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第38話 「M3セダン:ユーザー車検体験記(3)」
(作成:2000年5月20日 改訂:2000年5月22日)
(TEXT : wata@M3 / E36-M3 )
■その5:あとがき
今回の費用についてまとめてみた。参考までに、ディーラーに依頼した場合の費用も併記した。
ただし実際の見積書ではなく、ディーラーからのDMに記載されていた「車検費用」からの
引用である。
費用項目 |
ユーザー車検 |
ディーラー車検 |
法定費用1:重量税(1.5t超) |
50,400円 |
50,400円 |
法定費用2:自賠責保険料(24ヶ月分) |
27,600円 |
27,600円 |
法定費用3:検査手数料(普通乗用車) |
1,500円 |
1,500円 |
車検代行手数料 |
− |
12,000円 |
下回りスチーム洗浄料金 |
− |
8,000円 |
コイン洗車料金(「水→洗剤→水」コース) |
500円 |
− |
測定検査料金一式 |
− |
16,000円 |
24ヶ月点検基本料金(*) |
− |
49,600円 |
ユーザー車検のガイド本(一冊) |
1,200円 |
− |
クリップボード |
500円 |
− |
ボールペン&シャープペン |
200円 |
− |
合計 |
81,900円 |
164,100円 |
差額 |
82,200円 |
*注:実際には整備や部品交換などが発生するため、これに数万円の費用が加算される。
従ってディーラー車検の総額は20〜23万円程度と想定される。
上記の表は、当然ながら単純比較は不可能である。
「ディーラー車検」であれば、信頼できるメカニックによるキッチリとした点検整備までが
含まれるからだ。
だが、点検整備を除いて単純に「車検をパスさせる」点だけを考えてみると、ディーラー
車検でも車検のためにだけにかかる費用があることがわかる。
上表で言えば「車検代行手数料」「下回りスチーム洗浄料金」「測定検査料金一式」の3つ、
合計36,000円である。
つまり自分でユーザー車検を行い、ディーラーに通常の点検整備を依頼すれば、同じ
仕上がりでも36,000円程度の差が出ることになる。
しかし手間暇や、ディーラーによる代車や引き取り/納車サービスなどのことを考えれば、
この差額はあまり気にならないのかもしれない。
このあたりは、人によって考え方がいろいろあるのだろう。
「やってみて良かった」・・・これがいちばんの感想である。
そもそも、継続検査(車検)は所有者が行うものなのである。「ユーザー車検」という
呼び方からしておかしいのだ。
ワタシが今回ユーザー車検を受けたのは、(1)カネがないから、(2)自分でできることは
極力自分でやってみたいから、の2点である。
押しつけるつもりは毛頭ないが、クルマが好きな人ならば是非一度チャレンジされること
をおすすめする。
有給休暇が1日と、ほんの少しの勇気があればいい。やってみると、案外おもしろい
ものだと思う。
■あとがきのあとがき
これを書いている現在は、2000年5月某日。2回目(5年目)の車検をパスした日です。
今回も有給休暇を取り、同じ東京陸運支局でユーザー車検を行ってきました。一発合格です。
検査そのものは、10分程度だったのではないかと思ってます。
ヘッドライト検査では、最初からロービームをマスクしませんでした。
どうやらロービームのマスキングは、検査場の設備(測定機械)によって必要だったり
不要だったりするようです(詳細不明)。
ワタシが受けたのは、2回とも「マルチテスタ」と呼ばれるほとんど全自動の検査システムでした。
ちなみにワタシがユーザー車検で一番タイヘンだと思うのは、旧いステッカーを
はがすことです。
ステッカーはがし剤を使うときは、くれぐれも換気にご注意ください。
あー、くらくらする・・・。
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