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第62話 「オーディオの修正&カーナビの取り付け(オーディオ編)」
(作成:2003年8月15日 改訂:2003年10月23日)
(TEXT & PHOTO : TOMO / E36-M3 )
1.オーディオが調子悪い。
この車には、前オーナーが取り付けた社外のユニットが付いていた。SONY製、
ABPパネルが渋いFM/AM付きCDプレーヤー。CD-R/RWも対応なので、
PCで編集したディスクも再生できる。中古車ゆえノーマルは無かったが、不要だ。
もう、カセット&ラジオへ戻る事も有るまい。今や、記録型CDどころか、記録型
DVDも一般化しつつある。メディアの世代交代は、受け入れざるを得ない。
ところで、コイツがおかしい。ラジオだと正常に鳴るが、CDを再生すると、フロントの
スピーカーしか鳴らない。バラしてみると、フロント側には、SONYオーディオから
直の配線(SPコード)が引いてある。この車の純正コネクタへ取り付けコネクターで
接続した場合、純正の回路を通るので、このへんに原因が有りそうだ。
調べると、純正オーディオはブースターアンプを経由している事が判明。
たぶん、これだとラジオはONと同時にアンプへ供給電源が流れるので鳴るが、
CDは鳴らない事だろう。前オーナーは、これを回避する為、直配線を行ったのだと
思われる。但し、フロントのみ。
(カナーリ前にセリ出たオーディオ。見た目もカッコ悪いし、ステアリングを握る手にも近すぎる。なんじゃこりゃ〜。)
2.とりあえず、鳴るようにする
これを一時的に修正するには、ブースターアンプへCD時にも、電源供給をすればよい。
よって、ラジオアンプ用電源の配線をACCへ接続する。これで、CD時にも
リアスピーカーから音が出るようになった。が・・・。マスターユニットで増幅した信号を、
さらにBMWアンプ(アルパイン?)で増幅してしまう為、ボリュームを上げると音が歪む。
やはり、バイパスした方が無難だ。だが、それにはリアへも直配線が必要となる。
3.取り付けのやり直し
マスターユニットの取り付けもヘンだ。前にセリ出し過ぎで、ユニット側面の銀色まで
露出しているし、手で引っ張ったり押し込んだりすると、スコスコ動くような状態。
一体どこでやったのか、自分でやったのか知らないが、これは修正が必要だ。
配線もグチャグチャなので、オーディオスペースを全部バラし、取り付けブラケットの
設置からやり直す。固定すべきツメもロクに曲げてない状態だった。A/Cユニットも外し、
配線を整える。こういう、裏処理?が重要だ。前オーナーが(売却仕様)でテキトーな
造作をしたか、単に大雑把でこういう状態で使っていたかは不明だが。
バラしついでに、A/Cの内気センサーを清掃しといた。凄い埃の山に埋もれていた。
不具合は無かったが、清掃が必要だろう。
(裏側のA/Cユニットが邪魔。これでは、1DINしか取り付け不能。大改造すれば別だが。)
4.完成状況、その他
キチンと取り付けたら、なかなかクール?になった。クローズド時とオープン時のフェイスが、
結構印象が違っていてGood。また、セリ出しの原因は、この車には必要ない、付属
のワクを取り付けていた為らしい。(裏の配線がグチャグチャ押し込み状態だったのもあるが)
ただ、車によってこの部品を必要な(前に出したい)場合もある様だ。
配線の内容や、取り付けキットの状況は、SONYのWebサイトで確認した。このサイト、
車への取り付け情報が凄く詳しいので、他メーカーのオーディオ取り付けでも重宝されて
いるようだ。ちなみに、取り説も無かったので、PDFをDLして使い方も見た。新品同梱のと
全く同じ取り説がある。良心的ですね、SONY。
(クローズド状態。OFF時は、精悍なツラ構え。ONで、都会的な?イルミ表示が踊る。)
(OPEN時は、レッドのイルミネーションで他照明とも合う。)
5.今後、改良が必要な課題
リヤスピーカーは、Cピラー裏側のアンプ部分でバイパスし、純正配線でゴマ化そうとしたが、
純正SPは2WAYで各々アンプへ接続となっている為、アウト。これをやると、ネットワークも
バイパスしてしまうので、変な音になる可能性大。やはりSPコード引き直し&スピーカー
交換しか無いかも。純正の配線は、SPコードと言うより、ただのリード線と言った方が
いい感じでもあるし(国産車も大体そうだけど)。前オーナーは、このSPの特徴を
わかって諦めたのか、単にリアへの配線がメンドかったのか?いずれにしても、
何らかの対策が必要ではある。
この作業は、カーナビ取り付けと平行して行いました。次回は、カーナビを中心とした
レポートをお送りします。
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