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第8話 「コンパクト号の冬支度」

(作成:1997年11月15日 改訂:1998年1月23日)

(TEXT : たく / E36-318ti)
私が住んでいるのは雪国新潟ですので,冬には車も「雪国仕様」にしなければなりま せん.
お金持ちの人は,夏はカブリオレ,冬は四駆と車を使い分けることもできますが, 私は318tiコンパクトを通勤,買い物,遊びとすべての用途に使わなければならない ので,コンパクト号に冬装備を施します.
コンパクト号の冬支度を紹介します.


1.タイヤの交換

これが一番重要です.
四輪すべてスタッドレスタイヤに交換します.
雪が降ってもいなくても,冬の期間はスタッドレスタイヤです.
時期は地方によってまったく異なると思いますが,新潟では12月初旬から3月下旬 くらいまでを冬タイヤで過ごします.
しっかりしたジャッキがあれば自分でも交換できますが,車載のジャッキでは危険です.

昨年までは非常時に備えチェーンを積んでいましたが,一度も使ったことがありません.
関越自動車道では,降雪時にチェーン規制が行われます.
チェーン装着あるいはスタッドレスタイヤのみ走行可となります.
ただし,関越トンネル内ではチェーンを外さなければならないので,チェーンは若干面倒です.
雪が降る中でのチェーン装着作業は,考えただけで辛そうです.

スタッドレスタイヤは年々進歩し,性能が向上しているようです.
普通に運転する分には乾いた路面でも問題なく走れます.
また最近はスタッドレスタイヤにもアルミホイールを組み合わせることが増えてきました.
私も先日までノーマルタイヤに使っていたホイールを冬タイヤにまわすことにしました.
(昨年まではスチールホイールにBMWのホイールカバーでした.)


2.ワイパーブレードの交換

あまり一般的ではないかもしれませんが,冬用のワイパーブレードがあります.
外側がラバーで覆われていて,雪がついたり凍結しにくくなっています.
拭き取り部分も大きく,雪を拭き取る性能が高くなっています.
私は純正品を使っています.
車種別に用意されています.
高速走行時は「パタパタ」とうるさいのが難点です.


3.キャリアの装着

私は純正品を付けました.
ベースサポート「profile2000」というものをまず付け,その上にスキー板を固定するものを 付けます.
ただし,キャリアは風の抵抗が大きいので,走行音がうるさく,燃費が確実に落ちます.
また,コンパクトの場合,後部座席を倒せば,スキー2本くらいは楽に車内に積めるので, キャリアはどうしても必要というわけではありません.


4.車載品の積み替え

夏用の車載品(日よけなど)を降ろし,冬用の車載品を積み込みます.
以下のものがあります.
◆牽引用ロープ:別に冬に限った車載品ではありませんが,雪道で脱出できなくなった場 合,他の車に助けてもらうために積んでいます.ただし使用経験はありません.
◆スターターケーブル:まだ買っていません.バッテリーが新しければ必要ないかも.
◆解凍スプレー:フロントガラスが凍ったり,ドアが開かなくなった場合便利です.
◆雪下ろし棒:車に積もった雪を払いのけるのに使います.地元車は必携です.安いものな ので,スキーヤーの人も持っていて損はないと思います.
◆雪かき用スコップ:プラスチック製の大きなスコップです.自車の駐車場所を作ったり, 駐車中に雪で埋もれた車の脱出路を作ったりするのに使います.やはり地元車必携です.


5.冬場の車のメンテナンス

雪は以外と塗装やコーティングをいためます.
寒いと洗車もおっくうになります.
私は冬場はほとんど水洗いにとどめ,春にコーティングのメンテナンスに出すことに しています.
注意を要するのが,高速道路の凍結防止剤です.
塩化カルシウムなので錆の原因になります.
高速道路の走行の後は,タイヤまわりや車の下側を水洗いして凍結防止剤を洗い流しています.


6.雪道の運転

いうまでもなくBMWはFR車です.
雪道では,四駆車やFF車がいいといわれていますが,少なくとも私は,普通の雪道を走る 限りFRのハンデを感じたことはありません.
重量バランスや安定性に優れたBMWは雪道にも強いのです.
ただし,雪道や凍結路が普通の道に比べて危険であることには変わりありません.
みなさん安全に注意してウィンタードライブを楽しんでください.


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