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第13話 「グレムリンの住む町。床下から異音発生。そこにだれかいるのかぁぁ。」

(作成:1997年8月16日 改訂:1997年9月2日)

(TEXT : やまそうカンパニー / E32-750i)
みなさん。お久しぶりです。
やまそうは、仕事がス−パ−ハ−ドで、ずっと多摩の山奥にこもっておりました。
やっと一息ついたので、浦和の自宅に帰宅して原稿を書いています。
2ヶ月ぶりにメ−ルを開けたらたくさんメ−ルを頂いていました。
遅くなって申し訳ありませんが、順次、お返事させていただきます。ごめんなさい。
さて、メンテ13話「グレムリンの住む町」の始まり始まり。

みなさん、グレムリンというスピルバ−グ作成の映画はご存じですよね。
グレムリンは機械を壊す悪魔です。
映画の冒頭、雲の中を飛んでいる飛行機のエンジンにグレムリンがまたがって、 エンジンに悪さをしている場面が出てきます。
グレムリンは「音はすれども姿は見えない」悪魔で、機械からギコギコと異音がしたときには 「グレムリンが悪さをしている」というそうです。

さて、みなさんのBMWはグレムリンが住んでいらっしゃいますか。
うちの太郎にもご多聞に漏れず強力なグレムリンが住んでいることが判明したのは太郎1号が、 約6万キロを走ったころのことでした。


1. 異音発生

6万キロをすぎたころから、走り初めて1時間ほどして車が暖まってくると、 どこか車体の後ろの下のほうから「ポンポンポコポンポンポンポコポン」と音がし始めました。
音はちょうど、中空の缶を手でたたいているような音で、車速をあげると速くなります。
まあ、常日頃1時間も車に乗ることは無いので、しばらく放置していましたが、気にかかります。
「空き缶をたたくような音がするってことは、リアのブレ−キドラムの不都合だろうな」と思った 私は、リアのブレ−キシュ−、交換することとしました。


2. リアブレ−キシュ−の交換

みなさんはもうご存じだと思いますが、4輪ベンチレ−テッドディスクのBMWでも ドラムブレ−キが付いてます。
そう、パ−キングブレ−キです。
太郎のパ−キングブレ−キのシュ−は片側2枚、両側で4枚が必要です。
リアのブレ−キディスクの内周の円筒形の部分の内側にドラムブレ−キの形で パ−キングブレ−キが収まっています。
こいつの交換は結構やっかいで、手際よくやっても3時間くらいかかってしまいました。
自分でやるのはあまりお勧めできません。
(あ――あ。このころは時間があったなあ)


3. 交換してみたら

さて、悪戦苦闘、ブレ−キシュ−交換が済んだら、早速、試乗にしゅっぱ―――つ。
「ポンポコポンノポコポンポン」とくりゃあぁ。
ぜんぜんなおっていないっちゅうの。
やっぱり素人の見立てはだめですねえ。
直ちに、その足でディ−ラ−に向かいました。


4. 診断

メカニックのひとに試乗してもらいました。
走り出して2秒。
「ああ、これはセンタ−ベアリングですねえ」
げっ、センタ−ベアリングってホイルベアリングのこと?
まさか、エンジンの内部じゃないよねえ。
どこどこどこ?頭の中はすんごい勢いで電卓をはじいています。
「いやあ、プロペラシャフトのセンタ−マウントのベアリングが劣化しているんですよ。」
そういやあ、CGの長期テスト車も2万キロ位でペラのベアリングを 交換したってかいてあったっけ。
即、入庫。
2時間の治療で復活しました。


5. 修理結果

修理代は部品が16000円、工賃が18000円。
とても安く済みました。
ポンポコポンのグレムリンもどっかに行ってしまいました。


6. 後日談

E32にとってこのセンタ−ベアリングはアキレス腱の様です。
太郎2号に乗り換えてからも、同様の症状が出てベアリングを交換しました。
(このときは4万5千キロくらいでした。)
CGにも書いてありましたが、こんな重要な部品がこのくらいの走行で行かれてしまうのは 寂しい限りです。
まあ、これも惚れた弱みでしょうがないかねえ。

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