいと言ったら、車検証の提示を求められた。
継続審査申請用は1,500円(普通車)、自動車重量税は50,400円円(1.5t超)であった。
次は自賠責の契約だ。「○○火災」と書いてある窓口に、現在の自賠責保険証書を出す。
ほどなく新しい保険証書ができあがった。
24ヶ月分、27,600円。
あとは書類に必要事項を記入、捺印。これで準備は整った。
自動車検査証/自動車税納税証明書/自賠責保険証書/自動車検査表/継続検査申請書/
自動車重量税納付書をまとめ
てクリップボードに挟み、陸運支局の案内カウンターへ。
「ユーザー車検です」と申告すると、一通り書類をチェックされ、実際の流れについて
説明を受けた。
まずは敷地内の別棟である振興会へ行くように言われる。振興会では自動車税納税証明書
が回収され、自動車検査票に確認印が
押された。カウンターのおばさんに聞くと、次は検査の受付へ行くように言われる。
検査の受付にクリップボードごと書類を提出する。予約番号を聞かれるので答えた。
ここでまたハンコをもらい、検査ラインに並ぶように言
われた。いよいよスタートだ。
(続く)
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